塾講師とチューターの違いは?大学生が後悔しないバイト選びのポイント5選を解説

大学に入って「そろそろバイトでも始めようかな」と思った時、真っ先に候補に上がるのが塾バイトですよね。でも、求人サイトを見ていると「塾講師」と「チューター」っていう2つの職種が出てきて、「え、これ何が違うの?」って止まっちゃう人、結構多いんです。

実は私も大学1年の時、どっちにするか1週間くらい悩みました。教育系のバイトは時給もいいし、やりがいもありそうだけど、選び方を間違えると「思ってたより大変すぎた…」なんて後悔することもあります。

この記事では、現役大学生のリアルな声をもとに、塾講師とチューターの違いを徹底的に比較して、あなたが後悔しないための選び方を5つのポイントでお伝えします。読み終わる頃には、どっちのバイトが自分に合っているか、自信を持って選べるようになっているはずですよ。

目次

「教える」か「支える」か、塾講師とチューターで迷っている君へ

「教える」か「支える」か、塾講師とチューターで迷っている君へ

まず最初に、塾講師とチューターの根本的な役割の違いをハッキリさせておきましょう。これ、意外と混同されがちなんだけど、実は全く別物と言ってもいいくらい仕事の内容が違うんですよね。

自分が「生徒の前に立ってバリバリ教えたい」のか、それとも「生徒の隣で寄り添ってサポートしたい」のか。ここがブレていると、働き始めてから「なんか違うな」ってなっちゃうんです。

それぞれの役割について、まずはざっくりイメージを掴んでみてください。

授業をするかしないかが最大の分かれ道

塾講師とチューターを分ける一番大きなポイントは、やっぱり「授業があるかどうか」です。塾講師は文字通り「先生」として教壇に立ちますが、チューターはどちらかというと「伴走者」に近い役割なんですよね。

具体的な業務の違いを見てみましょう。

主な業務内容の違い

  • 集団・個別授業
  • 質問への対応
  • 学習計画の作成
  • 進路の相談

このリストを見るとわかる通り、塾講師は授業がメインですが、チューターは質問対応や計画作成といったサポートが中心になります。どちらも生徒を合格に導くという目的は同じですが、アプローチの仕方が全然違うんです。

前に立って主役になる塾講師

塾講師の仕事は、何と言っても「授業」が主役です。集団指導なら20人から30人の生徒の前で、個別指導なら1人から3人の生徒に対して、自分が準備してきた内容を分かりやすく伝えます。

黒板やホワイトボードを使って、難しい数式を解き明かしたり、歴史のストーリーを語ったりするのは、まるで舞台俳優のような感覚に近いかもしれません。生徒たちが「わかった!」と目を輝かせた瞬間の快感は、塾講師ならではの特権。

自分の知識をアウトプットするのが好きな人には、たまらない仕事だと言えますね。

裏方として伴走するチューター

一方でチューターは、授業そのものは行わず、生徒が自習している時に出てきた疑問を解消したり、勉強のやり方をアドバイスしたりするのがメインです。映像授業を導入している大手予備校などに多く、生徒が動画を見た後のフォローアップを担当します。

「最近、集中できなくて」という生徒の愚痴を聞いたり、「英単語の覚え方はこれがおすすめだよ」と自分の経験を伝えたり。先生というよりは、少し年上の頼れる先輩というポジションですね。

目立つのが苦手でも、一対一でじっくり誰かの力になりたい人に向いています。

責任の重さと求められるスキルの意外な差

「どっちが楽なの?」って聞かれることも多いんですが、正直どちらも別の意味で大変です。塾講師は学力を伸ばす直接的な責任がありますし、チューターは生徒のモチベーションを維持させる精神的な支柱としての責任があります。

求められるスキルも実は結構違うんですよね。

必要なスキルの比較

  • 高いプレゼン力
  • 深い科目知識
  • 高い共感力
  • 事務処理の能力

塾講師には「分からせる力」が必要不可欠ですが、チューターには「聞き出す力」がより求められます。生徒が何に躓いているのかを察知し、的確なアドバイスを送るバランス感覚が重要になってくるんです。

成績に直結するプレッシャー

塾講師の場合、自分の授業が下手だと生徒の成績が露骨に下がります。これはかなりのプレッシャーですが、その分「先生のおかげでテストの点数が上がった!」と言われた時の喜びは計り知れません。

特に受験生を担当すると、その子の人生を背負っているような感覚になることもあります。責任感を持って、一つの科目をトコトン極めたい人には、この適度な緊張感が心地よく感じるはずです。

予習を欠かさず、どうすればもっと伝わるかを常に考えるストイックさが、そのまま仕事の成果に繋がります。

メンタルを支えるコミュニケーション

チューターに求められるのは、生徒の心の機微を読み取るコミュニケーション能力です。成績が伸び悩んで落ち込んでいる生徒に、どんな言葉をかければ再び机に向かってくれるか。

そこには正解がありません。自分の大学受験時代の失敗談を話して共感を得たり、時には厳しく叱咤激励したり。

また、模試のデータを整理したり、面談の記録をつけたりといった事務作業も意外と多いのが特徴です。マルチタスクをこなしつつ、生徒一人ひとりと丁寧に向き合う根気強さが、チューターとしての成功の鍵になります。

生徒との関わり方で見える「先生」と「先輩」の境界線

生徒から見て、塾講師は「教える人」であり、チューターは「相談する人」という認識が強いです。この立ち位置の違いが、働きやすさや楽しさに大きく影響してきます。

あなたは生徒とどんな関係を築きたいですか?

関わり方の特徴

  • 指導者としての壁
  • 威厳と信頼感
  • 親しみやすさ
  • 等身大の助言

塾講師はある程度の威厳を保つ必要がありますが、チューターはもっとフランクに接することが多いです。この「距離感」の好みも、バイト選びの重要な指標になりますね。

憧れの先生像を追求する

塾講師として働くなら、生徒にとっての「理想の先生」を演じる部分も出てきます。服装や言葉遣い、立ち居振る舞いまで、生徒は意外と細かく見ています。

威厳を持ちつつも、質問しやすい雰囲気を作る。その絶妙なバランスを保つことで、生徒からの絶大な信頼を得ることができます。

私の友人は、授業の合間に話すちょっとした雑談で生徒の心を掴み、卒業式に花束をもらっていました。そんな風に、一目置かれる存在として影響を与えたいなら、塾講師は最高のステージになるはずです。

一番近い理解者として寄り添う

チューターは、生徒にとって「一番年齢が近い大人」であることが最大の武器です。つい最近まで自分も受験生だったからこそ分かる悩みや、大学生活の楽しさをリアルに語ることができます。

生徒が「先生には言えないけど、チューターの〇〇さんなら話せる」と本音を漏らしてくれた時、この仕事の本当の価値を感じるでしょう。友達以上、先生未満。

そんな絶妙なポジションで、生徒の成長を一番近くで見守れるのがチューターの魅力です。誰かの心の支えになりたいという優しい気持ちが、そのままスキルになります。

お金と時間のリアル、ぶっちゃけ塾講師とチューターどっちが稼げる?

お金と時間のリアル、ぶっちゃけ塾講師とチューターどっちが稼げる?

さて、ここからはみんなが一番気になっている「お金」と「時間」の話をしましょう。大学生にとって、バイト選びで時給とシフトの融通は外せないポイントですよね。

塾バイトは一般的に「高時給」というイメージがありますが、実は職種によって給与体系が全然違います。また、見かけの時給に騙されると「あれ、意外と稼げてないかも?」なんてことにもなりかねません。

それぞれの待遇のリアルを、包み隠さずお話ししていきますね。

時給相場と「コマ給」の仕組みを知っておこう

塾講師の給料は「コマ給」という単位で計算されることが多いです。1コマ(60分〜90分)でいくら、という形ですね。

一方でチューターは、普通のカフェやコンビニと同じように「時給」で計算されるのが一般的です。この違いが、最終的な手取り額にどう響くのか見てみましょう。

給与体系のポイント

  • コマ給の高さ
  • 時給の安定性
  • 事務給の有無
  • 昇給のしやすさ

塾講師は1コマあたりの単価が高いので、短時間で効率よく稼ぎたい人に向いています。チューターは時給自体はそこまで高くなくても、勤務時間を長く取りやすいのがメリットですね。

塾講師が高いのには理由がある

塾講師の時給は、平均して1,200円〜2,500円程度とかなり高めです。中には3,000円を超えるようなところもあります。

なぜこんなに高いのかというと、それは「授業の準備」や「報告書の作成」など、授業以外の時間にも労働が発生するからです。もし予習に2時間かけて、授業が1時間だとしたら、実質の時給は3分の1になっちゃいますよね。

最近は「準備手当」が出る塾も増えていますが、それでも自分のスキルを切り売りする仕事なので、単価が高く設定されているんです。効率よく予習できる人なら、最強の稼ぎ方になります。

チューターは安定して長時間入りやすい

チューターの時給は、1,000円〜1,200円程度が相場です。塾講師に比べると低く見えますが、実は「拘束時間=給料」になるので、意外と安定して稼げます。

例えば、平日の17時から22時まで5時間しっかり入れば、それだけで5,000円以上の収入になります。塾講師だと授業の間に空き時間ができてしまい、その時間は給料が出ない…なんてこともありますが、チューターは受付や事務作業も含めてずっと働けることが多いです。

トータルの月収で見ると、チューターの方が多かった、というケースも珍しくありません。

シフトの自由度、サークルや勉強と両立できるのは?

大学生活は忙しいですよね。テスト期間やサークルの合宿、長期休暇の旅行など、イベントが盛りだくさん。

そんな中で、どれだけ柔軟にシフトを組めるかは死活問題です。塾講師とチューターでは、シフトの組み方にも大きな特徴があります。

働きやすさの比較

  • 固定シフト制
  • 振替のしやすさ
  • 講習期間の忙しさ
  • 担任制の有無

塾講師は「毎週何曜日の何時」と決まっている固定制が多いですが、チューターは比較的自由度が高い傾向にあります。自分のライフスタイルに合わせて選ぶのが吉ですね。

毎週決まった時間に働く塾講師

塾講師は基本的に「担任制」や「担当制」をとっているため、シフトは固定です。一度決まると、半年や1年はその時間を空けておく必要があります。

これは予定が立てやすいというメリットでもありますが、急な用事が入った時に代わりを見つけるのが大変というデメリットでもあります。特に個別指導だと、生徒との信頼関係があるため、簡単に休むわけにはいきません。

責任感を持って、毎週決まったリズムで働きたい人には向いていますが、不規則な予定が多い人は少し苦労するかもしれませんね。

比較的融通が利きやすいチューター

チューターは、特定の生徒を担当するというよりは「その時間に教室にいるスタッフ」という立ち位置が多いです。そのため、スタッフ間でのシフト調整がしやすく、テスト期間などは長めに休みを取ることも可能です。

「今週はサークルが忙しいから少なめで、来週はガッツリ入る」といった柔軟な働き方ができる教室も多いですね。大学の授業が不規則だったり、複数の活動を掛け持ちしていたりする学生にとっては、チューターの自由度は大きな魅力になります。

自分のペースで働きたいなら、こちらがおすすめです。

授業準備や事務作業、見えない労働時間の正体

塾バイトでよく聞く「ブラック」という言葉。その原因の多くは、給料が発生しない「サービス残業」や「持ち帰り仕事」にあります。

これ、入ってみるまで分からない部分も多いんですが、職種によって傾向があるんです。

隠れた業務の実態

  • 教材の研究時間
  • 指導案の作成
  • 保護者への電話
  • 教室の清掃

最近はコンプライアンスが厳しくなっているので、不当な労働は減っていますが、それでも「準備」という名の自己研鑽は必要になります。特に塾講師はこの比重が高いですね。

予習に追われないための工夫

塾講師をやるなら、予習の時間は避けて通れません。特に自分が苦手な単元を教える時は、生徒以上に勉強し直す必要があります。

これを「勉強になってラッキー」と思えるか、「タダ働きで最悪」と思うかで、満足度が180度変わります。賢く働く人は、一度作った板書案や解説メモをストックしておき、次の年に使い回すなどの工夫をしています。

また、最初から自分の得意科目に絞って応募するのも、準備時間を短縮するコツ。慣れてくれば準備時間はどんどん減り、実質時給を上げていくことができますよ。

事務作業をスキルに変える

チューターの場合、授業準備はありませんが、その分「事務作業」が仕事の大きな割合を占めます。模試の結果をエクセルに入力したり、掲示物を作ったり、電話応対をしたり。

これらはすべて時給が発生する時間内に行うので、精神的な負担は少ないかもしれません。ただ、単調な作業が続くと飽きてしまうという人もいます。

これを「社会人スキルを身につけるチャンス」と捉え、効率的な進め方を考えたり、丁寧な電話応対を意識したりすると、就活でも役立つ強力な武器になります。オフィスワークの練習だと思えば、一石二鳥ですね。

大学生が後悔しない!塾バイト選びのポイント5選

大学生が後悔しない!塾バイト選びのポイント5選

塾講師とチューター、それぞれの特徴が見えてきましたか?「どっちも良さそうだけど、まだ決めきれない…」というあなたのために、ここからは後悔しないための具体的な選び方のポイントを5つに絞ってお伝えします。バイトは大学生活の大きな時間を占めるもの。

だからこそ、時給の高さだけで飛びつくのではなく、自分の将来や性格に合っているかをしっかり見極める必要があるんです。私がこれまでに100人以上の塾講師仲間の話を聞いて分かった、「長く続けられる人」の共通点をまとめてみました。

ポイント1:将来の就活やスキルアップに役立つか

「たかがバイト」と思うかもしれませんが、塾での経験は就活のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)でめちゃくちゃ強い武器になります。でも、塾講師とチューターでは、アピールできるスキルの方向性が違うんですよね。

得られるスキルの種類

  • 論理的説明能力
  • プレゼン能力
  • 課題解決能力
  • マルチタスク力

自分が将来どんな仕事に就きたいかを少しだけ想像してみてください。人前で話す営業職なら塾講師、人を支えるカウンセラーや事務職ならチューターという風に、逆算して選ぶのが賢いやり方です。

ガクチカで語れるエピソードの質

塾講師なら「偏差値40の生徒を1年で60まで上げた話」や「クラス全体の平均点を10点アップさせた授業の工夫」など、数字に基づいた成功体験を作りやすいです。これは企業から見て非常に魅力的なエピソードになります。

一方チューターなら「不登校気味だった生徒が毎日自習室に来るようになったアプローチ」や「スタッフ間の連絡ミスを減らすための新しい管理システムを提案した話」などが強みになります。どちらも「自分で考えて行動した」というプロセスが重要。

自分が語りやすそうなエピソードはどちらか、想像してみましょう。

ポイント2:自分の学力レベルと教えたい対象が合っているか

「東大生だから塾講師」とか「勉強はそこそこだったからチューター」といった単純な話ではありません。大切なのは、自分が持っている知識を「誰に」「どう」届けたいかというマッチングなんです。

マッチングの重要項目

  • 中学・高校受験
  • 補習・定期テスト
  • 難関大学受験
  • AO・推薦入試

高学歴でも、小学生に教えるのが下手な人もいれば、偏差値は普通でも、生徒の躓きポイントを理解するのが天才的に上手い人もいます。自分の強みがどこにあるか、冷静に分析してみましょう。

偏差値だけじゃない、相性の重要性

例えば、あなたが中学受験で苦労した経験があるなら、中学受験塾の講師は天職かもしれません。逆に、推薦入試で合格したなら、そのノウハウを活かせるチューターの方が生徒の役に立てるでしょう。

「自分は数学の公式を丸暗記じゃなく理屈で理解してきた」という人は、それを言語化して伝える塾講師が向いています。逆に「勉強そのものより、スケジュール管理が得意だった」という人はチューターの方が輝けます。

自分の成功体験が、今の生徒たちのどの層に一番刺さるかを考えてみてください。

ポイント3:生徒との距離感をどう保ちたいか

これは性格的な好みの問題ですが、実は一番後悔に繋がりやすいポイントです。塾講師として「先生」と呼ばれることに喜びを感じるか、それともチューターとして「〇〇さん」と親しまれることに心地よさを感じるか。

人間関係のスタイル

  • リーダーシップ
  • フォロワーシップ
  • 一対多の関係
  • 一対一の関係

人前に出るとスイッチが入るタイプなら塾講師、一人の人間と深く関わりたいタイプならチューターが合っています。自分の素の性格がどちらに近いか、振り返ってみてください。

憧れの先生を目指すなら塾講師

塾講師の醍醐味は、自分の言葉一つで教室の空気を変えられることです。生徒たちが自分の解説に「おお〜!」と声を上げた時や、真剣な眼差しでノートを取っている姿を見ると、指導者としての誇りを感じます。

ある程度の距離を保ちつつも、圧倒的な実力で生徒を引っ張っていく。そんなヒーローのような存在に憧れるなら、迷わず講師を選びましょう。

厳しいことも言うけれど、最後には誰よりも感謝される。そんなドラマチックな人間関係を楽しめるのは、講師ならではの面白さですよ。

一番の味方でいたいならチューター

チューターは、生徒の「弱音」を受け止める場所でもあります。勉強が手につかない時、親と喧嘩した時、模試の結果が最悪だった時。

そんな時、生徒が真っ先に顔を思い浮かべるのがあなたであってほしい。そう願うなら、チューターがぴったりです。

教壇の上からでは見えない、生徒一人ひとりの小さな変化に気づき、そっと背中を押してあげる。派手さはないけれど、誰かの人生の転機に深く関わっているという実感は、何物にも代えがたいやりがいになります。

寄り添う力の尊さを、このバイトで学べるはずです。

ポイント4:学業やサークルと無理なく両立できるか

どれだけやりがいがあっても、大学生活が疎かになっては本末転倒ですよね。特に教育バイトは責任感が強い人が多いため、ついついバイトを優先してしまいがちです。

自分のキャパシティを見極めることが大切です。

両立のためのチェック項目

  • 通学路にあるか
  • 週何回からOKか
  • 長期休暇の扱い
  • 予習の必要量

特に理系学部や資格試験を控えている人は、予習時間が負担にならないか慎重に判断しましょう。チューターの方が、時間外の拘束が少ない分、両立はしやすい傾向にあります。

予習に追われないための工夫

もし塾講師を選ぶなら、最初は自分の「超得意科目」から始めるのが鉄則です。大学受験で使い倒した参考書をそのまま使えるような環境なら、予習時間を最小限に抑えられます。

また、個別指導塾の中には、その場で問題を解いて解説するスタイルもあり、予習がほぼ不要なところもあります。逆に、難関校向けの集団授業は予習だけで数時間かかることもあるので、自分のスケジュールと相談しましょう。

バイトのせいで単位を落とした…なんて笑えない話にならないよう、最初から飛ばしすぎないことが肝心です。

ポイント5:教室の雰囲気や研修制度は充実しているか

最後は「環境」です。同じ「塾講師」や「チューター」という募集でも、教室によって文化は全く違います。

体育会系でバリバリ数字を追う塾もあれば、アットホームで和気あいあいとした塾もあります。自分に合う空気感かどうか、面接の時にしっかりチェックしましょう。

良い塾を見極めるポイント

  • 講師同士の仲
  • 研修の丁寧さ
  • 教室長の性格
  • 生徒の表情

特に初めてのバイトなら、研修制度がしっかりしている大手を選ぶのが安心です。逆に、ある程度自由にやりたいなら、裁量の大きい個人塾という選択肢もありますね。

放置されない環境選びが成功の鍵

「明日から授業ね!」と突然現場に放り出されるような塾は、要注意です。まともな塾なら、模擬授業を何度も行ったり、先輩チューターの横で業務を学んだりする研修期間が必ずあります。

面接の時に「研修は具体的にどんなことをしますか?」と聞いてみてください。そこで明確な答えが返ってこないところは避けた方が無難。

また、バイト帰りにみんなでご飯に行くような仲の良い教室だと、困った時に相談しやすくて続けやすいです。教室の扉を開けた時の「空気感」を、自分の直感で信じてみてください。

どっちが正解?タイプ別でわかる塾バイト適性診断

ここまで読んでみて、「自分はこっちかな?」という予感はしてきましたか?最後に、より具体的にあなたがどちらに向いているかを診断してみましょう。自分の性格や、バイトを通じて得たいものを思い浮かべながらチェックしてみてください。

もちろん、どちらが上でどちらが下ということはありません。大切なのは、あなたの個性が一番輝く場所を見つけることです。

もし迷ったら、ここで紹介する特徴を自分に当てはめて考えてみてくださいね。

目立ちたがり屋で稼ぎたいなら迷わず塾講師

人前に立つのが苦ではなく、むしろ「注目されたい!」という欲求があるなら、塾講師は最高の天職です。また、短時間でギュッと働いて、効率よく高時給を得たいという現実派にもおすすめ。

講師に向いている人の特徴をまとめてみました。

講師向きの特徴リスト

  • 話すことが好き
  • 分析するのが得意
  • 高時給を狙いたい
  • 負けず嫌いな性格

これらに当てはまるなら、あなたは講師として生徒を引っ張っていく素質があります。自分の知識で誰かの世界を広げる喜びを、ぜひ肌で感じてみてください。

プレゼン能力を磨きたい人へ

塾講師を1年も続ければ、人前で話すことへの恐怖心は完全に消えます。それどころか、どうすれば相手が飽きずに話を聞いてくれるか、どのタイミングで冗談を挟むか、といった高度なプレゼンスキルが自然と身につきます。

これは大学のゼミ発表はもちろん、就活のグループディスカッションや面接でものすごく有利に働きます。自分の殻を破って、一回り大きな自分になりたいなら、あえてハードルの高い集団授業の講師に挑戦してみるのもアリですよ。

その経験は、一生モノの財産になります。

聞き上手で受験の経験を伝えたいならチューター

「自分が主役になりたいわけじゃないけど、誰かの役に立ちたい」という控えめながらも熱い思いを持っているなら、チューターがぴったり。また、自分の受験体験記を書くのが好きだったり、人の相談に乗るのが得意だったりする人も大歓迎です。

チューター向きの特徴

  • 共感力が高い
  • 事務作業が苦でない
  • 受験経験が豊富
  • 聞き上手と言われる

チューターは、生徒の成長を「影」から支えるプロフェッショナルです。派手なパフォーマンスよりも、誠実な対応が評価される世界。

あなたの優しさが、生徒の力になります。

生徒の「居場所」を作りたい人へ

塾は勉強する場所ですが、生徒にとってはストレスが溜まる場所でもあります。そんな中で、あなたが笑顔で「お疲れ様!」と声をかけるだけで、救われる生徒がどれだけいることか。

チューターの仕事は、単なるアドバイス以上に、生徒にとっての「安心できる居場所」を作ることなんです。自分の受験時代の辛かった経験を活かして、「あの時、こんな人がいてくれたら良かったな」という理想の先輩を目指してみませんか?誰かの心に寄り添った経験は、あなた自身の人間性も豊かにしてくれるはずです。

どちらか迷った時の掛け持ちや職種変更の可能性

「どうしても選べない!」という場合は、無理に一つに絞らなくても大丈夫。実は、塾講師とチューターを掛け持ちしたり、途中で職種を変更したりすることも可能なんです。

柔軟に考えてみましょう。

併用のメリット

  • 経験値が2倍になる
  • リスクを分散できる
  • 人脈が広がる
  • 飽きずに続けられる

違う塾で講師とチューターを両方やるのは体力的に大変ですが、同じ塾内で「基本はチューターだけど、週1回だけ個別指導も持つ」といった働き方ができる場合もあります。

実際に両方やってみた先輩の話

私の大学の先輩は、1年生の時はチューターとして塾の全体の流れを学び、2年生からその経験を活かして講師に転身しました。チューター時代に生徒と仲良くなっていたので、講師になった時も最初から信頼関係があり、授業がすごくやりやすかったそうです。

逆に、講師としてバリバリ働いていたけれど、就活が忙しくなってからは予習のいらないチューターに切り替えたという人もいます。最初から「これしかない!」と決めつけず、まずは飛び込んでみて、働きながら自分に合う形を模索していくのも賢い選択ですよ。

最高の大学生活にするために、自分にぴったりの塾バイトを選ぼう

塾講師とチューターの違い、そして自分に合った選び方のポイント、イメージできましたか?「教える」楽しさを追求する塾講師も、「支える」喜びに浸るチューターも、どちらも大学生にしかできない素晴らしい経験です。バイトを通じて得られるのは、お金だけではありません。

生徒と一緒に悩み、喜び、成長していく過程で、あなた自身も驚くほど成長できるはずです。この記事で紹介した5つのポイントを参考に、ぜひ一歩踏み出してみてください。

あなたが「このバイトを選んで本当に良かった!」と笑顔で言えるような、最高の塾バイトに出会えることを心から応援しています。さあ、気になる求人があったら、まずは話を聞きに行ってみることから始めてみましょう。

新しい世界が、あなたを待っていますよ!

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