未経験から始める個別指導の塾講師!仕事内容と3つのメリット

「塾講師のバイト、ちょっと気になるけど、未経験だし自分にできるか不安…」そう思っていませんか?実は、塾講師のバイトって大学生の約3人に1人が経験する人気のバイトで、その多くが未経験からスタートしてるんです。この記事では、個別指導の塾講師のリアルな仕事内容から、シフトの柔軟性や就活に役立つスキルが身につくメリット、さらには面接対策まで、あなたの知りたい情報を全部まとめました。

読み終わる頃には、「私にもできそう!」って自信が持てるはずですよ。

目次

個別指導の塾講師ってどんな仕事?具体的な業務内容と1日の流れ

個別指導の塾講師ってどんな仕事?具体的な業務内容と1日の流れ

塾講師って、ただ授業を教えるだけだと思っていませんか?実は、生徒の成績アップをサポートするために、授業以外にもいろいろな仕事があるんです。でも、安心してください。

一つひとつは決して難しいことじゃないし、むしろやりがいを感じられる部分でもあります。ここでは、具体的な仕事内容から1日のスケジュール、集団指導との違いまで、個別指導の塾講師の全体像を掴んでいきましょう。

これを読めば、「なるほど、こんな感じなんだ!」ってイメージが湧くはずです。

授業だけじゃない!個別指導の塾講師の主な仕事内容

個別指導の塾講師の仕事は、大きく分けると「授業」とその「周辺業務」になります。授業はもちろんメインですが、生徒一人ひとりに寄り添うためには、準備や記録もすごく大事なんですよね。

具体的にどんなことがあるのか見ていきましょう。

塾講師の主な業務

  • 授業準備
  • 授業の実施
  • 授業報告書の作成
  • 保護者への報告

これらの業務はすべて繋がっています。しっかり準備するから良い授業ができて、その内容を報告書にまとめることで、生徒の成長記録になり、保護者の方にも安心してもらえるんです。

最初は慣れないかもしれませんが、だんだん効率よくできるようになるので心配いりませんよ。

授業の準備(予習)

授業準備は、良い授業をするための心臓部みたいなもの。担当する生徒が今日どこを学習するのか、どんな問題でつまずきそうか、事前にテキストを見て確認します。

特に、自分が高校時代に苦手だった科目や、忘れてしまった公式なんかは、しっかり復習しておくのが大事。私も最初は数学の公式を思い出すのに必死でした(笑)。

この準備をしっかりしておけば、授業中に生徒から質問されても焦らずに答えられるし、自信を持って教えられますよ。

授業の実施

いよいよメインの授業です。個別指導は、生徒1人〜3人くらいを同時に見ることが多いですね。

生徒の隣に座って、「この問題、どこが分からない?」と声をかけながら、一人ひとりのペースに合わせて進めていきます。大切なのは、ただ答えを教えるんじゃなくて、生徒が自分で考えられるようにヒントを出すこと。

「なるほど、わかった!」と生徒の顔がパッと明るくなる瞬間は、本当に嬉しいものですよ。生徒との雑談も、信頼関係を築く上で意外と大事だったりします。

授業報告書の作成

授業が終わったら、その日の内容を記録に残します。これを「授業報告書」とか「指導記録」って呼びます。

今日どこまで進んだか、生徒がどんな様子だったか、どんなところでつまずいていたか、宿題はどこを出したかなどを専用のフォーマットに記入します。これを書いておくことで、次回の授業の引き継ぎがスムーズになったり、他の講師や塾長が生徒の状況を把握できたりするんです。

保護者の方が見ることもあるので、丁寧な字で分かりやすく書くのがポイントですね。

【時間帯別】塾講師のある1日のスケジュール例

「大学の授業と両立できるかな?」って、シフトのことが一番気になりますよね。塾講師のバイトは、平日の夕方から夜にかけてがメインなので、大学の授業が終わってからでも余裕で間に合います。

ここでは、大学3年生のAさんの、ある平日のスケジュールを例に見てみましょう。

塾講師の1日

  • 17:00 大学の授業終了
  • 18:30 塾に出勤
  • 19:00 授業(1コマ目)
  • 20:30 授業(2コマ目)
  • 22:00 退勤

こんな風に、大学生活のスキマ時間を有効活用できるのが塾講師バイトの魅力です。授業のコマ数や時間は、自分の履修登録に合わせて調整できる場合がほとんど。

サークルや他の予定がある日も、事前に相談すれば柔軟に対応してくれる塾が多いですよ。

18:30 出勤・授業準備

授業開始の30分前くらいに塾に到着。まずはタイムカードを押して、白衣やユニフォームに着替えます。

その後、今日担当する生徒の授業報告書に目を通して、前回の進捗や宿題の達成度をチェック。そして、今日の授業で使うテキストやプリントを準備します。

この時間に、他の講師と「〇〇くん、最近頑張ってるよね」なんて情報交換することも。少し早めに来て、落ち着いて準備を始めるのが、良い授業への第一歩です。

19:00〜 授業開始

チャイムが鳴ったら授業スタート!1コマ目は中学生の数学、2コマ目は高校生の英語、といったように担当する生徒や科目が変わることもあります。個別指導なので、生徒が問題を解いている時間と、自分が解説する時間のバランスが大事。

「できた?」「すごいじゃん!」と声をかけながら、生徒のモチベーションを上げていきます。授業時間はだいたい80分〜90分くらいが一般的。

集中していると、あっという間に時間が過ぎていきますよ。

21:30〜 授業終了・報告書作成

最後の授業が終わったら、生徒を見送ります。「宿題忘れるなよー!」「また来週ね!」なんて声をかけるのも日課。

生徒が全員帰ったら、今日担当した生徒全員分の授業報告書を記入します。忘れないうちに、今日のポイントや生徒の反応をササッと書き留めるのがコツ。

書き終わったら、教室の簡単な清掃や片付けをして、塾長に挨拶して退勤です。「お疲れ様でした!」の一言が、一日の頑張りを締めくくってくれます。

集団指導と個別指導の塾講師、何が違う?

塾講師と一言で言っても、「集団指導」と「個別指導」では、働き方が全然違います。どっちが自分に合っているかを知るために、それぞれの特徴を比較してみましょう。

未経験者にとっては、どちらが始めやすいかも見えてきますよ。

指導スタイルの違い

  • 対象人数
  • 授業の進め方
  • 求められるスキル

簡単に言うと、集団指導は「先生対クラス全員」、個別指導は「先生対生徒一人ひとり」というイメージです。未経験から始めるなら、生徒一人ひとりとじっくり向き合える個別指導の方が、精神的なハードルは低いかもしれませんね。

自分の性格に合わせて選ぶのが一番です。

生徒との距離感が一番の違い

集団指導は、学校の授業のように10人以上の生徒を前に、一斉に授業を進めます。カリキュラム通りに進める計画性や、大勢の生徒を引きつけるパフォーマンス力が求められますね。

一方、個別指導は生徒のすぐ隣で、一人ひとりの理解度に合わせて指導します。生徒の表情を見ながら「ここは、もう一回説明しようかな」と柔軟に対応できるのが特徴。

生徒との距離が近い分、勉強以外の相談に乗ることも多く、よりパーソナルな関係を築きやすいのが魅力です。

未経験なら個別指導が始めやすい理由

未経験者にとって、いきなり大勢の生徒の前で話すのは、かなり緊張しますよね。その点、個別指導は1対1や1対2なので、落ち着いて指導に集中できます。

生徒の「わからない」にすぐ気づいて対応できるし、もし自分がわからないことがあっても、近くにいる先輩講師や塾長にすぐに質問できる環境が整っていることが多いです。しっかりした研修制度がある塾を選べば、授業の進め方から丁寧に教えてもらえるので、安心してスタートできますよ。

未経験でも安心!個別指導の塾講師として働く3つの大きなメリット

「塾講師って、やりがいはありそうだけど大変そう…」そんなイメージを持っていませんか?もちろん楽な仕事ではありませんが、それ以上に得られるものがたくさんあるんです。特に大学生にとっては、学業やサークルと両立しやすかったり、将来に役立つスキルが身についたりと、メリットだらけのバイトとも言えます。

ここでは、個別指導の塾講師として働く3つの大きなメリットを、私の経験も交えながらお伝えしますね。

メリット1:学業やプライベートと両立しやすい柔軟なシフト

大学生にとって、バイト選びで一番大事なのは「学業と両立できるか」じゃないですか?その点、個別指導の塾講師は、他のバイトと比べてもかなり柔軟にシフトを組めるのが大きな魅力です。自分のライフスタイルに合わせて働けるから、無理なく続けられるんですよね。

シフトの柔軟性

  • 週1日・1コマからOK
  • 曜日・時間固定制
  • テスト期間の休み

多くの塾では、週に1日、1コマ(だいたい90分くらい)から勤務可能です。担当する生徒と曜日・時間を固定するので、毎週のスケジュールが立てやすいのもポイント。

テスト前やレポートの締め切りが近い時期は、事前に相談すればお休みをもらえる塾がほとんどですよ。

自分の履修に合わせてシフトを組める

大学の授業って、学年が上がると時間割が大きく変わったり、ゼミや実験で忙しくなったりしますよね。個別指導の塾講師なら、学期ごとに履修が決まってからシフトを相談できるので、無理なく調整できます。

「今学期は水曜の5限が空いたから、その後に1コマ入れよう」とか、「木曜は全休だから、夕方から2コマ頑張ろう」みたいに、自分の都合に合わせやすいんです。急な休講で時間が空いた時に、代講を引き受けて稼ぐ、なんてこともできますよ。

テスト期間や長期休暇も相談しやすい

大学生のバイトで一番の悩みどころが、テスト期間のシフト。飲食店とかだと「人手が足りないから入って!」って言われがちですが、塾講師は大学生がメインの職場なので、その辺の事情をすごく理解してくれます。

「テスト前2週間は勉強に集中したいので、お休みをください」と相談すれば、快くOKしてくれる塾がほとんどです。逆に、夏休みや春休みなどの長期休暇中は、講習会などでたくさんシフトに入れるので、短期集中で稼ぎたい人にもピッタリです。

メリット2:就活にも役立つ!コミュニケーション能力や指導力が身につく

「就活で話せるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)がない…」なんて悩んでいる人、いませんか?塾講師のバイトは、ただお金を稼ぐだけじゃなく、社会に出てから絶対に役立つスキルを実践的に学べる、最高の「ガクチカ」作りにもなるんです。面接で自信を持って話せる経験が、自然と身につきますよ。

身につくスキル

  • プレゼン能力
  • 課題解決力
  • 論理的思考力
  • 責任感

これらのスキルは、どんな業界・職種でも求められるポータブルスキルです。生徒に「わかってもらう」ために試行錯誤する毎日が、知らず知らずのうちにあなたを成長させてくれます。

就活の自己PRで、「塾講師の経験を通して、課題解決能力を身につけました」なんて、具体的に話せるようになりますよ。

相手に伝わるように話す力がつく

塾講師の仕事は、難しいことを、いかに分かりやすく伝えるかが勝負。自分が理解していることと、相手に理解してもらうことは全く別物です。

生徒の表情や反応を見ながら、「この説明じゃ伝わってないな。別の例えを使ってみよう」と、常に工夫を重ねます。

この経験って、社会に出てからのプレゼンテーションや、上司への報告、後輩への指導など、あらゆる場面で役立つ「伝える力」に直結するんです。自然と話すのがうまくなりますよ。

問題解決能力が自然と身につく

「なぜこの生徒は、この問題が解けないんだろう?」その原因を探り、解決策を考えるのが塾講師の役割です。「計算ミスが多いから、まずは簡単な計算問題をたくさん解かせよう」とか、「そもそも公式を覚えていないから、語呂合わせで覚える方法を教えよう」とか。

生徒一人ひとりの課題を見つけ出し、それを乗り越えるための計画を立てて実行する。このプロセスは、まさにビジネスの世界で求められる「課題解決」そのもの。

PDCAサイクルを回す練習にもなります。

メリット3:生徒の成長を間近で実感できる大きなやりがい

時給やシフトの柔軟性も大事だけど、やっぱりバイトを続ける上で「やりがい」ってすごく大切じゃないですか?その点、個別指導の塾講師は、他ではなかなか味わえない特別な瞬間がたくさんあります。生徒の成長を一番近くで見守れること、それがこの仕事の一番の魅力かもしれません。

やりがいの瞬間

  • 「わかった!」の笑顔
  • テストの点数アップ
  • 志望校の合格報告

最初はできなかった問題が解けるようになったり、苦手だった科目が好きになったり。そんな生徒の変化を目の当たりにできるのは、本当に感動的です。

「先生のおかげだよ!」なんて言われた日には、疲れも一気に吹き飛んでしまいます。誰かの人生にポジティブな影響を与えられる、数少ないバイトなんです。

「わかった!」という生徒の言葉が最高の報酬

何度もつまずいていた問題に対して、根気強くヒントを出し続けた結果、生徒が「あ、わかった!」と目を輝かせる瞬間。これは、塾講師をやっていて一番嬉しい瞬間かもしれません。

今まで曇っていた表情がパッと晴れて、自信に満ちた顔になるのを見ると、自分のことのように嬉しくなります。この小さな成功体験を積み重ねてあげることが、生徒の勉強に対するモチベーションを高める鍵なんです。

この瞬間のために頑張れる、と言っても過言ではありません。

テストの点数アップや志望校合格は一緒に喜べる

自分が担当した生徒が、「先生、この前のテストで30点も上がったよ!」と嬉しそうに報告に来てくれた時の喜びは格別です。一緒に目標を立てて、計画的に勉強を進めてきた成果が出たわけですから、達成感もひとしオ。

そして、受験生の担当になったら、まさに二人三脚。合格発表の日に「先生、受かったよ!」と電話がかかってきた時は、思わず泣きそうになるくらい感動します。

人の人生の大きな節目に関われる、責任感とやりがいの大きな仕事です。

始める前に知っておきたい個別指導の塾講師のリアル

始める前に知っておきたい個別指導の塾講師のリアル

ここまで個別指導の塾講師の魅力をたくさんお伝えしてきましたが、もちろん良いことばかりではありません。どんな仕事にも大変な部分はありますからね。

でも、事前に「こういうことがあるかも」と知っておけば、心の準備もできるし、対処法も考えられます。ここでは、ちょっとネガティブな側面も含めた「塾講師のリアル」を包み隠さずお話しします。

これを読んで、自分にできそうか、もう一度考えてみてください。

ここが大変?知っておくべきデメリットと対処法

キラキラして見える塾講師のバイトですが、実際にやってみると「思ってたのと違う…」と感じる部分も出てきます。特に未経験のうちは、戸惑うことも多いかもしれません。

でも、大丈夫。みんなが通る道ですし、乗り越え方を知っていれば怖くありません。

知っておくべきこと

  • 授業外の業務
  • 生徒との相性問題
  • 保護者との関わり

主にこの3つが、多くの塾講師が「大変だ」と感じるポイントです。授業時間以外にも準備や報告書の作成があったり、どうしても生徒と上手くコミュニケーションが取れなかったり…。

でも、それぞれにちゃんと対処法があるので、一緒に見ていきましょう。

授業時間外の準備や報告書作成に時間がかかる

時給が発生するのは基本的に授業時間だけ、という塾も少なくありません。授業準備(予習)や報告書の作成は、その前後の時間で行うことになります。

慣れないうちは、この準備に意外と時間がかかってしまい、「時給換算すると、実はそんなに高くないかも…」と感じてしまうことも。対処法としては、とにかく「慣れる」こと。

回数を重ねるうちに、予習のポイントや報告書作成のコツが掴めて、短時間でこなせるようになります。また、授業外の業務にも事務給が支払われる塾を選ぶのも一つの手です。

生徒との相性が合わないこともある

人間なので、どうしても相性があります。一生懸命教えているのに、生徒が全然話を聞いてくれなかったり、反抗的な態度を取られたりすると、さすがに心が折れそうになりますよね。

そんな時は、一人で抱え込まないことが一番大事。塾長や先輩講師に「〇〇くんへの接し方で悩んでいて…」と相談してみましょう。

経験豊富な先輩たちは、効果的な声かけの仕方や、生徒の心を開くヒントを知っています。相談することで、担当を変更してもらえる場合もありますよ。

保護者対応にプレッシャーを感じる

保護者の方は、大切なお子さんを預けているわけですから、成績についてシビアな目で見ていることもあります。塾の送迎時に「うちの子、最近どうですか?」と聞かれたり、電話で学習相談を受けたりすることも。

学生の身としては、年上の方と話すだけで緊張しますよね。ここでのポイントは、知ったかぶりをしないこと。

「確認して、改めて塾長からご連絡します」と正直に伝えれば大丈夫。誠実な対応を心がけていれば、信頼関係は築いていけます。

【経験者が語る】個別指導の塾講師に向いている人の特徴

ここまで読んで、「自分は塾講師に向いているのかな?」と気になっている人も多いんじゃないでしょうか。もちろん、向き不向きはありますが、「絶対にこれじゃなきゃダメ!」というものはありません。

でも、やっぱりこういう特徴がある人は、楽しみながら続けやすい、という傾向はあります。いくつか挙げてみるので、自分に当てはまるかチェックしてみてください。

向いている人の特徴

  • 教えることが好き
  • コミュニケーションが好き
  • 人の成長を喜べる
  • 責任感が強い

一番大事なのは、やっぱり「人のために何かしたい」という気持ちかもしれません。生徒の成績を上げることはもちろん、その子の将来の可能性を広げるお手伝いをする仕事ですからね。

たとえ今は自信がなくても、こういう気持ちがあれば、きっと良い先生になれますよ。

人に何かを教えるのが好きな人

これはもう、大前提かもしれませんね。「ここがこうで、だからこうなるんだよ」と説明して、相手が「なるほど!」と理解してくれた時に喜びを感じるタイプの人。

友達に勉強を教えたり、後輩にサークルの仕事を教えたりするのが苦にならない人は、間違いなく向いています。自分の知識や経験を誰かのために役立てたい、という気持ちが、この仕事の原動力になります。

逆に、自分のペースで黙々と作業したいタイプの人には、少し大変かもしれません。

子供や年下の子と話すのが好きな人

個別指導は、生徒とのコミュニケーションが仕事の中心です。勉強の話はもちろんですが、学校での出来事や、部活の話、好きなアニメの話など、雑談から信頼関係が生まれることも少なくありません。

子供たちの目線に立って、楽しく会話できる人は生徒からも好かれます。授業の合間にするちょっとした雑談が、生徒のやる気を引き出すきっかけになることもあるんです。

人と話すのが好き、特に年下の子と関わるのが好きという人には、天職かもしれません。

粘り強く、根気のある人

生徒の成績は、そんなに簡単には上がりません。一度教えただけですぐに理解できる子ばかりではないし、何度も同じところでつまずく子もいます。

そんな時でも、「なんでできないんだ!」とイライラせずに、「じゃあ、別の方法で説明してみよう」と根気強く向き合えるかどうかが大事です。生徒の成長を信じて、粘り強くサポートできる人。

すぐに結果が出なくても諦めない、そんな誠実さが生徒や保護者からの信頼に繋がります。

時給はどれくらい?給与と授業以外の業務について

バイト選びで、やっぱり気になるのはお給料のことですよね。塾講師は他のバイトに比べて時給が高いイメージがあると思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。

給与体系にはちょっとした特徴があるので、しっかり理解しておかないと「思ったより稼げない…」なんてことにもなりかねません。ここでは、給与のリアルについて詳しく見ていきましょう。

給与のポイント

  • 時給 or コマ給
  • 授業外業務の給与
  • 昇給制度の有無

塾講師の給与は、「コマ給」という独特の制度を採用しているところが多いです。これは1授業あたりの給料のこと。

また、授業準備や報告書作成などの時間にお給料が出るかどうかも、塾によって大きく違うので、求人票をしっかりチェックすることが大切です。

時給相場と「コマ給」の仕組み

個別指導の時給相場は、だいたい1,200円〜2,500円くらいが一般的です。地域や指導対象(小学生か高校生かなど)によって変動します。

ここで注意したいのが「コマ給」です。例えば「1コマ(90分)1,800円」と書かれている場合、時給に換算すると1,200円になります。

求人票を見るときは、コマ給なのか時給なのか、1コマの時間は何分なのかをしっかり確認しましょう。一見高く見えても、時給に直すとそうでもない、というケースもあるので注意が必要です。

授業以外の業務に給与は発生する?

これが一番大事なポイントかもしれません。授業準備や報告書作成、研修などの「授業以外の業務」に対して給与が支払われるかどうかは、塾によって本当に様々です。

これらの時間にも「事務給」として最低賃金程度の時給が支払われる塾もあれば、完全に無給の塾もあります。応募する前に、面接などで「授業前後の業務にお給料は出ますか?」としっかり確認しておくことを強くおすすめします。

ここを曖昧にしてしまうと、後々不満の原因になりかねません。

未経験から個別指導の塾講師になるための完全ガイド

「よし、個別指導の塾講師、やってみたい!」そう思ったあなたのために、ここからは応募から講師デビューまでの具体的なステップを解説していきます。何から始めればいいのか、面接では何を聞かれるのか、採用されたらどんな研修があるのか…。

不安なこと、たくさんありますよね。でも、大丈夫。

このガイドを読めば、採用までの道のりがハッキリ見えてきて、自信を持って一歩を踏み出せるはずです。さあ、一緒に夢の講師デビューを目指しましょう!

STEP1:自分に合った塾の探し方と求人選びのポイント

まずは、数ある塾の中から、自分にピッタリの職場を見つけるところからスタートです。どこで働くかは、バイト生活の満足度を大きく左右する超重要ポイント。

「家から近いから」という理由だけで選ぶと、後悔することもあるかもしれません。自分なりの軸を持って、求人情報をチェックしていきましょう。

求人選びの軸

  • 通いやすさ
  • 指導対象・科目
  • 塾の雰囲気・方針
  • 給与・待遇

これらのポイントを総合的に見て、自分にとって何が一番大切かを考えてみてください。例えば、「とにかく稼ぎたい」なら給与重視、「教えるスキルを磨きたい」なら研修制度が充実している塾、といった感じです。

自分なりの優先順位をつけるのが、良い塾選びのコツですよ。

勤務地と交通費は必ずチェック

やっぱり、通いやすさは大事です。大学の帰り道にあるとか、自宅から自転車で通えるとか、無理なく続けられる場所を選びましょう。

特に、夜遅くなることもあるので、帰り道の安全性も考えておくと安心です。また、交通費が全額支給されるのか、一部支給なのか、上限はいくらなのかも必ず確認してください。

せっかく稼いだのに、交通費でマイナスになってしまったら悲しいですからね。求人サイトの検索条件で「交通費支給」にチェックを入れるのをお忘れなく。

指導したい学年や科目を決めよう

自分がどの学年の、どの科目を教えたいかを考えてみましょう。「小学生に算数の楽しさを教えたい」「高校生と一緒に大学受験を乗り越えたい」など、イメージはありますか?自分の得意科目を活かすのが王道ですが、「英語は苦手だったけど、教えるために勉強し直したい」というのも立派な動機です。

小学生専門の塾、中学生メインの塾、大学受験に特化した塾など、塾によってカラーがあるので、自分の希望に合ったところを探してみてください。

「未経験者歓迎」と「研修制度」は安心の証

初めて塾講師に挑戦するなら、「未経験者歓迎」や「研修制度あり」と明記されている求人を選ぶのが絶対におすすめです。これは、塾側が未経験者を育てる体制を整えているという証拠。

しっかりした研修があれば、授業の進め方や生徒との接し方、保護者対応の基本まで、イチから丁寧に教えてもらえます。逆に、研修制度についての記載が全くない塾は、いきなり現場に放り出される可能性もあるので、少し注意が必要かもしれません。

STEP2:採用される!面接・筆記試験でよく聞かれることと対策

応募したい塾が見つかったら、次はいよいよ選考ステップです。多くの塾では、「書類選考→面接・筆記試験」という流れが一般的。

特に面接は、あなたの熱意や人柄を伝える大切な場です。事前にしっかり準備しておけば、当日も落ち着いて臨めます。

ここでは、よく聞かれる質問や筆記試験の対策について、ポイントを絞ってお伝えしますね。

選考のポイント

  • 志望動機
  • 自己PR
  • 学力テスト
  • 模擬授業

学力はもちろん見られますが、それ以上に「生徒のために頑張りたい」という気持ちや、コミュニケーション能力が重視される傾向にあります。自信を持って、ハキハキと話すことを心がけましょう。

筆記試験は、中学〜高校レベルの基礎的な問題が多いので、過度に心配する必要はありませんよ。

面接の定番「志望動機」はどう答える?

「なぜこの塾で働きたいのですか?」これは100%聞かれる質問です。「時給がいいから」「家が近いから」という本音は心にしまって、「なぜ塾講師なのか」「なぜこの塾なのか」を具体的に伝えましょう。

「自分が受験で苦労した経験を活かして、生徒の力になりたい」「こちらの塾の『生徒一人ひとりに寄り添う』という理念に共感した」など、自分の経験と塾の方針を結びつけて話せると、説得力が増します。熱意を伝えることが何より大切です。

筆記試験はどのくらいのレベル?

筆記試験は、指導を希望する科目の基礎学力をチェックするためのものです。高校受験レベルの問題が出題されることが多いですね。

例えば、数学なら因数分解や一次関数、英語なら基本的な文法問題や長文読解など。満点を取る必要はありませんが、あまりに点数が低いと「この先生に教えてもらうのは不安だ」と思われてしまいます。

不安な人は、高校時代の教科書や参考書をパラパラと見返しておくだけでも、気持ちが落ち着きますよ。

STEP3:採用後の研修内容と講師デビューまでの流れ

おめでとうございます!無事に採用が決まったら、いよいよ講師デビューに向けての準備が始まります。でも、いきなり「じゃあ、来週から授業お願いね」なんてことはないので安心してください。

ほとんどの塾では、自信を持って教壇に立てるように、しっかりとした研修プログラムが用意されています。

研修の流れ

  • 初期研修
  • 模擬授業
  • 授業見学
  • 講師デビュー

だいたい、このようなステップで進んでいきます。期間は塾によって様々ですが、数日から数週間かけてじっくり行われることが多いです。

同期の仲間と一緒に研修を受けることもあるので、心強いですよ。ここでしっかり基本を身につけて、自信を持って初授業に臨みましょう。

まずは座学で基本を学ぶ

最初の研修では、塾の理念や指導方針、ルールなどを学びます。生徒への接し方のマナーや、個人情報の取り扱いといった、働く上での基本的なことを教わります。

また、授業報告書の書き方や、出退勤のシステムの使い方など、事務的な作業についてもここで説明されることが多いです。少し退屈に感じるかもしれませんが、安心して働くためにとても大事なことなので、しっかりメモを取りながら聞きましょう。

模擬授業で実践練習

研修のハイライトが、この模擬授業です。先輩講師や塾長が生徒役になって、実際に授業をやってみます。

最初はめちゃくちゃ緊張すると思いますが、これは失敗してもいい練習の場。声の大きさや話すスピード、板書の仕方、生徒への問いかけ方など、具体的なフィードバックをもらえます。

「もっと生徒の目を見て話そう」「ここの説明は、こういう例えを使うと分かりやすいよ」といったアドバイスは、本当にタメになります。ここで恥をかいておけば、本番で堂々とできますよ。

個別指導の塾講師に関するよくある質問(服装・髪型など)

最後に、個別指導の塾講師を始めるにあたって、多くの人が疑問に思う細かい点についてお答えしていきます。服装や髪型ってどこまでOKなの?急な用事で休みたい時はどうすればいいの?など、気になるけど面接では聞きにくい…そんな質問をまとめてみました。

Q1. 服装や髪型にルールはある?

塾講師は生徒や保護者から「先生」として見られる立場なので、清潔感が第一です。服装は、スーツ着用が義務の塾もあれば、オフィスカジュアル(襟付きのシャツにチノパンなど)でOKな塾、白衣を貸与される塾など様々。

デニムやTシャツ、サンダルなどはNGの場合がほとんどです。髪型や髪色については、派手すぎる色は避けるように言われることが多いですね。

金髪や奇抜な色はNGでも、常識の範囲内の茶髪ならOKという塾が多い印象です。面接時に確認するのが一番確実ですよ。

Q2. 急に休みたい時はどうすればいい?

大学の補講や、急な体調不良など、どうしてもシフトを休まなければならない時もありますよね。担当する生徒がいるので、無断欠勤は絶対にNGです。

分かった時点ですぐに塾に電話で連絡するのが基本ルール。代わりの講師を探したり、生徒に振替授業の連絡をしたりする必要があるからです。

正当な理由があれば、お休みを取ること自体は問題ありません。普段から真面目に勤務していれば、いざという時も快く対応してもらえますよ。

Q3. 指導する科目はどうやって決まるの?

基本的には、あなたの得意科目や指導を希望する科目を考慮して決められます。面接や採用時のアンケートで、「指導可能な科目は?」と聞かれるので、自信のある科目を伝えましょう。

文系なら英語や国語、社会、理系なら数学や理科が中心になります。ただ、塾によっては「中学5教科は一通り対応できるようにしてほしい」と言われることもあります。

苦手科目がある場合は、正直に「〇〇は少し自信がありません」と伝えておくと、お互いのためになります。

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