英語の教え方に悩む塾講師へ!生徒の「わかった」を引き出す5つの指導ポイント

「英語、どう教えたらいいんだろう…」と悩んでいませんか?実は、若手塾講師の8割以上が、自分の知識を生徒に伝える難しさに直面しています。私自身、最初は自分の感覚で教えてしまい、生徒のポカンとした顔を見て落ち込む毎日でした。

でも、ある5つのポイントを意識するだけで、生徒の「わかった!」という笑顔が劇的に増えたんです。この記事では、現場ですぐに使える具体的な指導法と、生徒の心を掴むコツを余すことなくお伝えします。

読み終わる頃には、明日の授業が楽しみになっているはずですよ。

目次

なぜ「教え方」で差が出るのか?私が気づいた英語指導の基本スタンス

なぜ「教え方」で差が出るのか?私が気づいた英語指導の基本スタンス

授業を一生懸命準備しているのに、生徒の反応がいまいち。そんな時、自分を責めてしまいませんか?実は、英語指導で差が出るのは、知識の量ではなく「伝え方」のスタンスにあるんです。

英語が得意な人ほど、実は「教える」のが難しいという罠があります。自分が当たり前にできることを、英語が苦手な子に説明するのは至難の業。

まずは、指導の技術を磨く前に、生徒がどこで立ち止まっているのかを観察する「視点」を持つことが大切なんです。私が新人の頃は、とにかく文法を完璧に教えようと必死でしたが、それは自己満足だったと後で気づきました。

生徒が本当に求めているのは、学問的な正しさよりも「あ、そういうことか!」という納得感なんですよね。

このセクションでは、まず指導者が陥りがちな「感覚のズレ」を解消し、生徒と同じ目線に立つための基本的な考え方をお伝えします。ここを整えるだけで、授業の質がガラリと変わりますよ。

私たちが無意識にやっている「感覚」を言語化する難しさ

英語ができる人にとって、aとtheの使い分けや語順の感覚は、もはや「呼吸」と同じくらい自然なものです。しかし、生徒にとってはそれが最大の壁になります。

言語化のコツ3つ

  • 専門用語を封印
  • 日常の例え話
  • 一言でまとめる

難しい言葉を使わずに、生徒の日常に引き寄せて説明することが、理解への近道になります。特に「感覚」を言葉にする作業は、講師側の深い理解が試される部分でもあります。

自分の「当たり前」を疑ってみる

私が講師1年目の時、現在完了形を教えるのに「継続・経験・完了の結果だよ」と教科書通りに説明して、生徒を混乱させたことがあります。私にとっては自明のことでも、中学生にとっては「現在なの?過去なの?」とパニックになるポイントなんです。

それ以来、私は「今と繋がっている過去の話だよ」という風に、自分の中にある感覚を極限までシンプルに言語化するようにしました。自分がどうしてその答えに辿り着いたのか、その思考プロセスをスローモーションで実演して見せることが、生徒の納得感に繋がるんです。

生徒が「なぜ?」と思うポイントを先回りする

例えば、不定詞の「to」を教える時、ただの記号として教えていませんか?英語が得意な人は無意識に「to=矢印」というイメージを持っていますが、生徒はただの暗記対象として捉えています。そこで「このtoは矢印の向きを表しているんだよ、だから未来に向かう感じがするでしょ?」と、感覚の根拠を伝えてあげるんです。

このように、講師が持っているイメージを丁寧に言葉にして共有するだけで、生徒の「ポカン」とした表情が「なるほど!」に変わっていきます。自分の感覚を解剖する癖をつけてみましょう。

「教えすぎ」が逆効果?生徒の理解度に合わせてゴールを決める

熱心な講師ほど、1回の授業で100のことを教えようとしてしまいます。でも、生徒が受け取れる「情報量」には限りがあるんです。

目標設定のルール

  • 要点は3つまで
  • 宿題との連動
  • 8割の理解でOK

完璧主義を捨てて、その日の「これだけは持ち帰らせる」という核を決めることが、結果的に生徒の定着率を高めることになります。教えすぎない勇気を持つことが、プロの仕事です。

情報の引き算を覚えると授業が楽になる

関係代名詞を教える時、主格も目的格も所有格も、さらに制限用法まで全部詰め込んでいませんか?偏差値50前後の生徒にそれをやると、間違いなくパンクします。私の場合は、最初の授業では「2つの文を接着剤でくっつけるだけ!」という一点に絞り、主格の練習だけを徹底します。

残りの細かいルールは、次の授業やその次の演習で少しずつ付け足していくんです。一気に教えないことで、生徒は「自分にもできるかも」という自信を持ったまま帰宅できます。

この「小さな成功体験の積み重ね」こそが、長期的な成績アップの鍵なんです。

生徒の「お腹いっぱい」のサインを見逃さない

授業中、生徒がペンを回し始めたり、時計をチラチラ見たりしたら、それは「もうこれ以上入らない」というサインです。そんな時に無理やり新しい知識を詰め込んでも、右から左へ抜けていくだけ。

私はそんな時、あえて解説を止めて、今まで教えた内容の簡単なクイズに切り替えます。あるいは、英語とは関係ない雑談を1分だけ挟むこともあります。

大切なのは、カリキュラムを消化することではなく、生徒の脳にどれだけ残ったか。生徒の表情をよく観察して、その日の「ゴール」を柔軟に調整する余裕を持ちたいですね。

難しい文法用語を噛み砕く、私なりの「翻訳力」の磨き方

「分詞構文」「先行詞」「関係副詞」…こういった用語を聞いただけで、アレルギー反応を起こす生徒は多いですよね。言葉の壁を取り除いてあげましょう。

用語の翻訳例

  • 先行詞→説明相手
  • 修飾→飾り付け
  • 自動詞→自分完結

文法用語はあくまで「道具」に過ぎません。生徒がその概念を理解できるなら、独自のあだ名をつけて呼んでも構わないんです。

まずは親しみやすさを最優先しましょう。

「文型」を料理に例えて説明してみたら

SVOCなどの文型を教える時、私はよく料理に例えます。「Sはシェフ(主役)、Vは調理法(動き)、Oは食材(対象物)だよ」と伝えると、生徒の食いつきが全然違います。

「シェフが食材をどうにかするのが英語の基本なんだ」というイメージが湧くと、複雑な長文も「あ、ここがシェフで、ここが調理法か」とパズルを解くように読めるようになるんです。文法用語をそのまま教えるのではなく、生徒が既に知っている世界(料理、ゲーム、スポーツなど)に翻訳してあげること。

これが、教え上手な講師が共通して持っているスキルです。

あえて「正しい用語」を教えない勇気

例えば、中学1年生に「三人称単数現在形」という言葉をいきなり使うのは、私はあまりおすすめしません。長すぎて、それだけで「英語って難しい」と思われてしまうからです。

私は「独りぼっちのs」とか「わがままなs」という風に、少し擬人化して教えるようにしています。「主語が自分でもあなたでもなくて、1人しかいない時は、寂しいからsがついてくるんだよ」と。

もちろん、テスト前には正式名称を教えますが、導入段階では「理解のしやすさ」を100%優先します。言葉のハードルを下げる工夫を常に考え続けたいですね。

生徒の「わかった!」を連発させる5つの具体的な指導ポイント

生徒の「わかった!」を連発させる5つの具体的な指導ポイント

スタンスが整ったら、次はいよいよ具体的なテクニックの話です。明日からの授業ですぐに使える、即効性の高いメソッドを5つに厳選しました。

これらは私が何千回という授業の中で、生徒の反応が特に良かったものばかりです。英語の授業はどうしても「座学」になりがちですが、ちょっとした工夫で生徒を飽きさせず、能動的な参加を引き出すことができます。

ポイントは、いかに生徒を「主役」にするか。講師が一方的に喋り続ける授業は、もう卒業しましょう。

生徒が自分で考え、自分で答えに辿り着くための「レール」を敷いてあげるイメージです。では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

この5つのポイントを意識するだけで、生徒の集中力が見違えるように変わります。特に、英語が苦手でモチベーションが低い生徒ほど、効果は絶大ですよ。

【ポイント1】例文は「生徒の好きなもの」だけで作る

教科書に出てくる「Ken has a pen.」なんて例文、今の生徒には全く刺さりません。例文にこそ、講師のセンスが光ります。

例文作成のネタ

  • 流行りのアニメ
  • 推しのアイドル
  • 学校の先生ネタ

生徒が「えっ、先生そんなの知ってるの?」と驚くようなネタを例文に組み込むだけで、教室の空気は一気に温まります。興味があることなら、難しい文法もスッと頭に入るんです。

「推し」の力を借りて比較級を攻略

ある日、K-POPが大好きな生徒に比較級を教えていたのですが、全然乗り気じゃありませんでした。そこで例文を「BTS is more famous than…」と書き始めた瞬間、彼女の目がキラリと光ったんです。

そこからは「誰と誰を比べたい?」と聞くと、次から次へと英語で文章を作ってくれました。教科書の例文なら5分で飽きるところを、自分の好きなアイドルのことなら30分間ずっと集中して取り組める。

英語を「勉強の対象」から「自分の気持ちを表現するツール」に変えてあげるのが、私たちの役割なんです。

身近な人を登場させて笑いを取る

「Mr. Yamada is very kind.」という例文を、生徒が知っている厳しい学校の先生の名前に変えて「Mr. Tanaka is not kind at all!」と否定文にしてみる。これだけで、生徒たちは大爆笑です。

「先生、それ言っちゃダメだよ!」なんて言いながら、notの位置や意味を完璧に理解してくれます。例文の中に、生徒、友達、家族、そして講師自身を登場させることで、英語が急に「生きた言葉」として感じられるようになります。

例文作りは、生徒とのコミュニケーションそのものだと考えてみてください。

【ポイント2】「なぜ?」の理屈を、絵と図で脳に焼き付ける

英語は言葉ですが、理解のプロセスは「視覚」に頼った方が圧倒的に早いです。ホワイトボードをキャンバスのように使いましょう。

図解すべき項目

  • 前置詞のイメージ
  • 時制のタイムライン
  • 語順の箱(枠組み)

文字情報の羅列は、生徒の脳を疲れさせます。シンプルな図や矢印を使って、情報の関係性を可視化してあげることが、深い理解への最短ルートになります。

前置詞は「丸」と「矢印」で説明する

「inは〜の中に、onは〜の上に」と日本語訳だけで教えるのは限界があります。私はいつも、箱とボールの絵を描いて説明します。

特に「at」と「in」の違いなどは、一点を指すドット(点)と、広がりを持つエリア(円)を描いて見せると、生徒は一発で納得してくれます。「at the station」は地図上の点、「in the station」は建物の中にいる感じ。

こうして視覚的なイメージを脳に植え付けると、丸暗記しなくても感覚で前置詞を選べるようになります。絵心は不要、丸と四角が描ければ十分ですよ。

時制は「数直線」で時間の流れを見せる

現在完了形や過去進行形など、時間の幅がある時制は、言葉だけの説明だと必ず混乱を招きます。私は必ずホワイトボードに左から右へ流れる矢印を描き、「今はここ」「過去はここ」と点を打ちます。

現在完了形なら、過去の点から現在までをグーッと太い線や波線で繋ぎ、「ずっと繋がっている感じ」を可視化するんです。これを見せるだけで、生徒は「あ、過去形は点だけど、完了形は線なんだ!」と直感的に理解してくれます。

タイムラインは、英語講師にとって最強の武器の一つと言っても過言ではありません。

【ポイント3】三単現のsなど「みんなが転ぶ石」を先にどける

生徒がつまずくポイントはある程度決まっています。そこを「難しいよ」と脅すのではなく、あらかじめ対策を伝えておくのが優しさです。

つまずき注意報

  • 三単現のs忘れ
  • b動詞と一般動詞
  • 不規則動詞の過去

「ここはみんな間違えるから、気をつけてね」と一言添えるだけで、生徒の注意力がグッと高まります。ミスを予言し、それを防ぐための「合言葉」を作っておくのも効果的です。

「b動詞と一般動詞は混ぜるな危険」の徹底

中1の生徒が最も多く犯すミスが「I am play soccer.」のような、b動詞と一般動詞の混同です。私はこれを「水と油」とか「一国に二人の王様はいない」と教えています。

授業の冒頭で毎回「今日の王様は誰?」と確認し、am/is/areなのか、play/run/likeなのかをはっきりさせる習慣をつけさせます。この「混ぜるな危険」というフレーズを合言葉にすることで、生徒が自分で英作文を見直す時に「あ、王様が二人いる!消さなきゃ」と自分でミスに気づけるようになるんです。

転ばぬ先の杖を、面白おかしく渡してあげましょう。

不規則動詞は「リズム」で攻略する

go-went-gone、sing-sang-sung…。不規則動詞の活用は、理屈抜きで覚えるしかない部分です。

ここをただ「覚えなさい」と言うだけでは、生徒は苦行に感じてしまいます。私はよく、手拍子をしながらリズムに乗せて全員で唱和します。

「はい、go-went-gone!」「go-went-gone!」という風に。1回30秒、毎回の授業のルーティンにするだけで、1ヶ月後には全員が何も考えずに口から出てくるようになります。

つまずきやすい箇所こそ、いかに「努力感」を減らして習得させるか。講師の工夫の見せ所ですね。

【ポイント4】「教える」を卒業して「思い出させる」問いかけへ

講師が答えを言ってしまうのは簡単ですが、それでは生徒の力になりません。生徒の脳の中に眠っている知識を、問いかけで呼び起こしましょう。

効果的な問いかけ

  • 「主語は何かな?」
  • 「前にもやったね」
  • 「惜しい!あと一つ」

生徒が間違えた時こそ、成長のチャンスです。すぐに正解を教えるのではなく、ヒントを出して自力で正解に辿り着かせる。

この「自力で解けた!」という感覚が、次への意欲に繋がります。

「ソクラテス式」で生徒の思考をガイドする

生徒が英作文でミスをした時、私は「ここ、何かが足りないね。主語をよく見て?」とだけ言います。

生徒が「あ、sだ!」と気づいたら、「正解!なんでsが必要なんだっけ?」とさらに理由を深掘りします。こうすることで、生徒は単に答えを直すだけでなく、文法ルールを再確認するプロセスを脳内で回すことになります。

講師は答えを与える「百科事典」ではなく、答えまでの道を案内する「ガイド」であるべき。生徒が自分の頭で汗をかく時間を、1分でも長く作ってあげることが大切なんです。

「わからない」と言われた時の神対応

生徒が「全然わからない」と投げ出した時、「なんでやってないの!」と怒るのは逆効果です。私はいつも「どこまでならわかる?」と聞くようにしています。

単語の意味はわかる?主語はどれかわかる?と細分化していくと、実は「全部」ではなく「一部分」だけがわからないことに気づけます。「なんだ、ここまでできてるじゃん!あと一歩だよ」と声をかけると、生徒は再びペンを握ってくれます。

生徒の「わからない」を「ここまではわかる」に変えてあげる。このスモールステップの提示が、信頼関係を築くコツです。

【ポイント5】音読で「知っている」を「使える」に変える魔法

英語は言語なので、口を動かさない限り定着しません。文法の説明が終わったら、必ず音読の時間をセットにしましょう。

音読のバリエーション

  • リピート・アフター
  • シンクロ音読
  • 感情を込めた音読

音読をすることで、文法構造が「音」として脳に刻まれます。理屈で理解した知識が、無意識に使える「スキル」へと昇華していく瞬間です。

授業の最後5分は、必ず声を出す時間にしましょう。

「役者になりきって!」で音読を楽しく

ただ棒読みするだけの音読は退屈です。私はよく「君は今、アメリカのドラマの主人公だよ。

このセリフをかっこよく言ってみて!」と無茶振りをします。最初は照れていた生徒も、私が全力でオーバーに手本を見せると、少しずつノリノリで読んでくれるようになります。

感情を乗せて発音したフレーズは、不思議なほど記憶に残ります。また、スピードを競う「タイムトライアル音読」も盛り上がります。

英語を「音」で楽しむ経験をさせることで、英語学習へのハードルが劇的に下がっていくんです。

音読がもたらす「文法力」の向上

「音読して何の意味があるの?」と聞かれることがありますが、実は音読こそが最強の文法学習法です。何度も同じ構文を口に出していると、間違った英文を見た時に「なんか気持ち悪いな」という違和感を持てるようになります。

これこそが「英語脳」の正体です。理屈で「ここは不定詞だから…」と考える前に、リズムとして身についている状態。

テスト中、頭の中で自分の声が再生されるようになれば、ケアレスミスは激減します。地味に見える音読こそ、成績アップの特効薬だと信じて指導に取り入れてみてください。

英語が嫌いな生徒の目が輝き出すコミュニケーション術

英語が嫌いな生徒の目が輝き出すコミュニケーション術

教え方のテクニック以上に大切なのが、生徒との信頼関係です。特に「英語=苦行」と思っている生徒の心を動かすには、ちょっとしたコツが必要になります。

塾に来る生徒の多くは、学校の授業で自信を失っています。そんな彼らに「また勉強か…」と思わせてしまったら、指導は半分失敗です。

講師は、知識を授ける先生であると同時に、生徒の「伴走者」であり「応援団長」でなければなりません。生徒が「この先生の授業なら、ちょっと頑張ってみようかな」と思えるような雰囲気作り。

これこそが、若手講師がまず磨くべきスキルかもしれません。私の経験上、成績が伸びる生徒は、間違いなく講師のことが好きな生徒でした。

ここでは、年代別の接し方や、生徒のやる気を引き出すための具体的な声かけについて、私の失敗談を交えながら深掘りしていきます。明日から、生徒の顔を見るのがもっと楽しみになりますよ。

小学生から高校生まで、心を開いてもらうための年代別アプローチ

小学生と高校生では、刺さる言葉も興味の対象も全く違います。相手に合わせて「キャラ」を使い分ける柔軟性を持ちましょう。

年代別アプローチの鍵

  • 小学生:ゲーム感覚
  • 中学生:共感と承認
  • 高校生:論理と将来

一律の対応ではなく、一人ひとりの成長段階に合わせたコミュニケーションを心がけることで、生徒は「自分のことをわかってくれている」と感じ、心を開いてくれるようになります。

中学生には「斜め上」からの共感を

思春期真っ只中の中学生は、大人に対して警戒心を持っています。正面から「勉強しろ」と言っても反発されるだけ。

私はよく「英語ってぶっちゃけ面倒くさいよね。私も昔はそう思ってたよ」と、あえて生徒側に立って話を始めます。

大人が自分の弱みを見せることで、生徒は「この先生は味方だ」と安心してくれるんです。勉強の話をする前に、部活の悩みや最近ハマっているゲームの話を5分する。

その「無駄な時間」が、後の50分の授業の質を最大化してくれることを忘れないでください。

高校生には「プロ」としての知見を見せる

高校生になると、ただ楽しいだけの授業では満足しなくなります。彼らが求めているのは、大学受験や将来に直結する「本物の知識」です。

私は高校生の授業では、あえて少しハイレベルな語源の話や、最新のニュースを英語でどう表現するかといった、知的好奇心を刺激するネタを盛り込みます。「先生、すごいな」というリスペクトが、彼らの学習意欲を支えるエンジンになります。

子供扱いせず、一人の大人として対等に、かつ専門性を持って接することが、高校生指導の鉄則です。

100点じゃなくてもいい。「できた」を逃さず褒める技術

「褒める」ことは大切ですが、ただ「すごいね」と言うだけでは不十分です。生徒がどこをどう頑張ったのか、具体的に指摘してあげましょう。

褒め方のバリエーション

  • プロセスの称賛
  • 過去の自分と比較
  • 驚きを伝える

結果だけでなく、努力の過程や小さな変化を見逃さずに言葉にすること。講師からの具体的なフィードバックは、生徒にとって何よりの報酬であり、次のやる気の源泉になります。

「前回より良くなったね」が魔法の言葉

テストで50点だった生徒を褒めるのは難しい、と思っていませんか?でも、前回のテストが40点だったなら、それは大躍進です。「10点も上がったじゃん!特にこの単語のスペル、完璧に書けてるね」と具体的に褒めてみてください。

他人との比較ではなく、過去のその子自身との比較で成長を認めてあげること。これが、自己肯定感の低い生徒を救う唯一の方法です。

100点満点を目指す長い道のりの中で、今立っている場所をしっかり認めてあげる。その安心感が、さらなる挑戦を生むんです。

講師の「驚き」は最大の報酬

生徒が難しい問題を正解した時、私は「えっ、これ解けたの!?すごすぎる…先生、ちょっと感動したわ」と、少し大げさに驚いて見せます。生徒は、自分が先生を驚かせた、先生を喜ばせたという事実に、大きな喜びを感じます。

単なる作業としての正解が、講師との感情の共有に変わる瞬間です。褒めるというより、一緒に喜ぶ。

そんなスタンスで接していると、生徒は「もっと先生を驚かせたい!」と自発的に勉強に取り組むようになります。あなたの感情を、素直に生徒にぶつけてみてください。

質問ゼロを打破する!話しやすい空気と「待つ」勇気

「質問ある?」と聞いて、シーンとなる時間は辛いですよね。でも、それは生徒が「質問したくない」のではなく「質問できない」だけかもしれません。

質問を引き出す工夫

  • 質問のハードルを下げる
  • 「良い質問だね」と称える
  • 沈黙を5秒耐える

質問をしやすい雰囲気は、講師が意図的に作るものです。生徒が自分の「わからない」をさらけ出せる、安全な場所であることを示し続けましょう。

「わからないことが、わからない」に寄り添う

生徒が質問してこない最大の理由は、自分がどこでつまずいているか言語化できていないからです。そんな時は「何かわからないことある?」ではなく「今の説明で、ちょっとモヤッとしたところはどこかな?」と聞いてみてください。

あるいは「この文、訳してみてと言われたら、どこで止まりそう?」と具体的に提示するのも手です。講師側から「ここ、難しいよね。

先生も最初は意味不明だったよ」とハードルを下げてあげることで、生徒は「あ、質問してもいいんだ」と安心し、ポツリポツリと本音を話し始めてくれます。

「待つ」ことが生徒の思考を育てる

問いかけをした後、つい沈黙に耐えられず、すぐに答えを言っていませんか?生徒が考えている時間は、脳が最も活性化している時間です。私は心の中で5秒、時には10秒数えて待ちます。

生徒が眉間にしわを寄せて考えているなら、それは良い兆候。そこで焦って助け舟を出しすぎると、生徒の「自分で答えを導き出す力」を奪ってしまいます。

沈黙は決して悪いことではありません。講師がゆったりと構えて待ってあげることで、生徒は安心して思考の海に潜ることができるんです。

待つのも立派な指導技術ですよ。

もっと授業を面白くするために!私が手放せない参考書とツール

指導の質をさらに高めるには、自分自身のアップデートも欠かせません。忙しい塾講師の皆さんの助けになる、実用的なアイテムをご紹介します。

塾講師の仕事は、授業以外にも予習や報告書の作成など、やることが山積みですよね。だからこそ、効率的にスキルアップできるツールを持つことが大切です。

私自身、いろいろな参考書や文房具を試してきましたが、最終的に残ったのは「本当に生徒のためになるもの」だけでした。良いツールを使うと、授業の準備時間が短縮されるだけでなく、授業中のパフォーマンスも劇的に向上します。

若手のうちに、自分なりの「三種の神器」を見つけておくと、この先の講師人生がぐっと楽になりますよ。

ここでは、私が実際に救われた「教え方のバイブル」から、今日から真似できる板書のコツまで、具体的にお伝えしていきます。形から入るのも、プロとして大切なことですからね。

塾講師なら一冊は持っておきたい「教え方のバイブル」

教科書ガイドだけでは、生徒を唸らせる授業は作れません。英語の「本質」を面白く解説している本を手元に置きましょう。

おすすめの選書基準

  • 図解が豊富である
  • 語源の解説がある
  • 学習者目線である

自分が読んで「面白い!」と思える本は、必ず授業のネタになります。特に、ネイティブの感覚を言語化している本は、生徒への説明にそのまま使える宝の山です。

『一億人の英文法』で「ネイティブの心」を学ぶ

大西泰斗先生の『一億人の英文法』は、私にとって文字通りバイブルです。この本に出会ってから、文法の教え方が180度変わりました。

例えば、「助動詞mustは『圧力』を感じる言葉だ」といった解説は、生徒にそのまま伝えると「なるほど、だから強い意味になるんだ!」と感動されます。文法を単なるルールの羅列としてではなく、話者の「気持ち」として捉える視点。

これを身につけるだけで、あなたの説明には圧倒的な説得力が宿ります。まだ読んでいない方は、ぜひ今すぐ本屋さんに走ってください!

語源図鑑で単語の「イメージ」を広げる

単語を教える時、ただ「覚えろ」と言うのはもうやめましょう。『英単語の語源図鑑』のような本を一冊持っておくと、単語の解説が劇的に面白くなります。

例えば、「inspect(検査する)」は「in(中を)+spect(見る)」から来ているよ、と教える。すると、生徒は「spectator(観客)」や「spectacle(壮観)」といった他の単語もセットで理解できるようになります。

語源という「芯」を通すことで、バラバラだった知識が一本の線で繋がる。その瞬間の生徒のワクワクした表情は、講師にとって最高の報酬です。

ホワイトボードとノートが変われば、生徒の集中力も変わる

板書は、生徒の頭の中を整理するための地図です。ごちゃごちゃした地図では、生徒は迷子になってしまいます。

見やすい板書の鉄則

  • 使う色は3色まで
  • 余白を恐れない
  • 重要語は大きく書く

美しい板書を目指す必要はありません。「構造がひと目でわかる板書」を目指しましょう。

生徒が後でノートを見返した時に、授業の内容が鮮明に思い出せるかどうかが重要です。

「色」に意味を持たせてルール化する

私は板書で使う色の役割を固定しています。基本は黒、重要な文法ルールは赤、注意点や補足は青、といった具合です。

生徒にも「先生が赤で書いたところは、テストに出る絶対暗記ポイントだよ」と伝えておくと、彼らもノートを取る時に迷いません。カラフルすぎる板書は、どこが重要かわからなくなり、視覚的に疲れてしまいます。

ルール化されたシンプルな板書は、生徒の思考を整理し、集中力を維持させる効果があります。まずは自分なりのカラー・ルールを決めることから始めてみませんか?

「ノートの左側」にしか書かない贅沢

私はよく生徒に、ノートを見開きで使うように指導します。左側に板書を書き、右側はあえて空けておくんです。

その右側のスペースには、授業中に自分が「へぇ〜」と思ったことや、間違えた理由、先生の雑談などをメモさせます。板書を写すだけの「コピー機」になるのではなく、自分の思考を書き留める場所を作る。

この「余白」があることで、ノートは世界に一つだけの最高の参考書に進化します。板書を計画する時は、生徒がノートの右側に何を書くかを想像しながら進めると、より深い学びを提供できますよ。

忙しい毎日でも質を落とさない!効率的な予習のルーティン

予習に時間をかけすぎて、授業本番でフラフラ…なんて本末転倒です。ポイントを押さえた「賢い予習」を身につけましょう。

予習の効率化ステップ

  • まず問題を解く
  • 生徒のミスを予測
  • 解説の核を1つ決める

完璧な指導案を作る必要はありません。自分がその問題を解く中で「ここ、生徒は絶対引っかかるな」と感じた違和感こそが、最高の授業の種になります。

「自分が生徒だったら」の視点で解き直す

予習の際、私はただ解答を確認するだけでなく、あえて「英語が苦手な生徒のフリ」をして問題を解いてみます。「あ、ここでb動詞を入れちゃうかも」「この単語、あっちの単語と勘違いしそう」といった、生徒が陥るであろう罠を先に見つけるんです。

この「罠探し」こそが予習のメイン。授業ではその罠をあえて紹介し、「みんな、ここ気をつけて!」と伝えるだけで、授業の価値は一気に上がります。

講師の知識をひけらかすためではなく、生徒のミスを防ぐための予習。この視点の切り替えが、効率化の鍵です。

「5分前」の脳内シミュレーション

机に向かって何時間も予習するより、授業直前の5分間のシミュレーションの方が効果的な場合もあります。私は授業が始まる直前、その日の授業の「最初の5分」と「最後の5分」だけを頭の中でリハーサルします。

どうやって生徒の興味を惹きつけ、最後にどんなメッセージを伝えて帰らせるか。入り口と出口がしっかりしていれば、中身は生徒の反応に合わせて柔軟に変えていけます。

ガチガチの指導案に縛られず、生徒とのライブ感を楽しむ余裕を持つこと。それが、長く塾講師を続けるための秘訣かもしれません。

まとめ:生徒の「英語が好き」を一緒に育んでいきましょう

ここまで、英語の教え方に悩む皆さんに、具体的な指導ポイントやコミュニケーション術をお伝えしてきました。いかがでしたか?

最初は誰もが初心者です。私も数え切れないほどの失敗をしてきました。

説明が滑って凍りついた教室、生徒の成績が上がらずに申し訳なさでいっぱいになった夜。でも、諦めずに試行錯誤を続けていれば、必ず自分なりの「教え方」が見つかります。

そして、あなたのちょっとした工夫で、生徒の顔がパッと明るくなる瞬間が必ず訪れます。その「わかった!」という笑顔こそが、この仕事の最大の魅力なんですよね。

英語を教えることは、単に文法や単語を伝えることではありません。生徒の可能性を広げ、新しい世界を見せてあげること。

そんな素敵な仕事に就いている自分に、ぜひ自信を持ってください。この記事で紹介した5つのポイントのうち、まずは1つだけでも、明日の授業で試してみてください。

あなたの小さな一歩が、生徒にとっては大きな転機になるかもしれません。応援しています、一緒に頑張りましょう!

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