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プロ家庭教師の将来性は?AIでなくなる仕事なのか?

中学生・高校生対象の学習サポートの業界にいる。家庭教師のトライという会社で働き始めてから5年になる。

それ以前から他社で同様の仕事をしていたので、それを含めると経験年数は14年になる。仕事内容は高校生・浪人生のための大学受験指導である。

主な科目は数学、物理、化学、生物、英語、小論文で、まれに現代文や古典も扱う。

【 今の教育業界が抱える問題点 】

  • 少子高齢化の影響で生徒数が減少するとともに、講師の人数が増えているので時給が下がる傾向がある。
  • 出身大学での専攻によって受け持つ科目が指定されるが、それだけだと生徒側の多様な需要に十分な対応ができない。
  • あまり言いたくないのだが、講師同士の間での誹謗・中傷がかなりある。
  • すべての講師ではないが生徒を独占したいと考えている講師がいる。
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家庭教師の未来は暗くない理由について

教育産業の将来性は決して暗いものではない。確かに、教育産業の中での定型的な仕事はAIの進歩によってなくなっていくと思う。

現在でも、講師が生徒に向かって一方的に説明する授業のスタイルはインターネットを使った映像授業にとってかわられつつある。

生徒の習得度を測るための小テストはコンピュータで出力され、その成績もコンピュータに記録されている。

授業やテストはITによる管理が容易なので、この分野でのAIが開発されれば、この点での講師たちの仕事は確実になくなると思う。

AIは人件費削減につながるので、授業料は現在よりももっと下がるだろう。

そうなると講師たちの生活は成り立たなくなるので、どこの塾も学生アルバイトだけで授業が行われることになる。個別教室のトライではすでに大半の講師が学生アルバイトである。

それに対して、なくならない仕事もあると私は考えている。

家庭教師でなくならない仕事はどんなもの?

塾へ通ったり、家庭教師をつけたりしても、生徒たちの成績が伸びないことはよくある。

その場合に、生徒側の努力不足が原因とされてしまうので、講師側がその問題を真剣に考えることはめったにない。

しかし、少子高齢化の時代にはどの生徒も貴重な社会的財産と考えなければならない。講師たちには、生徒たちの成績が伸びない原因が何かを考えて、適切な対策を考えることが求められている。

しかし、これには定型的な判定法がない。

講師が生徒と密接なコミュニケーションをとりながら、原因を探っていかなければならない。

その過程は試行錯誤の連続であり、コンピュータ・プログラムのようにフローチャートにすることが難しい。

そういう仕事はAIにとって代わられることはできないと思う。

成績が伸びない原因が知識不足にあるのなら、同じテーマによる授業を知識定着ができるまで繰り返し教えることが必要になる。

そして、何回も同じことを教えながら、生徒に飽きさせないようにするには人間的な熟練度が必要だ。

また、記憶力不足が原因なら、記憶力を伸ばすトレーニングが有効だ。

語呂合わせや歌にして覚えるなど、生徒の好みに合わせた方法を講師が考え出さなければならない。そういう仕事はAIには決してできないと思う。

プロ家庭教師として生き残るための工夫について

基本的なことだが、仕事の結果についての評価をきちんと考える必要がある。講師の授業が生徒たちの成績アップにどれほど寄与したかをかんがえるための物差しが必要だ。

プロ家庭教師も同様で、細かいニーズにこたえるのが仕事。

毎回、授業のあとに到達度を測るための小テストを実施して、授業内容が定着したかどうかを確かめなければならない。

そして、本当に大変なのはここからだが、定着しない場合にその原因を考えなければならない。個人個人にどこまで合わせられるか?

そのスキルを磨くしかない。

動機付けはマンガだったり、映画だったり、直接出かけてモノを見せたりすることで生まれる。例えば歴史漫画を教材としてアレンジするようなやり方はAIにはできないと思う。

昔なら、叱るだけで済んだかもしれないが、今の生徒たちに同じことをすると勉強しなくなってしまう。

そもそもAIが人に叱るというのは不可能だろう。

学習障碍者への知識と理解も教師には必須のスキルとなる

最近は学習障害の問題も一般社会で知られるようになってきた。講師は、その問題についての必要最小限の知識を持っていなければならない。

アスペルガー障害、発達障害、自閉症の違いを触り程度でいいので知っておくべきである。もちろん、講師がその問題を扱わなければならないと考える必要はない。

その問題のためには専門家の援助が必要になるからである。生徒の成績が上がらない場合に、講師がその原因を考えるときの参考としてそういう知識が役立つと思う。

そして、何より大切なのは、講師が生徒一人一人としっかり向き合っていくことだ。

成績が上がらなくても、講師は決して生徒を最後まで見捨てないということが、生徒たちに確信できていなければならない。

このような心のぬくもりが伝わるような仕事はAIには決してできない。

私はこの点でも生徒たちの効果的なサポートができるようにしたいと考えて、簡易なものだがカウンセラーの資格も取得した。(メンタルケアカウンセラー)

教育産業の将来はどうなるのか?必要なスキルとは?

先にも触れたが、少子高齢化とともに生徒数は減少する。そして、経済事情の悪化に伴って仕事を失った人たちが一時的な避難場所に集まるかのように、教育産業に集まってくるので講師の数は増える。

必然的に時給は相対的に下がらざるを得ない。

しかし、それは定型的な仕事に限ってのことであり、生徒たちの抱える問題を解決できる講師は依然として需要が高く、それができるプロ家庭教師は今後も高時給を期待できるだろう。

とっておいたほうが良い資格があるとすれば教員免許だが、それよりももっと必要なスキルは次のようなものだ。

それは、社会の中にある問題を理解し、その問題意識を他人と共有できるようにするためにその問題を定義し、協力しながらその問題解決に向けて努力を重ねていくことである。

このようなスキルは教育産業に限らずどの職種でも役立つ。

そしてこのようなスキルは決してAIにとって代わられるものではない。

私は生徒たちと成績が上がらない問題をていねいに話し合いながら、問題意識の共有を図っている。たとえば、記憶力を伸ばしたい場合には生徒側からも提案を引き出すようにする。

講師になる人にはインターネットとパソコンスキルも必要になる。ExcelやWordのようなオフィスソフトが使いこなせることが望ましい。

スマホを使った検索を使って調べ物をすることも必要だ。生徒たちとの予定の打合せにはメールのやり取りも欠かせない。

そして、次の著書をお勧めしたい。東洋経済新報社から出版されたである「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子 著)である。

これには、これからの教育関係者に必要な示唆が書かれている。

生徒たちの成績が伸びない原因として、教科書を読んで理解するために必要な読解力が欠如している生徒たちが増えていることが指摘されている。

ぜひ目を通してほしい。



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