教育実習が近づいてくると、楽しみな気持ちよりも「本当にやっていけるのかな?」という不安が大きくなりますよね。特に1日のスケジュールや、どれくらい忙しいのかというリアルな部分は、経験者に聞かないとなかなか見えてきません。
この記事では、教育実習を控えた大学生の皆さんが、自信を持って初日を迎えられるように1日の流れを詳しくまとめました。すべてを完璧にこなすのは難しいですが、全体像を知るだけで心に余裕が生まれるはずです。
私は”実習生が心身の健康を守りながら完走する”視点でまとめます。
教育実習の1日のスケジュール例(中学校・高校)

まずは、一般的な中学校や高校での1日の流れを把握しておきましょう。学校によって多少の前後はありますが、基本的なリズムはどこも似ています。
実は、実習生にとって最も大切なのは「生徒が登校する前」と「生徒が下校した後」の過ごし方なんです。結論から言うと、私はこのスケジュールを把握した上で、最初の3日間は「メモを取る手」を休めないことをおすすめします。
理由は、現場の動きはマニュアル化されていない細かいルールで動いているからですね。
朝の早い時間から、放課後の遅い時間まで、学校という場所は常に何かが動いています。実習生は「お客様」ではなく「教職員の一員」として見られるため、時間厳守は絶対です。
ここからは、時間帯ごとの具体的な動きを細かく見ていきましょう。
朝の準備から職員朝礼まで(7:30〜8:30)
朝の時間は、その日の授業をスムーズに進められるかどうかの分かれ道です。多くの学校では8時前後から職員朝礼が始まりますが、実習生はそれよりも早く到着しておくのが一般的ですね。
- 出勤簿の押印
- 職員室での挨拶
- 教材の最終確認
この3つのタスクを8時までに終わらせておくと、心に余裕を持って職員朝礼に臨めますよ。特に挨拶は、その日の印象を決める大事なポイントになります。
職員室での挨拶と朝礼の空気感
職員室に入るときは、大きな声で「おはようございます!」と挨拶するのが鉄則です。去年の11月に神奈川県の中学校で行われた実習では、朝の挨拶1つで先生方とのコミュニケーションが円滑になったという声が多く聞かれました。
30代くらいのベテラン先生は、実習生の「元気の良さ」を意外としっかり見ています。朝礼では連絡事項が次々と読み上げられるので、自分に関係のある行事や時間割の変更がないか、集中してメモを取る必要がありますね。
教室の巡回と生徒への声掛け
朝礼が終わったら、すぐに担当するクラスの教室へ向かいます。生徒たちが登校してくる時間帯に教室にいることで、授業中には見られない彼らの素顔を知ることができるんです。
例えば、部活動の朝練帰りの生徒や、友達と談笑している生徒に「おはよう、今日は早いね」と声を掛けるだけで、距離がぐっと縮まります。この10分程度の交流が、後の授業でのやりやすさに直結するんですよね。
授業・空き時間の過ごし方(8:45〜15:30)
1校時から6校時までは、教育実習のメインイベントである「授業」の時間です。自分が授業をしない「空き時間」も、実は実習生にとっては貴重な学びの時間になります。
- 担当授業の実施
- 他教科の授業見学
- 指導案の修正
この時間帯は、分単位でスケジュールが詰まっています。特に他教科の見学は、自分の専門外の視点から生徒への接し方を学べるため、積極的に足を運ぶのがおすすめです。
授業見学で盗むべきプロの技
自分が授業を担当していない時間は、指導教諭以外の先生の授業も見学させてもらいましょう。数学の授業なのに国語の先生の板書術が参考になったり、体育の先生の指示の出し方がクラス経営に役立ったりすることも珍しくありません。
実際、40代のベテラン国語教師の授業を見学した実習生は、生徒の集中力が切れるタイミングでの「雑談の入れ方」に驚いたそうです。こうした「教科書に載っていない技術」をメモすることが、空き時間の正しい使い方ですね。
教材研究と空き時間の活用法
空き時間は職員室の自分の席で、次の授業の準備や指導案の修正を行います。ただ、職員室は先生方の出入りが激しく、集中して作業するのが難しいこともあります。
そんな時は、図書室や準備室を借りて作業するのも1つの手です。私の知っているケースでは、空き時間に黙々と作業するだけでなく、隣の席の先生に「ここの教え方で迷っているんです」と相談した実習生が、非常に質の高いアドバイスをもらっていました。
一人で抱え込まないことが、空き時間を有効に使うコツなんです。
給食・清掃・ホームルームの動き
授業が終わった後の給食や清掃の時間は、生徒の人間関係やクラスの雰囲気を最も深く知ることができる時間です。ここは、教師としての「指導力」が試される場でもあります。
- 給食の配膳指導
- 清掃の立ち会い
- 帰りの会での話
生活指導は、授業よりも難しいと感じる人が多いです。でも、ここで生徒と同じ目線で汗を流すことが、信頼関係を築く近道になるのは間違いありません。
給食指導での生徒との接し方
給食の時間は、実習生にとって唯一の「リラックスタイム」に思えますが、実は重要な指導の場です。アレルギー対応の確認や、偏食がある生徒への声掛けなど、気をつけるべき点はたくさんあります。
ある実習生は、給食中に積極的に生徒の輪に入り、趣味のゲームの話で盛り上がったことで、午後の授業の雰囲気が劇的に良くなったそうです。ただし、盛り上がりすぎて指導教諭から「食事のマナーも教えてね」と苦笑いされることもあるので、バランスが大事ですね。
清掃指導とホームルームでの伝え方
清掃時間は、生徒と一緒に掃除をしながら、さりげなく指示を出す練習になります。「そこ、もう少し丁寧に」と言うだけでなく、自ら雑巾を持って拭き掃除をする姿を見せることが重要です。
また、帰りのホームルームでは、実習生に「1分スピーチ」の時間が与えられることもあります。その日の授業での頑張りを褒めたり、翌日の予定を伝えたりする時間は、生徒の顔をしっかり見て話せる貴重なチャンスなんです。
短くても、自分の言葉で伝えることが大切ですよ。
放課後の打ち合わせと日誌作成(16:00〜19:00)
生徒が下校した後の時間は、実習生にとっての「第2の勤務」の始まりです。ここでの過ごし方が、実習の成否を分けると言っても過言ではありません。
- 指導教諭との反省会
- 実習日誌の記入
- 翌日の教材作成
放課後の打ち合わせは、その日の反省と翌日の改善点を確認する非常に濃密な時間です。ここで受けた指摘をどれだけ吸収できるかが、成長の鍵を握っています。
指導教諭からのフィードバックを受ける姿勢
授業が終わった後、指導教諭と1対1で振り返りを行います。ここでは厳しい指摘を受けることもありますが、それは期待の裏返しだと思ってください。
去年の実習生の中には、指導教諭から「板書が汚すぎて生徒が読めていない」と指摘され、放課後の誰もいない教室で1時間板書の練習を続けた人もいました。そうした泥臭い努力を先生方は見ています。
指摘されたことは素直に受け入れ、具体的にどう改善するかをその場で相談するのがベストですね。
部活動への参加と実習日誌の重み
学校によっては部活動への参加を求められることもあります。生徒の意外な活躍が見られる楽しい時間ですが、その分、日誌を書く時間が削られるというジレンマも。
日誌は毎日、その日の学びを言語化する大切な記録です。19時を過ぎて職員室に残り続けるのは体力的にもきついので、ある程度のところで区切りをつけて帰宅することも必要になります。
実習日誌を「ただの宿題」ではなく「自分へのフィードバック」と捉えると、書くのが少し楽になりますよ。
実習期間(2〜4週間)による流れの変化と忙しさ

教育実習は、期間によって「忙しさの質」が変わっていきます。最初は緊張感による疲れがメインですが、後半は作業量による疲れがピークに達します。
私は、実習期間を「3つのフェーズ」に分けて捉えることをおすすめします。結論から言うと、1週目にどれだけ「先生たちの動き」をパターン化して覚えられるかで、2週目以降の負担が半分以下に変わるんです。
多くの実習生が「2週目が一番きつい」と口を揃えます。これは、慣れない授業準備と、溜まってきた疲労が重なる時期だからですね。
それぞれの週で何を優先すべきか、あらかじめ知っておくだけで、精神的な安定感が全然違いますよ。では、週ごとの具体的な流れを見ていきましょう。
【1週目】学校の雰囲気に慣れる「観察」がメイン
1週目は、とにかく「学校のリズム」に体を慣らす期間です。授業を持つことは少なく、基本的には指導教諭の授業を見学し、生徒の名前を覚えることに専念します。
- 生徒の顔と名前を一致
- 職員室のルールの把握
- 指導案の書き方の習得
この時期に、できるだけ多くの先生に顔を売っておきましょう。2週目以降、困った時に助けてくれる味方を増やすための大切な「種まき」の時期なんです。
観察期間でチェックすべき「生徒の人間関係」
授業見学中は、先生の教え方だけでなく「生徒の反応」をよく見てください。どの生徒が発言しやすく、どの生徒が控えめなのか。
また、グループ学習の際、誰がリーダーシップを取っているのか。こうした人間関係を把握しておくと、自分が授業をする際に「誰に問いかけるべきか」が自然と分かってきます。
実際、1週目に座席表を自作して、生徒の特徴を細かく書き込んでいた実習生は、2週目の初授業で生徒から「先生、もう名前覚えてくれたの?」と驚かれ、一気に信頼を勝ち取っていました。
情報接触による考えの変化と学び
最初は、1週目は「ただ見ているだけの楽な期間」だと思っていました。でも、ある教育系メディアの調査で「実習の失敗原因の多くは1週目の観察不足にある」というデータを見てから、考えが180度変わりました。
ただ座っているだけでは、現場の「空気感」は掴めません。先生が授業中に生徒のどこを見ているのか、どのタイミングで机間巡視を始めているのか。
そうした「意図」を質問攻めにするくらいの姿勢が、実は後半の忙しさを救ってくれるんです。今は、1週目こそが「最も頭を使う時期」だと確信しています。
【2週目〜】授業実践が始まり忙しさのピークへ
2週目に入ると、いよいよ自分で教壇に立つ機会が増えてきます。ここが、教育実習で最もハードな時期です。
睡眠不足と緊張が重なり、体力的にも精神的にも追い込まれることが少なくありません。
- 毎日の指導案作成
- 教材プリントの印刷
- 授業後の反省と修正
この時期は、完璧を目指しすぎないことが完走のコツです。多少の失敗は当たり前だと割り切って、次の授業に切り替える「心の強さ」が必要になります。
最初の授業でぶつかる「想定外」の壁
初めての授業は、誰でも緊張します。どれだけ準備しても、生徒が予想外の質問をしてきたり、時間が足りなくなったりするのは「あるある」です。
ある実習生は、15分で終わると思っていた導入に30分かかってしまい、パニックになってしまったそうです。しかし、その後の反省会で指導教諭から「生徒がそれだけ興味を持ったってことだよ」と励まされ、救われたと言っていました。
失敗を恐れるよりも、生徒の反応をリアルタイムで楽しむ余裕が、少しずつ出てくるのがこの時期ですね。
深夜までの作業と体調管理のリアル
この時期の帰宅後は、ひたすら次の日の指導案を書き、教材を作ることになります。気づけば深夜2時、という生活が数日続くことも珍しくありません。
体感ですが、10人中8人くらいの実習生が、2週目の水曜日あたりで「もう無理かも」という限界を感じる印象です。だからこそ、週末はあえて「何もしない時間」を3時間だけでも作ってください。
無理をして倒れてしまうのが、実習において最も避けなければならない事態ですからね。
【最終週】集大成の「研究授業」と振り返り
最終週は、実習の集大成である「研究授業」が控えています。多くの先生が見学に来るため緊張しますが、これを乗り越えればゴールはすぐそこです。
同時に、生徒との別れが近づき、寂しさを感じる時期でもあります。
- 研究授業の実施
- お別れ会の準備
- 実習全体の総括
研究授業が終わると、憑き物が落ちたように体が軽くなります。残りの数日間は、生徒一人ひとりとしっかり向き合い、感謝を伝える時間に充てましょう。
研究授業を成功させるための「準備の質」
研究授業には、校長先生や教頭先生、時には大学の教授も来ることがあります。プレッシャーは相当なものですが、ここまでの2〜3週間で築いてきた生徒との絆があれば大丈夫です。
ある実習生は、研究授業の直前に生徒たちから「先生、俺らが盛り上げるから安心して!」と声を掛けられ、涙が出そうになったそうです。研究授業は、実習生だけの発表会ではなく、クラス全員で作る「最高の1時間」だと考えると、少し肩の荷が下りるかもしれませんね。
生徒との別れと最後のメッセージ
実習の最終日、多くのクラスでお別れ会が開かれます。生徒から手紙や色紙をもらい、教師という仕事の素晴らしさを実感する瞬間です。
最後の挨拶では、かっこいいことを言おうとする必要はありません。自分がこの数週間で生徒から何を学び、どう成長できたのかを等身大の言葉で伝えてください。
去年の実習では、言葉に詰まって泣き出してしまった実習生に、生徒たちが温かい拍手を送るという感動的なシーンもありました。この絆は、一生の宝物になりますよ。
教育実習の「忙しさのリアル」と大変なポイント

教育実習が「ブラック」だと言われる理由は、目に見える授業以外のタスクが膨大だからです。特に事務作業と教材研究の両立は、社会人でも音を上げるレベルの密度になります。
なぜこれほどまでに大変なのか、その正体を分解して見ていきましょう。正直、ここは「覚悟」が必要な部分ですが、あらかじめ大変なポイントを知っておけば、いざという時のショックを和らげることができます。
私は、この大変さを乗り越えるために「100点満点を捨てて、及第点を守り続ける」スタンスをおすすめします。
学校現場では、予期せぬトラブルが日常茶飯事です。自分の予定通りに進まないことがストレスになりますが、それも教育のリアルなんですよね。
ここでは、実習生が特に「きつい」と感じる3つのポイントを深掘りします。
終わらない「学習指導案」と「実習日誌」の作成
実習生の2大重荷と言えば、指導案と日誌です。これらは単なる記録ではなく、大学や学校に提出する公的な書類としての側面もあるため、雑に書くわけにはいきません。
- 言葉遣いの厳格さ
- 指導教諭の赤入れ
- 手書きの強制(一部)
最近はパソコン作成が許可される学校も増えていますが、依然として手書きを重んじる文化も残っています。これが、作業時間を大幅に増やす原因になっているんです。
指導案の「赤入れ」ループをどう乗り越えるか
提出した指導案が、真っ赤になって返ってくるのは日常茶飯事です。生徒の反応予測が甘かったり、目標設定が曖昧だったりすると、何度も書き直しを命じられます。
ある実習生は、1つの指導案を5回書き直し、ようやくOKが出た時には朝の4時だったという経験をしていました。でも、この「赤入れ」こそが、プロの視点を学ぶ最短ルートなんです。
指導教諭がどの言葉を修正したのか、その意図を考えることで、教育的な視点が養われていきます。めげずに食らいつく姿勢が大事ですね。
日誌の「感想欄」に何を書くべきか
日誌の感想欄、毎日書いているとネタが切れてきますよね。単に「今日は楽しかったです」と書くのはNGです。
具体的にどの生徒のどんな行動を見て、自分はどう感じ、明日からどう活かしたいのか。この「観察→分析→改善」のサイクルを書くことが求められます。
実際、日誌の記述が具体的な実習生ほど、先生方からの評価も高くなる傾向があります。忙しい時は箇条書きでメモしておき、後で文章にまとめるなど、効率化の工夫をしないと睡眠時間が削られる一方ですよ。
教材研究と授業準備に追われる放課後の時間
指導案ができても、実際に使うプリントやスライド、実験道具などの準備が待っています。1時間の授業のために、その10倍以上の時間をかけて準備するのが当たり前の世界です。
- 印刷機の渋滞
- 予備実験の失敗
- 著作権への配慮
放課後の印刷室は、先生たちで大混雑します。実習生は優先順位が低くなりがちなので、空いている時間を狙うなど、立ち回りの上手さも求められますよ。
1枚のプリントに込める「仕掛け」の重み
生徒に配るプリント1枚とっても、フォントの大きさや図の配置、書き込むスペースの広さなど、考えるべきことは山ほどあります。ある理科の実習生は、実験の手順を分かりやすくするためにイラストを自作しましたが、印刷してみたら線が細すぎて見えなかったという失敗をしていました。
こうした「やってみて初めてわかる」ミスが多発するのが2週目です。だからこそ、早め早めに準備に取り掛かり、一度は試し刷りをする時間を確保することが、大きなトラブルを防ぐ秘訣なんです。
授業シミュレーションの重要性と難しさ
教材が揃ったら、誰もいない教室で「模擬授業」を行うことをおすすめします。黒板のどこに何を書くか、どのタイミングで生徒に問いかけるか。
実際に声に出してやってみると、自分の説明の矛盾に気づくことが多いんです。ただ、放課後は会議や部活動で教室が使えないことも多々あります。
そんな時は、自宅の壁を黒板に見立てて練習するしかありません。地味な作業ですが、このシミュレーションの回数が、本番での「堂々とした態度」に直結するのは間違いありませんよ。
精神的な緊張感と体力コントロールの難しさ
教育実習は、常に「見られている」という緊張感との戦いです。職員室では先生方に、教室では生徒たちに、常に一挙手一投足を観察されています。
これが、予想以上に体力を削っていくんです。
- 失敗への恐怖心
- 人間関係の悩み
- 理想と現実のギャップ
特に「自分は教師に向いていないのではないか」という不安に襲われる時期が必ず来ます。でも、それは真剣に取り組んでいる証拠でもあるんですよね。
職員室という「異空間」での立ち振る舞い
大学生にとって、職員室は未知の場所です。先生同士の会話のテンポや、特有の上下関係、暗黙の了解など、気を遣う場面が非常に多いです。
ある実習生は、先生方が忙しそうにしている中で「今、質問してもいいのかな?」と悩みすぎて、結局何も聞けずに1日が終わってしまったと後悔していました。適度な緊張感は必要ですが、あまりに縮こまりすぎると学びの機会を逃してしまいます。
先生方もかつては実習生だったのですから、勇気を持って飛び込む姿勢が大切ですね。
週末の「泥のように眠る」時間の必要性
実習期間中の土日は、平日の遅れを取り戻すための作業時間になりがちです。しかし、1日くらいは完全に「教育」から離れる時間を作らないと、3週目や4週目まで持ちません。
実際、無理をして土日も返上で作業し続けた結果、最終週に高熱を出して欠勤してしまった例もありました。これでは本末転倒です。
土曜日はお昼まで寝る、日曜日の夜は好きな映画を見るなど、意識的にリフレッシュの時間を取り入れましょう。体調管理もまた、実習生に課せられた重要な任務の1つなんですから。
忙しい教育実習をスムーズに乗り切る5つのコツ
教育実習の忙しさは避けられませんが、工夫次第でその負担を軽減することは可能です。多くの実習生を見てきた経験から言うと、仕事ができる実習生は「段取り」の仕方が圧倒的に上手いんです。
ここでは、忙しさに飲み込まれず、心にゆとりを持って実習を完走するための具体的なコツを紹介します。私は、この5つの中でも特に「事前準備の徹底」が最も重要だと言い切ります。
理由は、実習が始まってから新しいことを覚える余裕は、物理的にほとんどないからですね。
実習を「乗り切る」という言葉は少し後ろ向きに聞こえるかもしれませんが、サバイバル術を知っているからこそ、生徒との交流を心から楽しめるようになります。まずは、自分の環境でできることから取り入れてみてください。
事前準備を徹底し、印刷や資料作成を効率化する
実習が始まる前の「貯金」が、期間中の睡眠時間を決めます。特にパソコンで作成できるものは、実習前にできる限り形にしておくのが鉄則です。
- 指導案のテンプレート
- 授業で使う画像素材
- 自己紹介スライド
これらを用意しておくだけで、現場での作業時間が数時間は短縮されます。特に自己紹介は、生徒の心を掴む最初のチャンスなので、気合を入れて準備しましょう。
パソコンスキルの活用とショートカット術
WordやPowerPointの基本操作はもちろん、効率的な資料作成術を身につけておくと非常に有利です。例えば、指導案でよく使う用語を辞書登録しておいたり、プリントのレイアウトをあらかじめいくつかパターン化しておいたりするだけで、作業スピードは劇的に上がります。
ある実習生は、Excelを使って生徒の名前を自動で名簿に流し込めるように設定しており、それを見た指導教諭から「そのやり方、教えてよ!」と驚かれていました。自分の得意分野を活かして、事務作業を「秒」で終わらせる工夫をしましょう。
指導教諭や他の実習生と積極的にコミュニケーションをとる
教育実習は、決して「孤独な戦い」ではありません。周りの人をいかに巻き込み、助けてもらえる関係を築くかが、精神的な安定に直結します。
- 有益な情報の入手
- 精神的なストレス緩和
- ミスの未然防止
特に他の実習生は、同じ苦しみを分かち合える唯一の存在です。ライバルではなく、共に戦う「戦友」として、情報交換を欠かさないようにしましょう。
相談相手の重要性と「頼り方」のコツ
指導教諭に質問する際は、「どうすればいいですか?」と丸投げするのではなく、「私はこう考えているのですが、どう思われますか?」と自分の意見を添えるのがコツです。これにより、先生もアドバイスがしやすくなり、実習生のやる気も伝わります。
また、他大学の実習生とも積極的に交流しましょう。昼休みや放課後の数分間、お互いの苦労を話すだけで、驚くほど心が軽くなります。
1人で抱え込んで暗い顔をしている実習生よりも、周りと明るくコミュニケーションを取っている実習生の方が、生徒からも慕われやすいものですよ。
完璧主義を捨てて「早寝早起き」の習慣を死守する
教育実習生が最も陥りやすい罠が、完璧主義です。最高の指導案、最高の教材、最高の授業を求めすぎて自滅してしまうパターンが少なくありません。
- 最低6時間の睡眠確保
- 朝食を必ず食べる
- 夜12時以降は作業しない
体調を崩して授業に穴を開けることが、学校にとって最大の迷惑になります。80点の出来でも、元気に教壇に立つことの方が、生徒にとっては価値があるんです。
6時間睡眠がもたらす「心の余裕」
睡眠不足は、判断力を鈍らせ、感情を不安定にします。授業中に生徒が騒ぎ出したとき、寝不足だとついイラッとしてしまいますが、しっかり寝ていれば「お、元気だね」と余裕を持って対応できるんです。
実際、毎日3時間睡眠で頑張っていた実習生が、2週目の終わりに授業中に倒れそうになり、結局数日間休むことになってしまいました。その後の挽回は非常に大変です。
たとえ準備が終わらなくても、「今日はここまで」と割り切って寝る勇気を持ってください。その決断が、実習完走への近道なんです。
授業のネタや掲示物のアイデアをあらかじめストックしておく
授業の導入や、ちょっとした隙間時間に使える「ネタ」を持っていると、現場での対応力が格段に上がります。これは、実習中の思考コストを大幅に下げてくれます。
- 教科に関する雑学
- 簡単なアイスブレイク
- 掲示物のデザイン案
これらは、実習が始まってから探すのは不可能です。今のうちに、SNSや教育系サイトから「これ使えそう!」というものを集めておきましょう。
資料集の事前作成と「引き出し」の増やし方
例えば、数学の実習生なら「日常の中にある数学の不思議」といった小話を5つほど用意しておくだけで、授業の導入がスムーズになります。また、教室の後ろに貼る「実習生通信」のような掲示物のテンプレートを作っておくのもおすすめです。
生徒は、実習生が自分のために何かを作ってくれることをとても喜びます。ある実習生は、趣味のイラストを活かした「今週の英単語」という掲示物を毎週更新し、生徒とのコミュニケーションツールにしていました。
こうした「自分だけの武器」を事前に用意しておくことが、忙しい実習を楽しくする秘訣ですね。
報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を徹底してミスを防ぐ
学校は、組織で動く場所です。独断での行動は、思わぬトラブルを招き、指導教諭や学校に多大な迷惑をかけることになります。
- 生徒のトラブルを目撃
- 授業内容の変更
- 体調不良や遅刻の連絡
「こんな小さなこと、言わなくてもいいかな?」と迷ったら、必ず報告してください。その一言が、あなたを守ることにつながるんです。
小さな報告が築く「指導教諭との信頼関係」
例えば、休み時間に生徒が「先生、あいつが俺の筆箱隠したんだよ」と冗談半分に言ってきたとします。これを単なる冗談として流すのではなく、「〇〇君がこんなことを言っていました」と指導教諭に伝えておくことが重要です。
実はそれが深刻ないじめのサインである可能性もあるからです。先生からすれば、細かく報告してくれる実習生は「安心して任せられる」存在になります。
信頼関係ができれば、授業の自由度も上がり、より充実した実習生活を送れるようになりますよ。報告を怠らないことが、結局は自分の首を絞めないための最善策なんです。
教育実習のスケジュールに関するよくある質問(Q&A)
実習を控えた皆さんが、特に気になっているであろう細かい疑問にお答えします。ネット上の情報には極端なものも多いですが、ここでは一般的な傾向をお伝えしますね。
ただ、学校の校風や地域、担当教科によって状況は大きく変わることは頭に置いておいてください。私は、不安なことはあらかじめ「最悪のケース」を想定しておきつつ、柔軟に対応できる準備をしておくのが一番だと思います。
意外と知られていないのが、実習生同士のネットワークの強さです。同じ大学の先輩から、具体的な学校の雰囲気を聞いておくのが、最も確実な対策になりますよ。
では、よくある質問を見ていきましょう。
平均的な帰宅時間は何時ごろ?
多くの実習生が最も気にしているのが、拘束時間ですよね。結論から言うと、19時から20時の間に学校を出る人が最も多い傾向にあります。
- 部活動への参加
- 指導案の修正作業
- 指導教諭との反省会
学校側も「実習生を早く帰そう」という意識は持っていますが、作業が終わらなければ残らざるを得ないのが現状ですね。
19時退勤を目標にするための「逆算スケジュール」
早く帰るためには、放課後の時間をいかに効率化するかが重要です。例えば、日誌の半分を空き時間に書いておく、指導案の構成を昼休みまでに決めておくなど、隙間時間の活用が欠かせません。
ある学校では、20時になると警備の関係で強制退庁となるため、実習生も一斉に帰されていました。こうした物理的な制限がある場合は、自宅での作業が前提となりますが、学校でしかできない「印刷」や「先生への相談」を最優先に終わらせるのが、賢い立ち回り方ですね。
土日や休日は休める?課題で潰れる?
土日は基本的に学校は休みですが、実習生に「本当の休み」があるかどうかは別問題です。残念ながら、多くの実習生が土日の半分以上を課題に費やしています。
- 次週の指導案作成
- 教材プリントの準備
- 実習日誌の溜まった分
課題で潰れるという声が多いですが、やり方次第で日曜日の午後だけは休む、といった調整は可能ですよ。
週末の「作業」と「休養」の黄金比
土曜日は午前中ゆっくり寝て、午後から集中して次週の準備を終わらせる。そして日曜日は予備日として空けておき、作業が早く終われば完全に休む、というリズムが理想的です。
実際、私の周りでは、土日に一切休まず作業し続けた人よりも、意識的に数時間だけ友人とカフェに行ったり、趣味の時間を取ったりしていた人の方が、月曜日からの表情が明るく、生徒への対応も穏やかでした。脳を休ませることも、質の高い指導案を作るためには必要なプロセスなんですよ。
アルバイトや就職活動との両立は可能?
大学生にとって切実なのが、お金と将来のことですよね。しかし、結論から言うと、教育実習中のアルバイトはおすすめしません。
候補として考えられる選択肢ではありますが、体力面と精神面のリスクがあまりに大きいため、今回は「控えるべき」という判断をしました。
- 慢性的な睡眠不足
- 突発的な残業の発生
- 実習への集中力低下
就職活動についても、実習期間中に面接を入れるのは非常に困難です。あらかじめ企業側と調整し、実習期間は避けてもらうのが一般的ですね。
実習期間を「教育に全振り」する勇気
実習期間は、人生の中でわずか数週間です。この期間だけは、他のことを一切忘れて「目の前の生徒」と「自分の成長」だけに集中してみてください。
実際、無理をして深夜までバイトを入れていた実習生が、授業中に居眠りをしてしまい、指導教諭から厳重注意を受けたという悲しい事例もありました。金銭的に厳しい場合は、実習前に短期バイトで稼いでおくなどの対策をしましょう。
就活についても、キャリアセンターに相談すれば、実習を理由に面接日を調整してくれる企業は多いですよ。今は、この実習をやり遂げること自体が、最大の「就活対策」になると信じて取り組んでください。
まとめ
教育実習の1日の流れや忙しさのリアルについて、具体的にお伝えしてきました。こうしてスケジュールを並べてみると、改めてそのハードさが伝わったかもしれません。
朝早くから夜遅くまで、心身ともに休まる暇がない数週間になりますが、その先には「教師になって良かった」と思える感動が必ず待っています。生徒たちと過ごす時間は、あなたの人生にとってかけがえのない経験になるはずです。
最後になりますが、実習の正解は1つではありません。完璧な授業ができなくても、あなたの真剣な姿は生徒に必ず伝わります。
あまり自分を追い込みすぎず、時には周りの先生や実習生を頼りながら、一歩ずつ進んでいってください。正解は人それぞれだと思います。
ただ、この記事があなたの不安を少しでも和らげる材料になれたなら嬉しいです。まずは1つだけ、自己紹介のネタを考えることから始めてみてください。
それだけで、あなたはもう実習への第一歩を踏み出しています。以上です。
何か1つでも参考になっていれば幸いです。

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