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私立教師の転職方法ー公立学校・一般企業への面接と履歴書の書き方まで!

教師になりたい、と思って公立の教員採用試験を受けても、簡単に受かるわけではありません。そこで、私立教師としてスタートし、公立の教員採用試験合格を目指す人もいます。

また、同じ私立教師でも条件を考えて、同じ私立教師へと転職する人もいます。

中には、私立教師として仕事をしていたが、ちょっと違うと他の業界に転職をする人、逆に一般企業から教師に転職する人もたくさんいます。

そこで、色々な私立教師の転職方法と履歴書の書き方、面接のやり方についてお話をしましょう。


目次

私立教師が別の学校に転職する場合の注意点

私立教師から公立教師へ転職する人の多くは、安定を求めて教員採用試験を受験しています。

    私立教員から公立の教員を目指すケース

    公立の教員になるためには、都道府県や政令指定都市の「教員採用試験」に合格しなければなりません。

    しかし、大学在学中の学生が、一回で合格できないことも良くあります。そんな学生が選択するもう一つの道が私学教員です。

    しかし、私学は企業と同じで必ずしも安定しているわけではなく、常に他の私学と競争にさらされています。

     

    厳しい中で独自の特色を出すために、専任教員だけでなく非常勤講師にも専門能力を求める学校も多くあります。こういった経験が、合格につながることもあります。

    非常勤でも教師の経験がある人は、新卒者よりも合格しやすいのが特徴です。

     

    以前の教員採用試験は試験重視でしたが、近年、採用と同時に一人で授業をする教師のために、授業の進め方などの良し悪しも採用の基準になりました。そこで、採用試験に模擬授業を取り入れている自治体も増えています。

    ただ、現役の教員を長く続けていると、授業や準備、採点などの業務に追われ、大学で学んでいた教育教養の勉強不足になってしまうことがあります。

    試験勉強

    採用試験は、教育法規や教育心理学など教員に必要な教養が試験に出題されます。

     

    しかし、長年私学の教員を続けていると、毎日の授業や準備、採点、保護者の対応などに追われ、勉強をする時間を取ることができません。

    専門教養は授業の準備や勉強をすることで、十分に身についていきます。

    また、模擬授業なども日々の仕事で十分です。そこで、私立の教員から公立の教員合格を目指す場合は、教職に必要な教養や一般教養を、過去問から学びましょう。

    試験勉強をする時間がない現役の教員は、自分に至らない部分を過去問から学ぶことをおすすめします。

    履歴書の書き方と面接対策

    • 教員免許を複数持っている場合は書く
    • 文科系の指導できる資格があると有利
    • スポーツの経験は書いておく

       

      公立や私立の教員採用試験では、履歴書を提出することもあります。公立では願書となりますが、私立は履歴書になります。

      教員の場合は、持っている資格全て書きましょう。

       

      特に教員免許を複数持っている人、部活動をするために必要な資格などがある場合は必ず書きましょう

      特に教員数が複数教科を持ってほしい、技術家庭・芸術などと、数学や理科、英語などと兼任できる教員はどの学校でも大歓迎です。

      専任の教員を目指す場合は、柔道や剣道、華道など部活で指導できる資格や特技があるのも重宝されます。

      野球部や陸上部、テニス部経験者、吹奏楽なども経験者の人は、履歴書に書いておくと有利になります。

      面接で見られること

      面接では、教員に必要な資質や人間性、常識を見られます。当たり前のことですが、礼儀や誰に対しても公平な見方ができるか、忍耐力など様々な点から見られることもあります。

      私立の場合は、部活や習い事、学校情事や進路に関して様々な条件を尋ねられることもあります。もし、疑問に思うことがあれば、率直に尋ねましょう。

      実際に教員として勤務を始めてから、こんなはずではなかったと後悔してしまうこともあります。

      あなたがどんなに専任の教員を目指していても違和感を抱えたまま、採用を受け入れるのは止めましょう。

      教員から教員への転職の履歴書で書いてほしいことは、今までの職歴です。

      教員経験がある人は、新しい学校でも教員として採用される確率は高くなります。

      職務履歴書の書き方(例)

      平成×年4月から▲年3月まで、A学園中学高等学校 中学一年、二年、高校二年の数学を担当、中学生の担任とバドミントン部の顧問を三年間経験しました。

      A学園は、中高一貫校のため、まだ数学という学問に慣れない子供たちと、受験を間近に控えた高校生のどちらにも対応する授業展開が必要でした。

      他学年にわたる授業展開をすることで、数学の知識も増え教える幅も広がりました。また、進路指導では自身の体験や反省をもとに、生徒に指導、難関大学に挑む学生とともに受験対策に注力してきました。

      平成▲年4月から現在 B大学附属高校 高校一年、二年生の数学を担当、高校生の担任とバドミントン部の顧問を受け持っています。

      大学の附属ということで、生徒たちが希望の学部学科への進学できることを目標に尽力をしてきました。

      附属ということで、生徒の中にも甘えのようなものが見え、指導にも不安な点はありましたが、皆高い目標を持つことの大切さ、新しい目的や自分の可能性を見つける楽しさを指導してきました。

      授業、部活の他には学内のIT担当として、在宅や通信でのリモート授業をサポート、授業でタブレットを利用する生徒たちが安心して学内サイトを利用できる環境整備に注力しました。

      このように授業はもちろん、受験、ITなど自分が行ってきた様々な業務についても書くことをおすすめします。

       

      一般企業から私立教師へ転職する場合

      企業から教師への転職をする人は、比較的多くいます。特に私立教師は色々な経験を持つことを授業に生かしてもらえることを大変快く思っています。

       

      一般企業から私立教師への転職の内情

      公立教師は教員採用試験がありますが、私立教師は履歴書と面接だけで決まることもあります。

      旅行会社や航空会社で働いていた人が英語の教師に転職する、一般企業で働いていた人が家庭科や社会の教員に転職する、研究者として働いていた人が理科の教員に転職するなど様々です。

      社会を知っているから、生の英語、生の社会、生の研究を経験しています。

      マニュアル通りの授業を展開するのではなく、独自の授業展開を望む私立では、こういった経験を活かす教員は大歓迎です。

      しかし、初めから専任教員として採用されることは難しいため、初めは非常勤で、徐々に専任を目指すことをおすすめします。

       

      教員免許の更新前に転職した方が有利

      教師になる前に、色々な職業を経験している教員は、私立にとって貴重です。しかし、ここで問題になるのが「教員免許」です。

      かつて教員免許は一度取得すると、医師免許や看護師免許同様に永遠でした。

      現在は、10年に1度免許更新のための講習を受けて履修することが義務付けられています。さらに、講習を受けられるのは現役教員だけとなるため、学校事務職員などは受けることができません。

      もちろん、一般企業の人は受験資格がないため、免許が失効してしまいます。そこで、免許が失効されてしまう10年以内に教員になりましょう。

      私立によっては、免許が切れてしまった後も、大学での履修単位は残っているため、採用までに更新を受けることで採用される場合もあります。採用試験を受ける時に相談をしてみましょう。

       

      履歴書の書き方と面接の注意点

      企業から教員へ転職する時に一番良いのは「教員になりたい」という気持ちが強いことです。企業が嫌になったから、という理由では、逆の転職と同様、難しくなります。

      しかし、「教員になりたい、しかしチャンスがなかった」という理由は学校側には自然と受け入れると思います。

      古今東西、教員という仕事は特殊で、誰もがなれる仕事ではありません。しかし、誰でも意欲があればなることができます。

      その意欲をしっかりと伝えれば、学校側はきちんと受け止めてくれます。

      なんとなく親も教員だった、企業が大変だからではなく、しっかりと教員という仕事に就きたかったという気持ちを伝えましょう。

      職務履歴書(例)

      平成×年3月、K大学文学部英米文化学科卒業
      平成×年4月 B食品株式会社営業部海外事業部入社
      平成▲年3月 B食品株式会社海外ネットワーク通信販売部
      平成▲年4月 K大学大学院通信部英米学専攻入学
      平成●年3月 K大学大学院通信部英米学専攻卒業予定

      志望動機(例)

      B食品では大学で学んだ英語を活かし、英米の人たちとの取引を担当させていただいていました。海外との取引を担当することで、大学時代の英語がでは実践では十分ではないことも知り、まだまだ勉強が必要であることを感じました。その後、通信で大学院へ入学し、仕事をしながら大学での勉強を再開しました。

      貴校は英語教育やグローバル教育に力を入れているということです。英語は小学生でも学ぶ言語です。しかし、まだ学校の英語では社会で仕事するには不十分な部分もあります。そこで、実践で培ったぜひ自身の経験を、次世代の後輩の英語学習に生かしてみたいと思い志望しました。

      一般企業から教師になるときは、なぜ教師になるのか、そして企業で行ってきた仕事をどう授業で生かしていくのかを志望動機に入れることをおすすめします。

       

      私立教師から一般企業への転職方法

      あまり多くはありませんが、教師から一般企業に転職する人もいます。今回はその場合の注意点についてお話しします。

       

      教員から一般企業へ転職する人もいます。しかし、決して多くはありません。一般企業といっても最初から大手や、自分がやりたい業界に入るのは難しいのが現状です。

      企業側から見たら、営業経験がない、製造経験がない、事務経験がない教員を一から育て上げるのは手間になります。

      実際にはかなり厳しい現実を見る

      教員から一般企業への転職はかなりハードルが高くなります。特に、公立の教員は安定していた仕事を辞めて、というイメージが強く色々な形で勘繰られてしまうこともあります。

      教員から企業へ転職するために有利なのは、どちらかというと私立になります。

      私立の教員は企業と同じで、安定しているわけではありません。

      教員が学習塾などに募集に行ったり、説明会などを行っていることもあります。そのため、教員以外の仕事もできる、というイメージがわずかながらあります。

       

      未経験者でも事務職や派遣は採用されやすい

      そこで、どうしても教員ではなく企業で事務職がしたい、営業がしたいという場合は、いきなり大手や正社員を目指すことなく、契約社員や派遣社員を経験してみましょう。

      また、教員としての履歴が長ければ長いほど、企業への転職は難しくなります。教員になってみて自分には合わないと感じたら、早めに転職活動を始めましょう。

      一般企業の転職以外の道もある

      また、いきなり一般企業が難しい場合は、学校事務や大学事務など学校関係の事務仕事を経験すると、普通の仕事のキャリアがあるとみなす場合もあります。

      学校事務では、という場合は医療事務の資格を取ったり、秘書検定の資格を取り、事務職経験を積んでみましょう。

      また、教員を受け入れやすい転職先は、児童相談所や幼児教室などの先生や児童指導員です。あまり変わり映えはしませんが、学校とは違う経験を積んで次のステップの足掛かりにしてみましょう。

       

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      履歴書の書き方と面接

      履歴書を書くときも面接を受ける時も、大切なことは「なぜ教員を辞めて企業を希望するのか」ということへの解答です。

      明確な答えを用意しても、かなり難しい転職です。しかし、企業の採用担当や面接官を納得するだけの理由を答えることができれば、チャンスをつかむことができます。

      教員の仕事は大変、ブラックと言われますが、企業も考えるほど楽ではありません。そこで、ただ「大変」という理由では納得してもらうことは難しいと思いましょう。

      教員でも受け入れが可能な企業は、学校よりも厳しい修羅場のような会社がほとんどです。転職してから失敗したとならないよう、しっかりと下調べをすることをおすすめします。

      教員から企業へ転職する場合は、教員としての仕事がどう企業で生かせるかを上手に表現しましょう。

      教師から企業用の履歴書の例文

      平成×年4月から▲年3月まで A学園中学高等学校 中学一年、二年、三年、高校一年の家庭科を担当しました。

      A学園では、幅広い学年の授業に対応をしてきました。家庭科は理科、社会の中で身近な話題を学ぶ教科になります。

      衣食住を中心に、新しい時代を担う子供たちに、生活するための能力を身につけてほしいと、指導をしていました。被服では被服実習を指導するだけでなく、繊維の特性を活かしたり特徴を生徒に指導してきました。

      志望動機の例文

      時代の変化とともに繊維の特性も進化しています。教科書も少しずつ新しいものを取り入れていますが、まだまだ十分ではありません。そこで、様々な新しい繊維の開発に取り組む貴社に関心を持つようになり、教員対象の研修会に参加させていただきました。

      そこで、学校では子供への指導という立場であったにもかかわらず、自身が受け身であったことに気が付きました。自身も貴社の一員として、新しく開発された繊維の利用や、多くの人にその利便性を伝える仕事をしていきたいと志望しています。

      教員から企業へ転職する時は、このようにプレゼンテーション能力の高さを訴えることも一つです。

       



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