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私立教師の業務はきつい!非常勤講師はブラックな職場環境です

ブラック企業、ブラック業種という言葉がありますが、教師の仕事もブラック業種として脚光?を浴びるようになりました。喜ばしいことではありませんが。

メディアでは公立教師の仕事内容は、色々と紹介されていますが、私立教師の業務についてはあまり公開されていません。

それもそのはず、私立学校の教師はピンからキリまで、雇用主によって全く異なるからです。

中には、仕事のやりがいと高い給料の両方を得て、満足できる学校もあります。

しかし、大半はどの学校も教師不足、人手不足の状態が続いています。そんな私立教師の業務の大変さと仕事内容についてご紹介しましょう。

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目次

私立教師の業務内容とは?

生徒も保護者も知らない私立教師の業務内容についてお話をしましょう。

  • 授業や部活・委員会
  • 定期試験と成績処理
  • 保護者の対応と周辺住人との対応
  • 非常勤講師への待遇
  • 授業や部活・委員会

教師の業務内容は、公立も私立も大差ありません。まずは授業をします。公立私立の違いよりも、小学校と中学・高校では授業を受け持つ内容が違います。

小学校は、主要五教科(国語・算数・理科・社会・英語)に加えて体育、音楽、図工、家庭科になります。

家庭科は、一年生、二年生の時の生活科(家庭科)が理社に分離し、5学年になると、また新たに家庭科という独立した科目になります。

中学・高校は専門教科の授業をそれぞれの教員が行いますが、生徒数や教科によっては学年を超えて授業をすることもあります

例えば、社会の先生が中一の社会と中三の社会をかけ持つ、という感じです。

公立と私立の授業の違いについて

公立と私立の違いは、ここで一つ現れます。

 

公立も徐々に増えていますが、私立との絶対的な違いは公立は「中学」と「高校」が異なる学校であることです。

そのために、中学三年の先生は受験指導を伴う授業展開も求められます。

近年、私立の多くは首都圏を中心に、附属校、一貫校の形をとるようになり、中学の先生が高校の授業を、高校の先生が中学の授業を受け持つこともあります。

小学校の先生だって6年間の差を指導できるのだから、と思われるかもしれませんが、中学の「理科」と高校の「物理」、中学の「国語」と高校の「古文」を教える力は全く別物です。

そのため、一人の先生が複数の学校を掛け持ちして指導するくらいの勉強が必要となります。

受験指導は高校三年生だけですが、上位進学校のほとんどは、高校二年の段階で高校卒業に必要なカリキュラムを終了するための内容を求められます。

高校三年生を受け持つと、完全に予備校の先生と同じだけの資質も求められます。

さらに大学受験が変わるたびに、受験方法に合わせた内容に変更し、ただ同じことをずっと毎年繰り返すわけではありません。

日々の暮らしに直結する家庭科や社会はもちろん、数学の公式、国語の文法の解釈など、数年経つと教科書も変わり、新しい内容にも順応する力が必要になります。

「授業準備をし、授業を展開し、その後提出物などをチェックし、次の授業に備える」18時間の授業のために、40時間以上は時間を割いています。

私立学校は授業の特色が大きく出る

公立より私立が良い、という先生や保護者がいるのは、公立は「文科省で定められたマニュアル重視」であるのに対して、私立は「学校の特色が現れる」という違いです。

私立の独自の展開には、リモートや在宅でも十分に満足ができる授業を提供したり、子供の力に応じた授業の展開をする学校があることです。

また、子供たちの興味、関心に応じた取り組み、ALTの先生方の確保、という点も私立のほうが進んでいます。

公立は、国や県が定めた基本があって、その方針に沿っての授業展開となります。

そのため、どうしても制約があり、先生の独自の展開が難しいこともあります。

私立は、先生の独立制が高く、先生のパフォーマンスが良いものであれば、それを推奨してくれます。

そのため、主要教科はもちろん、家庭科や音楽といった実技教科でも先生方の経験や資質を取り入れた授業展開を提供しています。

医学部や工学部の進学を希望する生徒への働きかけ、芸術系大学やプロを目指す生徒への働きかけなど、様々な経歴を持つ教員が多く揃うのも、私立学校の授業の良いポイントにもなります。

公立と私立の違い~部活・委員会

中学、高校になると部活動が始まります。欧米の高校や、国内でもスポーツの盛んな学校では、教員とは別に外部コーチや監督を雇用しています。

しかし、大半の学校が教員に顧問、指導者、監督の全てを委ねています。

 

自身が経験者であればともかく、運動音痴なのに中には若い、という理由だけで運動部の顧問になってしまう、という例も珍しくありません。

大会の引率、生徒の送迎、地元の公立中学では保護者が行っている、という学校もあるようですが、ほとんどの学校は教員が行います。

その分、授業に穴を開けるため、他の空き時間と交換し授業を行うといったこともあります。

全国的にスポーツで名を知られた学校では、色々な連盟から練習の自粛を求められています。

 

公立高校では、試験1週間前は部活禁止、週一回は部活禁止は当たり前のことです。

しかし、私立の場合は、朝練、昼練、午後練、そして部活、夜練といった流で休みがありません。

色々な高校野球漫画などをご覧の人はご存じかと思いますが、現在でも部活禁止の日は自主練、全国から良い選手を集めての合宿生活、午後は「体育授業」という内容の部活、ということは珍しくありません。

そのため、顧問となった教員も、年間の休みが数日程度、という人もいます。

委員会活動にも教員の管理や指導が必要になります。

体育委員や文化祭実行委員なら体育祭、文化祭などの行事にも関わることもあります。

他にも修学旅行や合唱祭、全ての行事には委員や係を受ける生徒が存在し、その分先生も仕事が増えるということです。

私立学校の定期試験と成績処理について

公立、私立関係なく、高校では3学期制、2学期制を取り入れる学校があります。

2学期制の学校は大学のように前半、後半で9月に前期の期末試験、10月初旬に秋休みという形をとっています。

3学期制の学校は、小学校、中学校と同じように夏休み、冬休み、そして学年末休みとなっています。

その都度、定期試験、成績処理があります。

定期試験は主要五教科と家庭科のみという学校、主要五教科と保健体育、家庭科のみという学校、全ての教科という学校があります。

最終的にすべての教科の成績を、進学進級、就職先の学校に提出します。

成績は学校や教科によっても違いますが、普段の平常点、小テストや提出物、定期試験の結果で成績付けをします。

先生方は、提出物のチェック、小テストの採点、定期試験の採点をします。授業の他にこういった作業があるため、普通の授業の2倍の時間を要します。

授業時間よりも担当クラス数が多ければ多いほど、この時間にかける時間が増えます。

技術家庭、情報の教員はほぼ10クラスから20クラス受け持つため、主要教科よりも時間数がかかります。

そして、あまり知られていないのが、実技教科の成績です。

しっかりと定期試験、小テストがある学校はとても明確に成績が付きます。

しかし、ない場合は先生の「匙加減」です。そのため、先生の責任と負担は半端なく、成績処理だけで1クラス分の給与で、3から5倍の労力を要しています。

ある先生は、「採点ダイエット」「トイレに行く時間がない」というくらい忙しくて、やつれてしまうこともあります。

私立学校の保護者と周辺住人との対応について

公立学校の良さは、周辺住人が学校の地元の人であることです。

地元が住人も保護者も一体となって学校に協力をします。そのため、学校運営が回ると周囲も協力体制になります。

しかし、私立は周辺の子供たちが通うわけではありません。

比較的地元の子供たちが多い私立は周辺住人との温度差が少ないものです。しかし、周辺住人との温度差が大きい学校では、トラブルが頻繁に発生します。

保育園の設置問題でも周辺の反対がある、という報道がありましたが、住人の中には学校への理解がない世代も多くいます。

その多くは高齢者世帯です。

高齢者の多くは子育てから何十年も経ち、すでに子供とはこういうもの、という理解から離れています。

そのため、自身の孫世代の子供たちが通学しているにも関わらず、「今の子供は通学のマナーが悪い」と学校への苦情が絶えません。

そして、保護者世代にも徐々に「自由」と「自分勝手」の違いを子供に教える力がなくなっているため、こういったことを学校に丸投げしてしまう傾向があります。

中には、家庭がやるべきしつけを「忙しい」「お金を払っているのだから」と学校に丸投げしています。

そのため、教師は保護者の対応と周辺住人への対応も仕事内容になっています。皆さんは、おかしいと思いませんか?

本来なら学校は「勉強」を学ぶ場所、家庭は「しつけ」を学ぶ場所です。

本当に育ちの良い人は家庭でのしつけが違う、という本がありますが、本当にそういうことだと思います。

私立の非常勤講師は理不尽な職場環境に置かれている

各校、ほとんどの学校で増えているのが「非常勤講師」です。

ほとんどの学校で理不尽な待遇です。

「専任教員」は確かに部活や委員会もあり、授業以外の仕事が多く大変です。しかし、非常勤講師は全く同じ授業を求められ、それにこたえても、授業時間数以外の手当てが0円です。

公立と違い非常勤講師への待遇はブラック

非常勤講師への待遇は、学校によって様々です。

公立中学や高校では、その分定期試験監督が免除されたり、実技系の実習室の管理や予算作成、年間計画作成が免除されています。

私立の教員は、全員が独立しており、全て自己責任になります。

中でも「家庭科」「芸術科」の教員は専任教員がいない学校もあり、本来ならやる必要のない、実習室の管理、清掃、予算作成、準備に必要な物資の調達…授業の3倍から5倍の仕事をこなしています。

それでも、もらえる給与は授業時間数だけ、酷い扱いの学校は、週に18時間を超えて勤務しても、社会保険などに入ることができません。

体育祭や合唱祭などの行事の手伝いをしても0円という学校も。中には、ボーナスが出ない、という学校もたくさんあります。

サービス残業が多く時給1000円以下のこともある

ある先生は、給与と実際に働いている時間を計算したところ、時給が1000円を下回った、という話もあります。

労働基準監督署などで調査をしても、学校はタイムカードがないため、労働時間は不明確で結果的に学校が優位になるよう取り決めがされています。

そのために、普通の企業なら非正規でも入れてもらえる社会保険に、その倍働いていても入れてもらえないというのが現状です。

8時半からの授業のために7時に出勤しようと、4時で授業が終了した後ノートのチェックに6時までかかっても、給与上の仕事時間は授業を行った5時間分だけ、という計算です。

10時間働いても、5時間は毎日サービス残業になるということです。

これでは、授業で良いパフォーマンスをと言われても、できないのは当たり前です。

それでも大半の非常勤講師の先生は、愚痴も言わずに仕事をこなしています。専任の先生よりも素晴らしい授業をする先生はたくさんいます。その上、生徒は講師も専任の先生も無関係で授業内容を求めますし、質問もしてきます。

関係なく、進路の相談をしたり受験の指導を受けに来る生徒もいます。

良い先非常勤講師の多い私立・少ない私立

私立は学校単位で、教員にたいしての待遇が全く違います。特にあからさまに違うのが非常勤講師への待遇で、良い学校は非常勤講師への待遇も良いです。

非常勤講師を選ぶ先生の多くは、大学院や大学の講師を兼任し、自身の研究の傍らに指導をしている、予備校の講師をし、その傍らに仕事をしている人です。

こういった先生の中には、自分の専門的な研究を授業にも取り入れ、よりレベルの高い授業を展開しています。

しかし、非常勤講師にも専任と同じような事務作業を求めて、さらに給与や保険などの待遇を保証しない学校に対しては、良い研究者や先生は、永く続けることができません。

より待遇の良い私立学校へと移動してしまいます。

公立と私学の違い、それぞれの私立の一番の違いは、専任よりも、非常勤講師の質の違いかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。学校の先生にはこのように仕事が満載です。

それでも、待遇が良い学校ばかりではありません。医療現場や福祉の現場の待遇の悪さが問題視されていますが、学校の現場も同じです。

これから世の中を良くするために、絶対的に必要な医療や福祉と同様に、学校の現場ももう少し改善がみられることを期待したいですね。



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