初めてでも安心!教育実習の指導案の書き方と授業を成功させる5つのポイント

教育実習が近づいてくると、楽しみな反面、不安でいっぱいになりますよね。特に「指導案」という言葉を聞くだけで、どう書けばいいのか分からず、真っ白な用紙を前に固まってしまう大学生の方も少なくありません。

実は、この悩みは実習生なら誰もが通る道なんです。

でも、安心してください。指導案には決まった型があり、コツさえ掴めば「伝わる設計図」が書けるようになります。

この記事では、実習を控えた皆さんが迷わず準備を進められるよう、具体的な書き方と授業を成功させるための知恵を整理しました。完璧を目指して疲弊するよりも、まずは一歩踏み出せる内容を意識しています。

私は”初心者が現場で失敗しない”視点でまとめます。

目次

そもそも、なぜ指導案をあんなに細かく書く必要があるのか

そもそも、なぜ指導案をあんなに細かく書く必要があるのか

指導案を書き始めると、その細かさに驚くかもしれません。正直、最初は「ここまで書く必要があるのかな?」と感じることもあるはずです。

でも、これにはちゃんとした理由があるんです。

教育実習での授業は、あなた一人で作るものではありません。生徒、指導教官、そして何よりあなた自身を助けるために、その細かさが生きてきます。

まずは、なぜ指導案が「授業の設計図」と呼ばれるのか、その本当の意味を見ていきましょう。

なぜ指導案が必要?授業の「設計図」としての役割

授業は、行き当たりばったりでは成立しません。指導案は、45分や50分という限られた時間の中で、生徒をどこへ連れていきたいのかを示す地図のようなものです。

これがないと、話が脱線したり、肝心なところで時間が足りなくなったりしてしまいます。

また、指導教官との共通認識を持つためにも欠かせません。あなたがどんな意図でその発問をするのか、どんな反応を期待しているのかを文字にすることで、教官から的確なアドバイスをもらえるようになります。

自分自身の頭を整理する、一番のトレーニングでもあるんです。

  • 目標の明確化
  • 時間の管理
  • 教官との共有

この3つを意識するだけで、指導案の書きやすさが変わります。特に「教官との共有」は、実習中の孤独感を減らすためにも大事なポイントですね。

横浜の小学校で見かけた、ある実習生の工夫

去年の11月頃、横浜市内の小学校で実習をしていた大学生の話です。その方は、指導案の余白に「ここで生徒が笑うはず」とか「ここは少し沈黙があるかも」といった、自分の予想をメモしていたそうです。

すると指導教官から「生徒の姿をよく想像できているね」と褒められたとのこと。単なる事務作業ではなく、教室の空気を想像しながら書くことが、良い授業への近道になります。

指導案の基本構成と必ず含めるべき項目

指導案には、どの学校でも共通して含まれる「基本のパーツ」があります。これらをパズルのように組み合わせていくイメージを持つと、少し気が楽になるかもしれません。

項目が多いように見えますが、一つひとつには明確な意味があります。

基本的には、単元名、単元の目標、本時の目標、展開の4つが柱となります。特に「本時の目標」は、その授業のゴール地点なので、ここがブレると全てが崩れてしまいます。

最初はテンプレートに従って、必要な情報を埋めていくことから始めましょう。

  • 単元名
  • 本時の目標
  • 学習の展開

これらの項目を丁寧に埋めることが、授業の質を底上げしてくれます。特に展開の部分では、教師の動きと生徒の動きを対比させて書くのが一般的です。

30代のベテラン指導教官が語る「目標」の重み

ある実習校の30代の先生が、実習生にこう伝えていました。「目標が曖昧な指導案は、出口のない迷路と同じだよ」と。

その先生は、まず「授業が終わった時に、生徒がどんな言葉を口にしていれば成功か」を逆算して書くようアドバイスしたそうです。これを意識するだけで、書くべき内容が自然と絞られてきます。

具体的に「〜ができるようになる」と言い切る形にするのがコツです。

小学校・中学校・高校による指導案の違いと共通点

校種によって、指導案の雰囲気は少しずつ異なります。小学校は全教科を網羅する柔軟さが求められ、中学校や高校は専門教科の深掘りが中心になります。

でも、根底にある「生徒に何を学ばせるか」という視点は全く同じです。

小学校では児童の興味を引くための「導入」に力を入れる傾向があり、高校では論理的な思考を促す「発問」が重視されることが多いですね。どの校種であっても、文部科学省が定める学習指導要領をベースにすることが大原則です。

自分の行く実習校が何を大切にしているのか、事前にリサーチしておくことが大切です。

  • 小学校:活動重視
  • 中学校:理解重視
  • 高校:探究重視

違いはあっても、指導案のフォーマット自体はそれほど変わりません。共通点を押さえておけば、どの現場でも通用する基礎力が身につきます。

中学校の実習で感じた「発達段階」のリアル

中学校での実習を経験した学生の話ですが、指導案を書く際に「中学生ならこれくらい分かるだろう」という思い込みが一番の敵だったそうです。実際には、語彙力や集中力に大きな個人差があります。

指導案に「難しい言葉には言い換えを用意する」と一筆加えるだけで、実際の授業での戸惑いが激減したといいます。生徒の今の姿をどれだけリアルに想像できるかが、校種を問わず重要ですね。

そういうことです。指導案は自分を縛る鎖ではなく、自由な授業をするための杖のようなものだと考えてみてください。

私なら、まずこの4ステップを徹底することをおすすめします

私なら、まずこの4ステップを徹底することをおすすめします

結論から言うと、教育実習の指導案作成で迷ったら「教材研究→目標設定→流れ作成→反応予想」の4ステップを順番に進めるのが最適です。理由は、この流れが最も論理的で、指導教官からの修正も少なくて済むからです。

いきなり細部を書こうとすると、必ずどこかで矛盾が生じてしまいます。

多くの実習生が「何を書けばいいか分からない」と悩むのは、この手順を飛ばして「いきなり展開(授業の流れ)」を書こうとするからなんです。土台がないところに家を建てるようなものですね。

まずは、これから紹介するステップを一つずつ踏んでいってください。これが、最短で質の高い指導案を仕上げる道です。

ステップ1:教材研究と生徒の実態把握を徹底する

まずは、教える内容(教材)を誰よりも深く理解することから始めましょう。教科書を読み込むのはもちろん、その内容が前後の学年でどう繋がっているのかを確認します。

ここを怠ると、生徒からの鋭い質問に答えられず、授業が止まってしまう原因になります。

同時に、目の前の生徒たちが今どんな状態なのかを知ることも欠かせません。「このクラスは活発だけど、文章を書くのは苦手」「この子は算数が好きだけど、図形は少し時間がかかる」といった実態を把握することで、初めて「その子たちに届く言葉」が選べるようになります。

机上の空論ではない、生きた指導案の第一歩です。

  • 既習事項の確認
  • 生活経験の調査
  • 苦手箇所の予測

教材と生徒、この2つが繋がった時に初めて、授業の方向性が見えてきます。地味な作業ですが、ここが一番の踏ん張りどころです。

3年前の実習生が「アンケート」で救われた話

ある学生は、実習の最初の1週間、休み時間に生徒たちと積極的に話し、簡単なアンケートをとったそうです。「この単元、ぶっちゃけどう思う?」といった軽いものです。

すると、教科書の内容が意外と「自分たちには関係ない」と思われていることが判明。指導案の導入を「みんなの身近な悩み」に寄せることで、当日の授業は驚くほど生徒が食いついてきたそうです。

実態を知ることは、最高の武器になります。

ステップ2:授業の核となる「本時の目標」を明確に設定する

教材と生徒のことが分かったら、次は「この授業で何ができるようになってほしいか」を決めます。これが「本時の目標」です。

欲張ってたくさんの目標を立てたくなる気持ちは分かりますが、45分でできることは限られています。ポイントは、目標を一つか二つに絞り込み、具体的で評価可能な言葉にすることです。

例えば「歴史に興味を持つ」という目標は、素晴らしいですが評価が難しいですよね。これを「資料から当時の人々の暮らしを3つ見つけ、ワークシートに書くことができる」とすれば、達成できたかどうかが一目で分かります。

指導案を書く際に、台本形式で一言一句セリフを書き出す方法も候補に挙がりますが、柔軟性が失われるため今回はおすすめから外しました。目標さえ明確なら、言葉は現場で選べば大丈夫です。

  • 具体的に書く
  • 一文でまとめる
  • 評価可能にする

迷ったら、最初の1つだけでも「これだけは!」という目標を立ててみてください。それが授業の背骨になります。

目標が「自分」に向いていた失敗例

よくある失敗が、目標を「教師が〜を説明する」としてしまうことです。これは教師の行動であって、生徒の目標ではありません。

ある実習生は「今日は完璧に説明するぞ!」と意気込んで指導案を書きましたが、指導教官から「主語が生徒になっていないよ」と指摘されました。生徒が「あ、分かった!」となる瞬間を目標に据える。

この視点の切り替えだけで、指導案の質は劇的に向上します。

ステップ3:導入・展開・終末の「授業の流れ」を組み立てる

目標が決まれば、いよいよ授業のメインディッシュである「展開」を作ります。基本は「導入(5〜10分)」「展開(30〜35分)」「終末(5〜10分)」の3段構成です。

導入で生徒の心を掴み、展開で課題を解決し、終末で学びを振り返る。このリズムを意識すると、授業にメリハリが生まれます。

特に導入は、その後の40分を左右する大事な時間です。クイズを出したり、意外な事実を提示したりして、「え、どうして?」という疑問を生徒の心に植え付けましょう。

展開では、個人で考える時間と、グループで話し合う時間のバランスを考えます。終末は、ただ「終わります」ではなく、今日の学びが次にどう繋がるかを示して締めくくります。

  • 導入で惹きつける
  • 活動を工夫する
  • 振り返りを入れる

シンプルですが、これが一番効きます。各パートの時間配分も忘れずにメモしておきましょう。

「導入」だけで授業の8割が決まるという現実

以前、ある実習生が算数の授業で「今日は教科書の〇ページを開いてください」とだけ言って始めたところ、生徒の顔がみるみる死んでいったそうです(笑)。逆に次の授業では、箱の中から変な形の図形を取り出すところから始めたら、全員が身を乗り出してきました。

導入の工夫一つで、生徒のエネルギーはこれほど変わります。指導案には、その「仕掛け」を具体的に書いておきましょう。

ステップ4:予想される児童・生徒の反応と具体的な支援策を考える

指導案の右側の列、ここを「備考」や「指導上の留意点」として空欄にしていませんか?実はこここそが、実習生の腕の見せ所なんです。自分の発問に対して、生徒がどんな反応を返すかを3パターンくらい予想してみましょう。

「正解が出る場合」「的外れな答えが出る場合」「何も反応がない場合」です。

それぞれの反応に対して、「どう切り返すか」「どんなヒントを出すか」をあらかじめ書いておくのが「支援策」です。これが書けていると、本番で頭が真っ白になるのを防げます。

また、早く終わってしまった子への追加課題や、なかなかついていけない子への個別指導のタイミングもここに盛り込んでおくと、指導教官からの評価がぐんと上がります。

  • ヒントカード準備
  • 机間指導の計画
  • 追加の問題を用意

ちなみに、3つ目は見落としがちなので要注意です。早く終わった子が退屈して騒ぎ出すのを防ぐため、必ず「おまけ」を用意しておきましょう。

「沈黙」を恐れないための指導案メモ

実習生にとって一番怖いのは、質問した後の「シーンとした沈黙」ですよね。ある学生は指導案に「ここで10秒待つ。

誰もいなければ隣の人と相談させる」と書いていました。これを決めておくだけで、沈黙が「考える時間」に変わります。

焦って自分で答えを言ってしまうのを防ぐためにも、こうした具体的な動きを指導案に刻んでおくのがおすすめです。

ここが大事。4ステップを丁寧に踏めば、あなたの指導案はもう「完成間近」です。

あとは、そこにあなたの熱意を少しだけ乗せるだけですよ。

現場を見て気づいた、授業をスムーズに進めるための共通点

現場を見て気づいた、授業をスムーズに進めるための共通点

指導案が書けたら、次はそれをどう「実行」するかです。実は、良い指導案があっても授業がうまくいかないケースはあります。

逆に、指導案はシンプルでも、授業がすごく分かりやすい先生もいます。その違いはどこにあるのでしょうか?

多くの授業を観察して分かったのは、成功している授業には共通する「5つの重要ポイント」があるということです。これらは指導案に書き込むこともできますし、意識するだけで授業の質がガラッと変わります。

ここでは、私が実習生にぜひ意識してほしい、現場ならではのコツをお伝えします。

1. 徹底した「板書計画」で視覚的に分かりやすい授業にする

板書は、授業の「足跡」です。授業が終わった時に、黒板を見れば今日の学びが全て分かる。

そんな板書を目指しましょう。指導案の別紙として、黒板のどの位置に何を書き、どの色のチョークを使うかまで決めた「板書計画」を作ることを強くおすすめします。

実は私、以前は「板書なんて、その場の流れで綺麗に書けばいい」と思っていました。でも、あるベテラン教官から「板書は教師の思考の整理ではなく、生徒の思考の軌跡だよ」と言われてハッとしたんです。

それ以来、板書計画を事前に練ることで、生徒のノートの取りやすさが劇的に変わるという話に納得しました。今は、板書こそが授業の質を決めると考えています。

  • 左から右へ書く
  • 色は3色まで
  • 図や絵を活用する

実際にこの計画を立てた実習生からは「書くことに迷わなくなった分、生徒の顔を見る余裕ができた」と好評でした。ぜひ試してみてください。

「黄色いチョーク」の使いすぎに注意

ある実習生が、大事なところを全部黄色で書いてしまった結果、黒板がチカチカして何が一番重要か分からなくなったという事例があります(笑)。基本は白、強調は赤(または黄色)、補足は青。

このルールを守るだけで、視覚的な情報整理がスムーズになります。板書計画に「ここは赤で囲む」とメモしておくだけで、本番のミスは防げますよ。

2. 時間配分を意識し「詰め込みすぎない」構成にする

実習生が一番やりがちなのが、内容を詰め込みすぎて時間が足りなくなることです。教えたいことがたくさんあるのは素敵なことですが、生徒が理解し、咀嚼する時間を奪ってはいけません。

指導案に書いた時間の「1.2倍」は実際にかかると見積もっておくのがちょうどいいです。

もし時間が押してしまったら、どこを削るか。逆に余ってしまったら、どんな話を付け加えるか。

この「予備プラン」を指導案に持っておくだけで、心の余裕が違います。45分間、ずっと教師が喋り続けるのではなく、生徒が手を動かしたり、考えたりする時間を意図的に作りましょう。

  • 5分前には締める
  • 活動時間を削らない
  • 時計をこまめに見る

迷ったら、内容を一つ削ってみてください。その分、生徒との対話を増やす方が、結果として深い学びにつながることが多いんです。

残り3分で「まとめ」に入れない時の魔法の言葉

時間が足りなくなった時、焦って早口で説明を終わらせるのは最悪のパターンです。そんな時は「今日の続きは、次の時間にみんなでじっくり考えよう!」と、あえて「未完」で終わらせる勇気を持ってください。

これも一つの立派な授業技術です。指導案の終末部分に「時間が足りない場合は次時に回す」と書いておけば、教官も納得してくれます。

3. 生徒の思考を促す「発問」を事前に精査しておく

授業は教師と生徒のキャッチボールです。そのボールとなるのが「発問(問いかけ)」です。

「はい・いいえ」で終わる質問ばかりだと、思考は深まりません。「どうしてそう思ったの?」「もし〜だったらどうなるかな?」といった、生徒が自分の言葉で考えたくなるような問いを準備しましょう。

これを指導案では「主要発問」と呼びます。授業の中で一番大事な問いかけのことです。

この一言をどう表現するかで、生徒の反応は劇的に変わります。難しい言葉を使わず、生徒が「あ、それ考えてみたい!」と思えるような、具体的で魅力的な問いを練り上げてください。

  • 答えが一つじゃない
  • 好奇心を刺激する
  • 既習と繋がっている

どれが一番ピンときましたか?まずは、自分の授業で一番聞いてみたい「最高の一言」を決めてみましょう。

「分かりましたか?」という発問はNG?

ついつい言ってしまう「分かりましたか?」という問い。これ、実は生徒は反射的に「はい」と言ってしまうか、分からなくても黙ってしまうかのどちらかになりがちです。

代わりに「今の説明を、隣の人に自分の言葉で教えてあげて」と言ってみてください。生徒の理解度がリアルに分かりますし、教室に活気が生まれます。

こうした「動詞を伴う問い」を指導案に忍ばせておきましょう。

4. 机間指導を行い一人ひとりの理解度を把握する

教壇に立っているだけが授業ではありません。生徒が作業をしている間、机の間を回る「机間指導」は、個別のニーズを把握する絶好のチャンスです。

指導案にも「ここで机間指導を行い、〇〇が苦手な子にヒントを出す」といった具体的な動きを書いておきましょう。

回る時は、ただ歩くのではなく、生徒のノートを覗き込み、良い意見があれば「それ、後でみんなに紹介していい?」と声をかけます。こうすることで、発表のハードルが下がり、授業後半の話し合いがスムーズになります。

また、手が止まっている子にそっと寄り添うことで、クラス全体の「置いてけぼり」を防ぐことができます。

  • 全員のノートを見る
  • 良い意見をピックアップ
  • 個別にヒントを出す

この3つを押さえておけば、大きく失敗することはありません。特に最初の項目は、生徒との信頼関係を作る上でも外せないポイントです。

「座っているだけ」の生徒を見逃さないために

ある実習生は、机間指導中に「何を書いていいか分からない」と言い出せずに固まっている生徒を見つけました。そこで指導案に書いておいた「ヒントカード」をそっと渡したところ、その子はパッと顔を輝かせて書き始めたそうです。

こうした「小さな成功体験」を仕込んでおくのが、指導案の役割でもあります。一人ひとりの背中をそっと押す準備をしておきましょう。

5. 指導教官や友人を相手に「模擬授業」で予行演習をする

指導案が完成したら、一度は声に出してシミュレーションしてみてください。頭の中で考えているのと、実際に口に出すのとでは全く違います。

可能であれば、友人に生徒役になってもらったり、空き教室で指導教官に聞いてもらったりするのが理想的です。

模擬授業をすると、「この説明、長すぎて伝わらないな」「ここで黒板を書く間、生徒が暇になっちゃうな」といった改善点が必ず見つかります。修正は早ければ早いほどいいです。

自信を持って教壇に立つためには、この「練習の量」が何よりの薬になります。完璧な指導案よりも、ボロボロになるまで読み込み、練習した指導案の方が、当日のあなたを支えてくれますよ。

  • 声の大きさと速さ
  • 板書を書く時間
  • 指示の分かりやすさ

シンプルですが、これが一番効きます。スマホで自分の授業を録画して見返すのも、かなり恥ずかしいですが効果は抜群です。

鏡の前での5分間トレーニング

忙しくて模擬授業の時間が取れない時は、鏡の前で「導入の5分間」だけ練習してみてください。自分の表情が硬くないか、目線はどこを向いているか。

これを確認するだけで、当日の第一声の明るさが変わります。生徒は先生の「表情」をよく見ています。

笑顔で授業を始める準備、これも立派な実習の課題ですね。

逆なんです。指導案を完璧にすることよりも、その指導案を使ってどう生徒と向き合うかを考える。

その準備こそが、授業を成功させる鍵になります。

実習生がやりがちな「もったいない」失敗のパターン

指導案を一生懸命書いていると、つい「評価されるための書類」という意識が強くなってしまいます。もちろん評価は大事ですが、そこに囚われすぎると、肝心の授業がギクシャクしてしまうことも。

ここでは、私が多くの実習生を見てきて感じた、陥りがちな失敗とそれを回避するコツをお伝えします。

正直、失敗しても大丈夫です。実習は「失敗して学ぶ場」ですから。

でも、事前に知っていれば防げるミスもあります。先輩たちの「あちゃー」という経験を自分たちの糧にして、より良い指導案作りにつなげていきましょう。

少し肩の力を抜いて読んでみてくださいね。

指導案通りに進めることに固執しすぎない

一番多い失敗が、指導案の内容を「守ること」が目的になってしまうことです。授業中に生徒から面白い意見が出たのに、指導案に書いていないからとスルーしてしまう。

これは本当にもったいないです。授業は生き物ですから、予想外の方向に進むこともあります。

指導案はあくまでガイドラインです。目の前の生徒が「もっとここを知りたい!」と目を輝かせているなら、多少予定を変更してでもそこを深掘りする勇気を持ちましょう。

指導教官も、指導案通りの授業より、生徒の反応に合わせて柔軟に動ける実習生の方を高く評価してくれるはずです。

  • 生徒の声を拾う
  • 予定変更を恐れない
  • 「脱線」を楽しむ

迷ったら、生徒の興味を優先してください。その方が、結果として深い学びにつながることが多いんです。

ちなみに、脱線しすぎた時の戻し方も考えておくと安心ですね。

「指導案を捨てた」瞬間に授業が跳ねた話

ある学生が理科の実験授業中、予想外の現象が起きて生徒たちが大騒ぎになりました。指導案では次の工程に進むはずでしたが、その学生は「よし、なんでこうなったかみんなで考えよう!」と予定を白紙に。

結果、生徒たちは自ら調べ始め、最高の探究学習になったそうです。指導案を「捨てる」判断ができるのも、しっかり準備をしたからこそできる高度な技術です。

専門用語の誤用や誤字脱字は信頼に関わる

これは少し耳の痛い話かもしれませんが、指導案の誤字脱字や専門用語の使い間違いは、意外と厳しくチェックされます。特に教科の内容に関する間違いは、生徒に間違った知識を教えてしまうことになるため、指導教官も神経質になります。

提出前に、必ず声に出して読み返したり、信頼できる友人に添削してもらったりしましょう。また、教育用語(例:「机間指導」を「期間指導」と書くなど)の変換ミスもよくあります。

細かい部分ですが、こうした丁寧さが「この実習生は誠実だな」という信頼に繋がります。デジタルの時代だからこそ、最後は自分の目でしっかり確認することが大事です。

  • 用語の正しい意味
  • 漢字の変換ミス
  • 数字の整合性

この3つを意識するだけで、指導案の信頼性は格段に上がります。特に数字(時間配分やページ数)のミスは混乱を招くので要注意です。

「たかが誤字」が招いた大きな不安

ある実習生が、配付プリントの漢字を間違えたまま授業をしてしまいました。気づいた生徒から「先生、これ違うよ」と言われ、そこから一気に緊張がピークに。

授業のリズムが崩れてしまったそうです。指導案の段階でしっかり校正をしておけば、こうした余計な不安要素を消すことができます。

準備の丁寧さは、当日の自分の心を守る盾になります。

先輩の事例やテンプレートを参考に自分なりの工夫を加える

ゼロから指導案を書くのは大変です。過去の先輩たちが残した指導案や、インターネット上のテンプレートを参考にすることは、決して悪いことではありません。

むしろ、良い型を真似ることは成長への近道です。ただ、丸写しだけはやめましょう。

テンプレートをベースにしつつ、目の前のクラスの生徒たちの顔を思い浮かべながら、一箇所だけでも「自分なりの工夫」を加えてみてください。それはちょっとしたクイズでもいいし、手作りの掲示物でもいいです。

その「一工夫」があるだけで、授業にあなたらしい体温が宿ります。借り物の言葉ではなく、自分の言葉を少しだけ混ぜてみましょう。

  • オリジナルの例話
  • 手作り教材の活用
  • 独自の振り返り方

迷ったら、自分が生徒だったら嬉しいと思うことを一つ選んでみてください。それが一番の工夫になります。

「100点の模倣」より「60点のオリジナル」

ある実習生が、ネットで見つけた完璧な指導案をそのまま実行しようとしましたが、自分の言葉ではないため、どこかぎこちない授業になってしまいました。逆に、拙いけれど自分で一生懸命考えた例え話を使った実習生は、生徒の心に深く刺さっていました。

教官が見たいのは、完璧な書類ではなく、あなたがどう生徒と向き合おうとしているか、その姿勢なんです。

指導教官からのフィードバックを素直に反映させる

実習中、指導案を出した後に教官から厳しい指摘を受けることがあるかもしれません。一生懸命書いたものを否定されたようで、落ち込むこともあるでしょう。

でも、それはあなたを否定しているのではなく、より良い授業にするための「ギフト」です。

教官は、何年も現場で生徒を見てきたプロです。その指摘を「はい、分かりました!」と素直に受け入れ、指導案に反映させてみてください。

もし納得がいかない場合は、理由を丁寧に聞いてみましょう。「なぜ、ここはこの順番がいいんですか?」と質問することで、指導案の裏側にある深い教育的意図を学ぶことができます。

このやり取りこそが、実習の醍醐味です。

  • メモを欠かさない
  • すぐに修正する
  • 感謝を伝える

実際、この素直さがある実習生は、実習の後半で驚くほど授業が上手になります。プライドは一旦置いて、吸収できるものは全部吸収しちゃいましょう。

「指摘の多さ」は「期待の大きさ」

指導案が真っ赤になって返ってきた実習生がいました。最初はショックを受けていましたが、教官から「君ならもっと良くできると思ったから、細かく書いたんだよ」と言われ、涙が出そうになったそうです。

指摘が多いということは、それだけ教官があなたの授業を真剣に考えてくれている証拠です。赤ペンを味方につけて、最高の設計図に磨き上げていきましょう。

まぁ、ぶっちゃけそういうことです。失敗を恐れて縮こまるより、失敗を前提にどうリカバーするかを考える方が、ずっと建設的で楽しい実習になりますよ。

最後に:指導案は完璧でなくて大丈夫です

ここまで指導案の書き方について詳しく見てきましたが、最後に一番伝えたいことがあります。それは「指導案は生徒への思いやりを形にしたもの」だということです。

綺麗な書類を作ることが目的ではありません。あなたの目の前にいる生徒たちが、どうすれば今日より明日、少しだけ世界を広く感じられるようになるか。

そのために頭を悩ませること自体に、大きな価値があります。

実習中は寝る間も惜しんで指導案を書く日もあるでしょう。でも、どうか自分を追い込みすぎないでください。

あなたが疲れ切った顔で教壇に立つより、少し不器用でも、キラキラした目で生徒と向き合う方が、ずっと素敵な授業になります。指導案はあくまでツールです。

主役はあなたと生徒たち、その間に生まれる温かい時間なんです。

指導案は「生徒への思いやり」を形にしたもの

指導案の行間には、あなたの「生徒に分かってほしい」という願いが詰まっています。その願いは、必ず生徒に伝わります。

たとえ授業が予定通りに進まなくても、板書が少し歪んでも、あなたが一生懸命準備したことは、生徒たちの心に何かしらの種をまいています。指導案を書く時間は、生徒一人ひとりのことを深く想う、とても贅沢で尊い時間だと思って大切にしてください。

失敗を恐れず、改善を繰り返して成長しよう

正解は人それぞれだと思います。ただ、この記事があなたの不安を少しでも和らげ、最初の一歩を踏み出す材料になれたなら、私はそれだけで十分嬉しいです。

教育実習は、あなたが先生としての第一歩を踏み出す大切な場所。失敗を恐れず、たくさん学んで、たくさん笑ってきてください。

応援しています、と言いたいところですが、まずは一つだけ、今日からできる準備を始めてみてください。それだけで十分です。

以上です。何か1つでも参考になっていれば幸いです。

あなたの教育実習が、思い出深い素晴らしいものになることを願っています。

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