「英語は好きだけど、教えるとなると話は別……」そう感じて、実習を前に震えていませんか?わかります、その気持ち。私も教育実習を控えていた頃は、期待よりも「もし授業で沈黙が続いたらどうしよう」という不安でいっぱいでした。
でも、安心してください。その不安、あなただけじゃないんです。
多くの大学生が、実習直前になると「自分の英語力で大丈夫か」「生徒に舐められないか」と悩み込みます。実は、授業の成否は当日ではなく「準備」で8割決まると言っても過言ではありません。
この記事では、現場でパニックにならないための、具体的で泥臭い準備のコツをまとめました。人によって合う方法は違いますが、何かしら持ち帰れるものがあれば嬉しいです。
私は”現場でパニックにならない”視点でまとめます。
1. 英語科の教育実習で授業準備が「最重要」と言われる理由

実習が始まると、想像以上に時間がありません。日中は授業と生徒対応、放課後は部活動の指導、そして夜は翌日の指導案作成……。
正直、寝る間を惜しんで準備をする日々が続きます。だからこそ、実習が始まる前の「今」、どれだけ準備の質を上げられるかが勝負なんです。
英語科は他教科に比べて「話す・聞く・書く・読む」の4技能をバランスよく扱う必要があり、準備の密度がそのまま授業のテンポに直結します。
[speech-balloon-left name=”大学生” image=””]教育実習、楽しみだけど授業ができるか本当に不安です。英語ができるのと教えるのって、やっぱり違うんですよね?[/speech-balloon-left]
[speech-balloon-right name=”先輩” image=””]そうやな。TOEICで高得点を持っていても、中学生に不定詞を教えるのはまた別のスキルが必要なんや。
でもな、準備さえしっかりしてれば、その不安は自信に変えられるで。[/speech-balloon-right]
実習生が最も陥りやすい罠は、「自分が理解しているから教えられる」という思い込みです。教壇に立った瞬間、生徒の「ポカンとした顔」を見て頭が真っ白になる……。
そんな事態を防ぐために、なぜ準備がこれほどまでに大事なのか、その理由を深掘りしてみましょう。
1-1. 「英語ができる」と「英語を教える」は全く別物
英語が得意な人ほど、無意識に難しい単語を使ったり、文法用語を並べたりしてしまいがちです。でも、生徒にとって大切なのは「あなたがどれだけ英語ができるか」ではなく「自分たちがどれだけ英語を使えるようになるか」なんですよね。
- 生徒の語彙レベル
- 既習事項の把握
- 日本語の介在度
この3点を意識するだけで、授業の分かりやすさは劇的に変わります。特に、生徒がすでに習っている文法事項を把握していないと、説明が重複したり、逆に未習事項を前提に話してしまったりして、教室が混乱の渦に包まれます。
生徒が「わからない」と言えない空気を感じ取る
例えば、あなたが現在完了形を熱心に説明しているとき。一番後ろの席で、一人の生徒が教科書の端をいじりながら、うつむいている場面を想像してみてください。
その生徒は「継続」と「経験」の違いがわからないのではなく、そもそも「過去分詞」の形を覚えていないのかもしれません。こうした「つまずきの根っこ」を想像できるかどうかが、教える側の力量なんです。
1-2. 徹底した準備が実習中のパニックを防ぎ、自信を生む
実習中のパニックは、多くの場合「想定外」が起きたときに発生します。生徒から予想外の質問が飛んできたり、ICT機器が突然動かなくなったり。
そんなとき、心の支えになるのは「これだけ準備したんだから」という自負です。
- 予備の質問案
- 板書図の完成形
- 時間配分の予備
これらを事前に固めておけば、多少のトラブルが起きても「次はこれを使おう」と冷静に判断できます。自信は「根性」ではなく「準備の量」から生まれるものなんです。
準備を怠ると、教壇で生徒の視線が「刺さる」ように感じて、声が小さくなってしまいます。
深夜のファミレスで書き直した指導案が守ってくれる
実習期間中、何度も指導案を書き直して、気づけば外が明るくなっている……。そんな経験をするかもしれません。
でも、そのボロボロになった指導案こそが、本番であなたの震える手を止めてくれる唯一の武器になります。スマートにこなそうとするのではなく、泥臭く「もしこうなったら」を考え抜く姿勢が、生徒にも熱意として伝わるんです。
1-3. 英語科ならではの「All English」や「文法解説」の難しさ
最近の英語教育では、英語で授業を行うことが推奨されています。しかし、実習生がいきなり完璧なAll Englishを目指すと、生徒が置いてけぼりになるリスクが高いです。
文法解説を英語でするのか、日本語を混ぜるのか、そのバランス調整が非常に難しいんですよね。
- 指示の英語化
- 文法用語の扱い
- ALTとの役割分担
特にALT(外国語指導助手)とのティーム・ティーチングでは、事前打ち合わせが不可欠です。自分がメインで進めるのか、ALTに発音や文化紹介を任せるのか。
ここが曖昧だと、授業中に二人の間に微妙な沈黙が流れることになります。
文法用語の羅列で生徒の目が死んでいく瞬間
「この不定詞は副詞的用法で、目的を表しています」と説明したとき、クラスの半分以上の生徒が「……?」となっている場面を想像してください。英語が得意なあなたは当たり前に使っている「副詞的用法」という言葉自体が、生徒にとっては宇宙語かもしれません。
用語を教えることが目的なのか、使えるようにすることが目的なのか。この視点が抜けると、英語嫌いを量産する授業になってしまいます。
2. 英語科の教育実習を成功させる授業準備 of コツ5選

さて、ここからは具体的な準備のコツをお伝えします。結論から言うと、私は**「教科書の徹底解剖」と「模擬授業の繰り返し」が最も重要**だと確信しています。
なぜなら、教材を自分の体の一部のように理解し、実際に声を出す練習を積むことでしか、現場の緊張感には打ち勝てないからです。あれこれ手を広げるよりも、まずはこの5つを完璧に仕上げることをおすすめします。
[speech-balloon-left name=”大学生” image=””]コツって言われても、具体的に何をすればいいか迷っちゃいます。とりあえず教科書を読めばいいんでしょうか?[/speech-balloon-left]
[speech-balloon-right name=”先輩” image=””]読むだけじゃ甘いな!「解剖」するんや。生徒がどこでつまずくか、どの単語で詰まるか、隅々まで調べ尽くすんやで。
[/speech-balloon-right]
準備の質を上げることは、生徒への誠実さそのものです。あなたがどれだけ準備をしたかは、板書の一文字、発問の一つに必ず現れます。
それでは、具体的な5つのステップを見ていきましょう。
2-1. 【コツ1】教科書を徹底的に「解剖」し、自分専用の虎の巻を作る
教科書はただのテキストではありません。文部科学省の意図、編集者のこだわり、そして生徒が学ぶべきエッセンスが詰まった「設計図」です。
これを一言一句漏らさず分析することからすべてが始まります。
- 新出単語の定義
- 重要構文の役割
- 本文の背景知識
単語の意味を調べるのは当然として、その単語がなぜこの文脈で使われているのか、類義語との違いは何かまで踏み込みます。自分の中に「迷い」がない状態を作ることが、堂々とした授業への第一歩です。
本文の背景にある「物語」を語れるか
例えば、環境問題を扱ったレッスンなら、その舞台となっている国の現状や最新のデータを調べておきます。教科書の数行の裏側にある膨大な情報をあなたが持っていれば、生徒からの「なんでこれ勉強するの?」という素朴な疑問に、自分の言葉で答えられるようになります。
知識の厚みが、授業に深みと説得力を与えるんです。
2-2. 【コツ2】生徒が「どこでつまずくか」を予測して発問を準備する
授業はキャッチボールです。
あなたが投げたボール(発問)を、生徒がどう受け取り、どう投げ返すかをシミュレーションしてください。特に「間違えやすいポイント」を逆手に取った発問は、生徒の理解を深める絶好のチャンスになります。
- Yes/Noで答える
- 理由を考えさせる
- 自分の体験を話す
最初は答えやすいYes/Noクエスチョンから入り、徐々に自分の考えを英語で表現させるように構成します。この「階段」を丁寧に作っておかないと、急に難しいことを聞かれて沈黙が続く、という最悪のシナリオを招いてしまいます。
「……シーン」となる教室で、あなたならどうする?
発問したあと、誰も手を挙げず、クラス全体が固まってしまう。実習生にとって最も怖い瞬間ですよね。
でも、この「待ち時間」を恐れてはいけません。生徒が頭の中で英文を組み立てている貴重な時間かもしれないからです。
あらかじめ「ヒントの出し方」を3パターンくらい用意しておけば、沈黙を「考える時間」としてポジティブに捉えられるようになります。
2-3. 【コツ3】クラスルーム・イングリッシュと板書計画を固定化する
授業中の指示出し(クラスルーム・イングリッシュ)で言葉に詰まると、授業のリズムがガタガタになります。また、板書がぐちゃぐちゃだと生徒のノートもぐちゃぐちゃになります。
これらは「型」を決めてしまうのが一番です。
- 挨拶と出欠確認
- ペアワークの指示
- 宿題の伝え方
「Open your textbook to page 10.」といった基本フレーズは、考えなくても口から出るまで練習しましょう。板書も、黒板のどこに何を書き、どの色のチョークを使うかまで、ノートに図解して決めておきます。
視覚的な整理は、生徒の理解を助ける大きな武器になります。
チョークを持つ手が震えて、字が斜めになっていく
初めての授業。緊張で手が震えて、黒板に書く字がどんどん右上がりになっていく……。
これも実習生あるあるです。だからこそ、板書計画は「どのタイミングで何を書くか」を秒単位で決めておく必要があります。
あらかじめ黒板の端に小さくメモを書いておくなど、自分を助ける工夫を散りばめておきましょう。
2-4. 【コツ4】生徒が主役になれる「ペアワーク・活動」を組み込む
あなたが50分間ずっと喋り続ける授業は、生徒にとって苦痛でしかありません。英語は「使ってなんぼ」です。
短くてもいいので、生徒同士が英語でやり取りする時間を必ず作りましょう。これが授業に活気を与え、生徒の集中力を維持させます。
- 情報交換ゲーム
- 音読のペア練習
- ミニ・インタビュー
ただし、活動のルール説明が複雑すぎると、生徒が何をしていいか分からず遊んでしまいます。指示はシンプルに、そして必ず「デモンストレーション」を見せることが鉄則です。
生徒が楽しそうに英語を話している姿を見れば、あなたの緊張も自然とほぐれていくはずです。
盛り上がりすぎて収拾がつかなくなる恐怖
ペアワークを始めたら、教室が騒がしくなりすぎて、自分の声が届かなくなった。そんな場面を想像すると怖いですよね。
でも、それは生徒が活動に没頭している証拠でもあります。大切なのは「終わりの合図」を決めておくこと。
手を叩く、ベルを鳴らすなど、視覚や聴覚に訴える合図を事前に共有しておけば、一瞬でクラスを静寂に戻すことができます。
2-5. 【コツ5】指導教官との密な連携と「模擬授業」の繰り返し
一人で抱え込むのが一番危険です。現場のプロである指導教官は、あなたの最強の味方です。
指導案ができたら早めに見せ、アドバイスをもらいましょう。そして、誰もいない教室や自宅の鏡の前で、最低3回はフルで模擬授業を行ってください。
- 実際の所要時間
- 声の大きさと速さ
- 生徒への視線配り
声を実際に出してみると、「あ、ここ説明しにくいな」という箇所が必ず見つかります。それを本番前に修正できるかどうかが、授業の完成度を左右します。
録音して自分の英語を聞き直すのは恥ずかしいですが、客観的に自分を見る最高のトレーニングになりますよ。
厳しい言葉の裏にある、教官の「親心」
指導教官から「これじゃ生徒はわからないよ」と厳しく指摘され、泣きたくなる夜もあるかもしれません。でも、それはあなたが「先生」として成長することを期待されているからです。
指摘された箇所を真摯に修正し、次の模擬授業で改善を見せる。そのプロセスこそが、教育実習の醍醐味であり、あなたがプロの入り口に立つための儀式なんです。
3. 英語の授業案(学習指導案)作成で失敗しないためのポイント

学習指導案は、いわば「授業の台本」です。でも、ただセリフを書けばいいわけではありません。
50分という限られた時間をどうデザインし、生徒をどこへ連れていくのか。その設計思想が問われます。
ここでは、多くの実習生が陥るミスを防ぎ、質の高い指導案を作るためのポイントを整理しました。
[speech-balloon-left name=”大学生” image=””]指導案、書くことが多すぎて何が重要なのか分からなくなってきました。とりあえず全部細かく書けばいいんですか?[/speech-balloon-left]
[speech-balloon-right name=”先輩” image=””]全部書こうとすると、本番で紙を見るだけの人になってまうで。大事なのは「流れ」と「時間」の見える化や。
以前は完璧な50分を目指すべきやと思ってたけど、今は「5分の余白」が一番大事やと考えてるわ。[/speech-balloon-right]
そうなんです。詰め込みすぎた指導案は、現場であなたの首を絞めます。
予定通りに進まないのが授業の常。だからこそ、余裕を持った設計が必要なんですよね。
それでは、具体的なポイントを見ていきましょう。
3-1. 50分間のタイムマネジメントを秒単位でシミュレーションする
授業が時間内に終わらない。これは実習生の失敗談第1位です。
原因は、各項目の時間配分が甘いことにあります。導入に時間をかけすぎたり、音読練習が長引いたりと、どこかで必ずズレが生じます。
- 導入(5分)
- 展開(35分)
- まとめ(10分)
この配分をベースに、各活動に「何分かかるか」を書き込みます。ポイントは、必ず「予備の時間」を作っておくこと。
予定より早く終わってしまったときのために、小さなクイズや復習用のアクティビティを用意しておくと、心の余裕が違います。
チャイムが鳴っても終わらない、あの気まずさ
「あ、あとこれだけ説明させて!」と、チャイムが鳴った後に必死に話し続ける姿。生徒の心はすでに休み時間や次の時間に飛んでいます。
どんなに良い内容でも、時間を守れない授業は評価されません。逆に、チャイムと同時に「はい、終わり!」と締めくくれる授業は、生徒からも教員からも信頼されます。
時間は、あなたがコントロールすべき最大の変数なんです。
3-2. ワークシートやフラッシュカードなど視覚教材を充実させる
言葉だけの説明には限界があります。特に英語は、視覚情報があることで理解度が飛躍的に高まります。
ワークシートのデザイン一つとっても、生徒が「解きたくなる」工夫ができるはずです。
- 絵カード(ピクチャーカード)
- 穴埋め式ワークシート
- スライド資料
ちなみに、最近はタブレット活用も進んでいますが、私はあえて「手作りのアナログ教材」を一つは用意することをおすすめします。理由は単純。
ICT機器は本番でトラブルが起きやすいからです。電波が繋がらない、動画が再生されない……そんな時、手元にフラッシュカードがあれば、授業を止めることなく進められます。
アナログは、最も信頼できるバックアップなんです。高価なデジタル教材を無理に自作するより、生徒が手に取れる温かみのある教材の方が、意外と心に響いたりしますよ。
深夜の図書室でラミネートをかける音
静まり返った夜の学校で、一人ラミネーターの前に立ち、手作りのピクチャーカードを仕上げる。地味な作業ですが、そのカード一枚一枚に、あなたの「生徒に分かってほしい」という願いがこもっています。
本番、そのカードを掲げたときに生徒が「あ、わかった!」と顔を輝かせる瞬間。それまでの苦労がすべて報われる、最高のご褒美が待っています。
3-3. 導入(Warm-up)で生徒の心を掴むネタを用意しておく
授業の最初の5分で、その時間の空気感が決まります。教科書をいきなり開くのではなく、生徒が「おっ、今日は何するんだ?」と前のめりになるような仕掛けを用意しましょう。
ここが、あなたの個性を出せる一番のポイントです。
- 週末の出来事トーク
- 英語のなぞなぞ
- 流行りの曲のリスニング
導入の目的は、生徒の「英語脳」をオンにすることです。難しいことは抜きにして、まずは声を出させる、笑わせる。
そうやって教室の温度を数度上げるだけで、その後の本編の進み具合が全く変わってきます。ただし、盛り上がりすぎて本編の時間がなくなるのだけは注意してくださいね。
自分の「失敗談」が最強の武器になる
「昨日、買い物でこんな言い間違いをしちゃって……」という、あなたのちょっとした失敗談。完璧な先生よりも、等身大で人間味のある実習生に、生徒は親近感を抱きます。
「英語ができる大学生」としてではなく、一人の「英語を学ぶ先輩」として語りかける。その姿勢が、生徒たちの「間違えてもいいんだ」という安心感につながり、発言の多い活気あるクラスを作ります。
4. 教育実習直前・期間中に英語科の学生が抱きやすい不安と解決策
実習が近づくにつれ、夜も眠れないほどの不安に襲われることがあります。これは、あなたが実習に対して真剣に向き合っている証拠です。
でも、その不安に飲み込まれてしまっては、せっかくの学びの機会がもったいないですよね。ここでは、英語科の実習生が必ずと言っていいほど直面する悩みに、真正面から答えていきます。
正直、ここが一番伝えたかった部分です。
[speech-balloon-left name=”大学生” image=””]周りの実習生はみんな優秀に見えるし、自分だけ英語力が足りない気がして……。もし生徒に難しい質問をされたらどうしようって、毎日ビクビクしています。
[/speech-balloon-left]
[speech-balloon-right name=”先輩” image=””]わかるわぁ。私も実習中は自分の発音に自信が持てなくて、音読指導が怖くてしゃあなかった。
でもな、生徒はあなたの英語力を査定しに来てるわけやない。一緒に英語を楽しもうとしてくれる「味方」なんやで。
[/speech-balloon-right]
不安をゼロにすることはできません。でも、その不安を「どう扱うか」は選べます。
完璧主義という重い鎧を脱ぎ捨てて、もっと軽やかに生徒の前に立ってみませんか?
4-1. 「英語力に自信がない…」完璧主義を捨てて生徒と向き合う
「実習生なんだから、英語はペラペラでなきゃいけない」と思い込んでいませんか?もちろん、正しい知識を伝える努力は必要です。でも、あなたが歩く辞書である必要はありません。
分からないことは「分からない」と言っていいんです。
- 間違いを恐れない姿勢
- 生徒と一緒に調べる
- 誠実な対応を心がける
生徒が一番見ているのは、あなたの英語力ではなく「自分たちにどう向き合ってくれているか」です。難しい質問をされたら、「いい質問だね!先生も調べてみるから、次の時間に一緒に確認しよう」と返せばいい。
その誠実さこそが、信頼関係を築く鍵になります。完璧な英語を話す機械よりも、共に学ぶ人間の方が、生徒にとってはよっぽど魅力的なんです。
「先生の発音、かっこいい!」と言われたあの日
自分ではコンプレックスだらけの発音でも、一生懸命に伝えようとする姿は生徒の目に輝いて映ります。放課後、一人の生徒が近寄ってきて「先生みたいに英語を話せるようになりたいです」と言ってくれたとき。
あなたの不安は一瞬で吹き飛び、この道を選んで良かったと心から思えるはずです。あなたの言葉は、あなたが思っている以上に、誰かの力になっています。
4-2. 「授業が時間通りに終わらない」時のための調整用アクティビティ
授業の進度は、クラスの雰囲気や生徒の反応で大きく変わります。予定より遅れることもあれば、逆に早く終わってしまい、残りの10分間をどう過ごせばいいかパニックになることも。
そんな時のために、時間を微調整できる「魔法の引き出し」を用意しておきましょう。
- 単語のスペリング対決
- 教科書の音読リレー
- 英語でのフリートーク
例えば、5分余ったら「今日のキーワードを使った例文作り」、10分余ったら「ペアでのインタビュー活動」といった具合に、残り時間に応じたメニューを持っておくんです。これがあるだけで、授業中の焦りが消え、生徒の反応に合わせて柔軟に内容を組み替えられる「余裕のある先生」になれますよ。
あえて「余談」で繋ぐ、贅沢な時間
時間が余ったとき、無理に次の単元に進む必要はありません。あなたが英語を好きになったきっかけや、海外でのエピソード(なければ憧れの場所の話でもOK)を話してあげるのも、立派な教育です。
教科書には載っていない「生きた言葉」に触れる時間は、生徒にとって最も記憶に残るシーンになるかもしれません。予定外の時間は、生徒との絆を深めるボーナスタイムなんです。
4-3. 指導教官からの厳しいフィードバックを成長の糧にする方法
授業の後、指導教官から「あそこの指示は不明確だった」「もっと生徒を見て」とダメ出しをされるのは辛いものです。全否定されたような気分になり、落ち込むこともあるでしょう。
でも、その指摘はあなたの「伸び代」そのものです。
- 感情と事実を分ける
- 具体的な改善策を聞く
- 感謝の気持ちを伝える
「怒られた」と捉えるのではなく、「プロの視点を分けてもらった」と考えてみてください。指摘されたポイントを翌日の授業で一つでも改善できれば、それは大きな前進です。
教官も、あなたが完璧であることを求めているのではなく、アドバイスを吸収して変わっていく姿を見たいと思っています。素直さは、実習生にとって最大の才能なんです。
職員室の隅で、一人反省文を書く夕暮れ
「今日は全然ダメだった……」と、机に突っ伏したくなる日もあります。でも、その悔しさを噛み締めながらノートに書き留める改善策が、あなたを本物の「教師」へと成長させます。
実習が終わる頃、そのノートを見返してみてください。最初の頃の幼い悩みと、今の具体的な課題の差に、自分自身の驚くべき成長を感じるはずです。
その痛みは、あなたが本気で取り組んだ証です。
5. まとめ:万全な授業準備で、英語を教える楽しさを実感しよう
ここまで、英語科の教育実習を成功させるためのコツをお伝えしてきました。いろいろと細かなことを書きましたが、一番大切なのは「あなたが英語を楽しんでいる姿を生徒に見せること」です。
先生が楽しそうに英語を話していれば、生徒も自然と英語が好きになります。そのための「心の余裕」を作るのが、準備の本当の目的なんです。
実習は、たった数週間。でも、そこで出会う生徒たちとの時間は、一生の宝物になります。
準備は大変ですが、その苦労の先には、教壇からしか見えない最高の景色が待っています。正解は人それぞれだと思います。
ただ、この記事があなたの不安を少しでも和らげる判断材料の1つになれば、それで十分です。まずは1つだけ、今回紹介したコツの中で「これならできそう」と思ったものを試してみてください。
それだけで、あなたの実習はもう成功に向かって動き出しています。
私の経験がすべてではないので、ぜひ他の先生方の意見も聞きながら、自分らしい授業スタイルを見つけていってください。応援……と言いたいところですが、まずは体調を第一に、無理しすぎない程度に頑張ってくださいね。
以上です。何か1つでも、明日の準備のヒントになっていれば幸いです。

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