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実際小学校教員の定年後はどんな仕事があるの?現場で見たので報告!!

小学校教員の定年後というと、どんな生活をイメージしますか?

退職金で優雅に旅行に行ったり、趣味を謳歌したりしているか、家に子供を集めて教室を開いたりしているか・・・そんなイメージをおもちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、実際には60歳で定年しても働き続ける方がほとんどです。この記事では、小学校教員は定年後どんな仕事をしているのかについてご紹介します。


目次

小学校教員の定年はいつ?

公立小学校の教員は、公務員の身分に属するので、今のところは60歳で定年退職です。65歳に延長される日も遠からず・・・といった風潮はありますが。

現在は、役職に関わらず、60歳まで努めた先生は盛大にお祝いして送り出すのが一般的です。

つらいことも大変なこともあった教員生活。60歳まで勤めたあげた方は、達成感と肩の荷が降りたほっとした顔をなさっているのが印象的です。

しかし、年金の支給は一般的には65歳からです。

年金が支給されるまでにも時間があるから生活費を稼ぐ必要があるのです。

また、今の60代はとても若々しい方が多く、引退するにはまだまだ早い!もっと社会に貢献したい!という熱い気持ちで働き続ける方もたくさんいます。

小学校教員は定年後どんな仕事についているの?


では一体小学校の教員は定年後にどのような仕事について働いているのでしょうか?

再任用で働く

小学校教師が定年後働く手段として圧倒的に多いのが、再任用制度を利用した働き方です。

年金支給開始年齢が段階的に引き上げられていくことに伴い、「再任用制度」が平成13年4月1日から施行されています。

条文は次のとおりです。

地方公務員法第28条の4(定年退職者等の再任用)

1 任命権者は、当該地方公共団体の定年退職者等を、従前の勤務実績等に基づく選考により、1年を超えない範囲内で任期を定め、常時勤務を要する職に採用することができる。ただし、その者がその者を採用しようとする職に係る定年に達していないときは、この限りではない。

再任用教員制度にはフルタイムと短時間があります。

短時間にも いくつかの勤務体系の種類がある都道府県教育委員会があれば、正規の半分の勤務時間(短時間)のみの教育委員会もああります。

定年退職後「まだまだフルタイムで教育現場で働きたい!」「体力的にも自信がないから短時間にしておいきたい」など、人によって考え方が違うため、再任用にもいろいろな形態を設けています。

では、再任用後実際にどんな仕事をしているのでしょうか?

新規採用の指導者として働く

再任用後最も人気なのは、新規採用者の指導者としての役割です。

小学校教員は、採用後すぐに担任をもつことになる場合がほとんどです。担任をもちながら、研修をするという名目このような体制になっています。

一般的には、教員として新規採用されると、「指導教員」と呼ばれる先輩の先生がつきます。

この「指導教員」(各教育委員会によって名称は異なる可能性があります。)は、現役の教師が他の役職とかけもちしながらつく場合もありますが、一番多いのは定年後再任用された方が多いです。

60歳まで勤め上げたベテランの先生が、今度は若い人材育成に力を注いでいるのです。

仕事の内容は、新規採用者に教員としての心構えや、仕事の内容を教えたり、実際にクラスで模範授業をしたり、新規採用者が研修で不在のときにクラスを受け持ったりしています。

新規採用者と指導教員の相性がよい場合は、自分の教員生活で培ってきたノウハウを伝授したり、教員としても思いを伝えたりすることができる、とても素敵な役割です。

しかし、新規採用者と相性が悪い場合もあります。

定年を迎えた方と、新しく敎育を学んできた20代前半の方には、考え方にも生き方にもギャップが多きすぎる場合です

担任のサポートとしての役割

小学校教員は、多くの場合30人〜40人近い子どもを1人の教師が見ています。

その子供たち全ての学力を上げることを求められたり、その日のうちの宿題をチェックすることを求められたり、子供同士のトラブルがおこらないことを求められたりと、いくつ目と手があればいいのか分からないような状態です。

そんな担任業務のサポートとして再任用の方が入られているケースがあります。

副担任のような感じで、後ろから子供たちを見守りつつ、困っている子のところに行って教えたり、丸つけ等の補助に入ったりしています。

教師経験が長い再任用の方は、担任がどんなことを助けてほしいと思っているか理解しているので、スムーズにサポートに回ってくれる場合が多いです。

また、小学校教師になる人は、「子供が好き」であることがほとんどです。

小学校教員は、年齢が上がると教務主任・教頭・校長などになって直接子供と関わることが少なくなっていきます。

このことをさみしく思う方も多く、再任用で子供と直接関われるようになり、生き生きと働けるのがこの役割です。

教科専門教師としての役割

最近では、小学校でも教科担任制の動きが見られています。小学校教師は一般的には、全ての教科を担当しています。

しかし、小学校教師の中にも得意教科と不得意教科があります。

小学校教師にも、「国語を教えるのが上手い先生」「音楽を教えるのが上手い先生」「図工の絵の指導が上手い先生」がいるのです。

長い教員生活で培った指導力を生かして、教科専門の教師として再任用の先生が活躍されています。

再任用以外の働き方

博物館や宿泊施設の指導員

小学校教師の定年後の就職先として人気があるのは、博物館や宿泊施設(研修向け)の指導員です。

博物館や宿泊施設に行くと、火起こし体験、昔のおもちゃづくり体験、キャンプファイヤー、野外スポーツ体験など、様々な体験活動があります。

宿泊学習や研修などで活用したことがあると思います。

もともと、子供とか関わったり、人に物を教えたりすることが好きで、小学校教員としての力が活かせる仕事といえます。

また、地域の資料館や博物館も人気です。

小学校の教員は、地域の歴史や特色なども教えることがあります。

長い教員生活の中で、地域に対する愛着や知識は自然とついていきます。

地域の資料館や博物館で、その知識を活かすこともできます。中には、小学校教員のときより生き生きとしている方もいらっしゃるくらいです。

学童の先生

学校が終わった後に、子供が集まる場所と言えば学童。

退職して、学校の外から子供と関わりたい場合、学童を選ぶ方も多くいます。

学童では、学校の宿題をみたり、子供と遊んだり、トラブルの仲裁をしたりしています。放課後の子供たちは、学校より自由度が増して元気すぎる場合があるため、楽な仕事ではありません。

教員時代に培った指導力が役に立つ仕事といえます。ただ、夏休み等の長期休みは勤務時間が長くなるため、体力的に思ったよりもきつかったといった場合もあるようです。

小学生向けの塾講師として働く

「教えること」が得意なことを生かして塾講師をされる方もいます。

塾と言っても、大学受験を控えたような学生相手ではなく、小学生を対象とした塾の場合がほとんどです。

基礎基本を図ったり、実験教室を開催したりしている塾があるので、そういったところで自分の経験を生かすことができます。

また、どこかに所属するのではなく、自分で塾を開業される方もいます。

「地域の寺子屋」を目指して教室をつくり、放課後の子供たちの学習をサポートしている方もいました。

また、得意分野を生かして絵画教室・習字教室・音楽教室等をはじめる方もいらっしゃるようです。

不登校支援施設ではたらく

「不登校の子供たちの力になりたい!」そんな思いから不登校支援施設で働く方もいます。

子供の思いを聞いたり、学習のサポートをしたり。学校に戻れるようにサポートすることもあれば、戻ることを目的とせず、その子にあった敎育の場所を一緒に探すこともあります。

敎育に対して熱い思いをもって働く方が多く、多くの子供とか変わってきた小学校教員の力を活かせる仕事の1つです。

公民館や区役所の所長・副所長として働く

小学校の教員で、教務や教頭・校長職につく人は、一度市役所で働くことがあります。その時のキャリアとコネを活かして、定年後に所長や副所長として働くことがあります。

仕事は文化イベントの誘致・市民講座の開校などを手伝います。

国公立の保育園で働く

小学校の先生の中には教職免許だけでなく、保育士の資格を取得している人もいます。そう言う人は国公立の保育園に呼ばれることがあります。

単なる保育士というわけではなく、保育園の全体の運営管理の方の仕事を任されます。

全く別の業種で働く

「長い教員生活で、もう十分子供とか関わってきたので、今度は違う職種にチャレンジしたい」という方もたくさんいます。

もともとやっていた農業を拡大したり、飲食店に勤めたり、自分ではじめたり。

趣味でしてきたことを仕事としてはじめようとする方も。

もともとやっていた木工や陶芸の腕にさらに磨きをかけ、自分の作品を売り出したり、人に教えたりして収入を得ているという強者もいました。

投資の才能がある人は、退職金を活かして駐車場や不動産運営をして悠々自適に生きるという人もいてそれぞれ自分の能力にあった仕事を探しています。

教師の定年後の人生は長い!将来設計は早めに!

最近では人生100年時代と呼ばれています。

60歳で辞めてもまだまだ先が長い時代。「自分が今までもしてきたことを生かして働きたい」と考える方が多いようです。

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