「夜22時に授業が終わって、そこから会議。帰宅は深夜1時過ぎ……。
」そんな生活、正直しんどいですよね。実は塾講師の多くが、夜型の生活リズムによる体調不良や、友人との予定が合わない孤独感に悩んでいます。
私も現役時代、真っ暗な帰り道で「いつまでこれを続けるんだろう」と不安になったことが何度もありました。この記事では、塾講師のリアルな帰宅時間と、心身を守りながら生活を整える具体的なコツを、私の実体験を交えてお伝えします。
読み終わる頃には、明日からの毎日を少し楽にするヒントが見つかっているはずですよ。
塾講師の仕事はなぜ夜遅い?現役・元講師が語るリアルな帰宅時間

塾講師の仕事って、外から見ている以上にハードなスケジュールですよね。生徒が学校から帰ってくる夕方からが私たちの「本番」だから、どうしても終わる時間は世間一般の定時とはかけ離れてしまいます。
まずは、現役講師や元講師たちが実際にどんな時間帯で動いているのか、そのリアルな数字を詳しく見ていきましょう。
多くの塾では、小学生の授業が16時か17時頃に始まり、中高生の授業が終わるのは21時半や22時。そこからが講師にとっての「もう一つの仕事」の始まりなんです。
校舎の鍵を閉めて外に出る頃には、街の明かりが消え始めていることも珍しくありません。なぜこれほどまでに遅くなってしまうのか、その実態を深掘りします。
これから塾講師を目指す方も、今まさに現場で戦っている方も、まずは「平均的な帰宅時間」を知ることで、自分の現状を客観的に見つめ直すきっかけにしてみてください。
正社員・アルバイト別に見る一般的な退勤時間の目安
塾講師といっても、雇用形態によって退勤時間は大きく異なります。アルバイトであれば授業が終われば比較的すぐに帰れるケースもありますが、正社員となるとそうはいきません。
ここでは、それぞれの立場における一般的なタイムスケジュールを整理してみました。
正社員の場合は、授業以外にも教室運営やスタッフ管理、保護者への電話連絡といった多岐にわたる業務が山積みです。そのため、生徒が帰った後の「静まり返った教室」でパソコンに向かう時間が非常に長くなる傾向にあります。
一方でアルバイトは、コマ数に応じた勤務になりますが、それでも報告書の記入などで30分から1時間は後ろ倒しになるのが通例です。
退勤時間の目安
- 正社員は23時半
- バイトは22時半
- 繁忙期は24時超
一般的な退勤時間は、アルバイトで22時半前後、正社員では23時半を過ぎることがデフォルトです。受験前などの繁忙期には、日付が変わるまで校舎に残ることも珍しくありません。
正社員は「授業後」が本番
正社員講師にとって、22時に授業が終わってからが本当の勝負です。その日の授業報告をシステムに入力し、欠席した生徒の家庭へ電話をかけ、さらに翌日の会議資料を作成します。
私が正社員だった頃は、23時を過ぎてから校舎長と「あの生徒の成績をどう上げるか」という熱い(そして長い)議論が始まることもよくありました。結局、校舎を出るのは23時45分。
駅までの道を急いでも、家に着くのは深夜1時前という毎日でした。
アルバイトでも終電ギリギリ?
アルバイト講師の場合、契約上は「授業終了後15分で退勤」となっていても、現実は甘くありません。生徒からの質問攻めにあったり、授業のフィードバックを社員に伝えたりしていると、あっという間に30分、1分と過ぎていきます。
特に個別指導塾だと、担当生徒の学習記録を詳細に書く必要があり、それが意外と時間を食うんです。気づけば駅のホームで終電の一本前を待っている、なんていう大学生講師も少なくありませんでした。
授業が終わっても帰れない?深夜まで及ぶ業務内容の内訳
「授業が終わったらすぐ帰ればいいのに」と思われるかもしれませんが、塾講師にはそれができない理由が山ほどあります。教育というサービスを提供している以上、授業そのものと同じくらい、その前後の準備やフォローが重要視されるからです。
ここでは、深夜まで残業が発生してしまう主な業務内容を紹介します。
特に大手塾や進学塾では、データの管理が非常に厳密です。テスト結果の分析や、志望校判定のシミュレーションなど、講師が頭を悩ませる事務作業は多岐にわたります。
これらの作業は生徒がいる時間帯には集中して行えないため、どうしても「深夜の静かな時間」に回されてしまうのです。また、急な保護者からの相談電話が入れば、それだけで1時間は帰宅が遅れることもあります。
深夜残業の主な理由
- 授業報告書の作成
- 保護者への電話
- 翌日の授業準備
主な業務は報告書の作成、保護者対応、そして教材研究です。これらは生徒の成績に直結するため手を抜くことができず、結果として深夜まで業務が及ぶ大きな要因となっています。
終わらない報告書と保護者対応
塾講師の夜を最も長くさせるのが、紙やデジタルでの膨大な報告業務です。その日、どの生徒がどこでつまずいたのか、宿題の達成度はどうだったのか。
これを正確に残さないと、他の講師や保護者との連携が取れません。また、21時半過ぎに鳴り響く電話も恐怖でした。
「うちの子、最近やる気がなくて……」という保護者の不安に寄り添うのも大切な仕事ですが、時計の針が22時半を指すと、心の中で「早く帰ってお風呂に入りたい」と叫んでしまうこともありました。
翌日の予習という名のサービス残業
質の高い授業をするためには、事前の教材研究が欠かせません。しかし、勤務時間内は会議や生徒対応で埋まっているため、結局「明日の数学の難問」を解くのは、全ての業務が終わった深夜0時過ぎ。
校舎のデスクで一人、赤ペンを握りながら解法を練る時間は、プロ意識の現れでもありますが、肉体的にはかなりの負担です。これを「家でやればいい」と思っても、結局持ち帰り残業になるだけで、生活リズムが改善することはありませんでした。
帰宅は24時過ぎ…塾講師特有の「夜型ライフスタイル」の実態
深夜に校舎を出て、ようやく自分一人の時間。しかし、その頃には世の中の多くの人は夢の中です。
塾講師の生活は、一般的な社会人とは180度異なる「夜型」に固定されていきます。この独特なライフスタイルが、どのような日常を作り出しているのか、私の体験をもとにお話しします。
深夜の帰宅路、開いているのはコンビニや牛丼チェーン店だけ。静まり返った住宅街を歩きながら、ふと「自分だけ別の時間軸に生きているのではないか」という錯覚に陥ることがあります。
朝はゆっくり起きられるというメリットはありますが、その分、社会との接点が夜に偏ってしまうため、精神的な孤立感を感じやすいのもこの仕事の特徴かもしれません。
コンビニ飯が友達になる深夜
深夜1時に家に着いて、そこから自炊をする気力はなかなか湧きません。結局、帰り道のコンビニでパスタや弁当、そして自分へのご褒美(という名の言い訳)のスイーツを買うのが日課になります。
静かな部屋でテレビをつけ、深夜番組や録画しておいたバラエティを見ながら食べる夕食。美味しいはずなのに、どこか味気なさを感じることもありました。
この「深夜の食事習慣」が、後に多くの塾講師を悩ませる健康問題の引き金になるのです。
街が静まり返る中での帰宅路
塾講師をやっていて一番「切ない」と感じるのは、冬の寒い夜の帰宅路かもしれません。冷え切った空気の中、家々の窓から漏れる明かりが一つ、また一つと消えていくのを見ながら歩きます。
たまにすれ違うのは、同じように疲れ切った顔をした深夜上がりのサラリーマンか、夜勤に向かう人たちだけ。自分が一生懸命働いた充実感はあるものの、世間のリズムから取り残されているような、形容しがたい寂しさが胸をよぎる瞬間がありました。
夜遅い生活が続くことで生じる3つの深刻な悩み

塾講師として数年働いていると、最初は「朝ゆっくり寝られるからラッキー」と思っていた気持ちが、少しずつ変化していきます。夜型の生活は、私たちが想像している以上に心と体にダメージを蓄積させていくからです。
ここでは、多くの塾講師が直面する3つの深刻な悩みについて詳しく見ていきましょう。
これらは単なる「疲れ」では済まされない、キャリアを左右する大きな問題です。放っておくと、仕事への情熱がある日突然燃え尽きてしまう「バーンアウト」を招く恐れもあります。
もしあなたが今、同じような悩みを感じているなら、それはあなただけではありません。多くの仲間が同じ壁にぶつかっているんです。
自分の状態を客観的にチェックして、限界が来る前にどう対処すべきか、一緒に考えていきましょう。
1. 慢性的な睡眠不足と自律神経の乱れによる体調不良
塾講師の睡眠時間は、量も質も不安定になりがちです。深夜に帰宅して脳が興奮状態にあるため、すぐに眠りにつくことができず、結局スマホを眺めて深夜3時、4時……。
朝は10時頃まで寝ていられるものの、太陽の光を浴びる時間が短いため、自律神経がどんどん乱れていきます。
自律神経が乱れると、立ちくらみや頭痛、さらには気分の落ち込みといった症状が現れやすくなります。特に「なんとなく体がだるい」「やる気が出ない」といった不定愁訴は、夜型生活を送る塾講師の職業病とも言えるでしょう。
私も一時期、昼間にどれだけ寝ても疲れが取れず、常に頭の中に霧がかかったような感覚で過ごしていたことがありました。
体調不良のサイン
- 朝起きた時の頭痛
- 日中の激しい眠気
- 休日の寝溜め癖
朝の頭痛や日中の眠気は、自律神経が悲鳴を上げているサインです。これらを放置すると慢性的な疲労感に繋がり、仕事のパフォーマンスを著しく低下させてしまいます。
昼過ぎまで起きられないジレンマ
平日は14時出社という塾も多いため、午前中は自由時間のはず。でも、実際は前日の疲れを引きずって、目が覚めるのはお昼前。
這い出すようにベッドから出て、シャワーを浴びてすぐに出勤準備……。「今日は午前中に本を読もう」「ジムに行こう」と決めていても、体が言うことを聞かないんです。
この「自分の時間を睡眠に搾取されている感覚」が、次第に精神的なストレスとして積み重なっていきました。
常に頭が重い「塾講師特有」の疲れ
塾講師の疲れは、単なる肉体疲労とは違います。
大勢の生徒の前で声を張り上げ、一人ひとりの表情を読み取り、瞬時に最適なアドバイスを出す。この「脳のフル回転」が深夜まで続くため、脳が過熱状態になってしまうんです。
家に帰っても思考が止まらず、布団の中でも「あの説明、もっと分かりやすくできたな」と反省会が始まってしまう。この神経の昂ぶりが、質の良い睡眠を妨げ、慢性的な「重い頭」を作り出していました。
2. 深夜の食生活が招く「塾講師太り」と健康リスク
塾業界でよく聞く言葉に「塾講師太り」があります。入社前はシュッとしていた若手講師が、1年も経つと顔が丸くなり、お腹が出てくる現象です。
これは決して怠慢ではなく、仕事の構造上避けがたい側面があるんです。深夜の食事は、体にとって最も脂肪を蓄えやすいタイミングですから。
さらに、ストレス解消を食に求めてしまう傾向もあります。授業でエネルギーを使い果たした後は、脳が糖分や塩分を強く欲します。
その結果、深夜にラーメンや揚げ物を食べてしまい、消化しきれないまま眠りにつく。これが内臓への負担となり、健康診断の結果を悪化させる原因になるのです。
30代を過ぎてから、血圧や血糖値の数字に驚く講師仲間をたくさん見てきました。
食生活の乱れ要因
- 夕食が24時過ぎ
- 高カロリーな食事
- 早食いの習慣化
深夜の食事、高カロリーな選択、そして休憩時間が短いことによる早食い。この3拍子が揃うことで、塾講師の健康リスクは他業種よりも高まりやすい傾向にあります。
ストレスで加速する深夜のドカ食い
授業で生徒に無視されたり、保護者から厳しいクレームを受けたりした日は、どうしても心がささくれ立ちます。そんな時、コンビニに寄ると「今日くらい、いいよね」という悪魔のささやきが聞こえてくるんです。
特大サイズのカップ麺に、ホットスナックの唐揚げ、そしてビール。一瞬の幸福感はありますが、翌朝の胃もたれと鏡に映るむくんだ顔を見て、激しい自己嫌悪に陥る。
このループから抜け出すのは、想像以上に大変でした。
健康診断の結果に怯える日々
20代の頃は「まだ大丈夫」と高を括っていましたが、30代に入ると体が正直に反応し始めました。健康診断で「脂質異常症の疑い」という判定が出た時は、正直ショックでしたね。
毎日生徒には「規則正しい生活をして勉強しよう!」なんて偉そうに言っているのに、自分自身が一番不摂生な生活を送っている。その矛盾に苦しみ、将来の健康への不安が、仕事を続ける上での大きな懸念事項になっていきました。
3. 家族や友人との生活リズムのズレによる孤独感とストレス
塾講師を続けていて一番辛いのは、大切な人たちとの時間が奪われていくことかもしれません。自分が働いている時に周りは休み、自分が休んでいる時に周りは働いている。
この「時間のすれ違い」が、少しずつ人間関係に溝を作っていきます。
友人と飲みに行こうとしても、彼らが乾杯する時間に自分は授業の真っ最中。ようやく仕事が終わる頃には、友人たちはすでに帰宅しています。
また、結婚している場合はパートナーとの会話の時間が激減し、家庭内での疎外感を感じることも。こうした社会的な孤立感は、私たちが思っている以上にメンタルを削り、仕事へのモチベーションを低下させる要因になります。
生活リズムのズレ
- 土日祝日が仕事
- 夜の集まりに不在
- 家族との会話減少
土日祝日の勤務や夜間の不在により、家族や友人との共有時間が極端に少なくなります。これが長期化すると、精神的な満足感が低下し、強い孤独感を感じるようになります。
週末の予定が全く合わない寂しさ
地元の友人の結婚式や、グループでのバーベキュー。誘われるのは嬉しいのですが、塾講師にとって土日は「稼ぎ時」です。
特に入試直前期などは、休みを言い出すことすら憚られる雰囲気があります。何度も「仕事だから行けない、ごめん」と断り続けているうちに、次第に声がかからなくなる……。
SNSで楽しそうに集まっている友人の写真を見て、一人深夜の校舎で溜息をつくのは、本当に切ない経験でした。
家族が寝静まった後の静かなリビング
結婚して子供が生まれると、この問題はより深刻になります。朝、子供が起きる前に少しだけ顔を合わせ、夜に帰宅した時にはもう寝ている。
「パパ、今日はお仕事?」と聞かれるたびに胸が締め付けられました。パートナーとも、平日は置手紙やLINEでのやり取りがメイン。
同じ家に住んでいるのに、まるで別居しているような感覚になることも。家族のために働いているはずなのに、その家族との時間が持てない矛盾に、何度も頭を抱えました。
塾講師が夜遅い生活を整え、心身を守るための3つのコツ

塾講師を辞めるという選択肢も一つですが、もし「教える仕事は好きだから続けたい」と思うのであれば、今の環境の中でいかに自分を守るかを考える必要があります。夜型の生活を180度変えることは難しくても、ちょっとした工夫で心身への負担は劇的に減らすことができるんです。
私自身、どん底の体調不良を経験した後に試行錯誤し、ようやく見つけた「塾講師として生き残るための生存戦略」があります。それは、無理に世間のリズムに合わせるのではなく、塾講師特有のリズムを最大限に活用し、質を高めることです。
これから紹介する3つのコツは、今日からでも始められる簡単なものばかりです。
心と体が壊れてしまう前に、自分を労わるための「マイルール」を作ってみませんか?
1. 帰宅後のルーティンを固定して睡眠の質を最大化する
深夜に帰宅してから寝るまでの時間をどう過ごすかで、翌日のパフォーマンスが全て決まります。最も避けたいのは、脳が興奮したままダラダラとスマホを眺めたり、テレビを見たりすること。
帰宅後の行動を「儀式」のようにパターン化することで、脳に「これから寝るよ」というサインを送りましょう。
例えば、帰宅したらまず照明を少し落とし、リラックスできる音楽を流す。食事は消化の良いものに限定し、入浴はシャワーだけで済ませず、短時間でも湯船に浸かって深部体温を一度上げます。
こうしたルーティンを繰り返すうちに、体が自然と入眠モードに切り替わるようになります。睡眠時間を長く確保できないからこそ、その「質」を極限まで高める努力が必要なのです。
睡眠の質を高める技
- 帰宅後のスマホ禁止
- ぬるめのお湯で入浴
- 間接照明で過ごす
スマホの光を避け、入浴で体をリラックスさせ、照明を調整する。この3つを徹底するだけで、深夜の短い睡眠でも驚くほどスッキリと目覚められるようになります。
スマホを置いて「脳を休める」時間
深夜の帰宅後は、ついSNSをチェックしたり、YouTubeを見たりしたくなりますよね。でも、スマホのブルーライトは脳を覚醒させ、せっかくの眠気を吹き飛ばしてしまいます。
私は「玄関に入ったらスマホは充電器に挿し、寝るまで触らない」というルールを決めました。代わりに、お気に入りのアロマを焚いたり、軽いストレッチをしたり。
これだけで、以前は1時間以上かかっていた入眠までの時間が、15分程度に短縮されました。
入浴剤にこだわる15分間の贅沢
疲れていると「シャワーでいいや」と思いがちですが、塾講師こそ湯船に浸かるべきです。授業で一日中立ちっぱなしの足のむくみを取り、緊張した筋肉をほぐすには、お湯に浸かるのが一番。
私は少し高価な入浴剤を数種類用意して、その日の気分で選ぶようにしました。この15分間だけは仕事のことを一切考えない。
自分を甘やかす時間を持つことで、精神的なリセットが驚くほどスムーズになりました。
2. 出勤前の「昼間の時間」を自分のために有効活用する
塾講師の最大のメリットは、平日の昼間に自由な時間があることです。多くの人が仕事をしている時間に、カフェで読書をしたり、映画を観たりできる。
この時間を「ただの睡眠不足の補填」にするのではなく、自分の人生を豊かにするための時間として再定義しましょう。
朝10時に起きて、14時の出勤までの4時間。ここをどう使うかが、塾講師としての幸福度を大きく左右します。
家でダラダラ過ごすのではなく、あえて外に出るのがコツです。太陽の光を浴びることでセロトニンが分泌され、夜型の生活で乱れがちなメンタルを安定させる効果もあります。
この「自分だけの午前中」を充実させることで、夜遅い勤務への心理的なハードルがぐっと下がりますよ。
昼時間の活用アイデア
- 空いているジム通い
- カフェで資格勉強
- 平日のランチ巡り
混雑を避けてジムやカフェを利用できるのは塾講師の特権です。この時間を自己研鑽や趣味に充てることで、仕事以外の充実感を得られ、ストレス耐性が高まります。
カフェでの読書が心の栄養になる
私は出勤前の1時間を、お気に入りのカフェで過ごすと決めています。平日の昼間のカフェは静かで、集中して本を読むのに最適です。
教育に関する本だけでなく、小説やビジネス書など、あえて仕事とは関係ないジャンルに触れるようにしています。この時間が、授業でのトークのネタになることも多いですし、何より「自分は仕事だけの人間じゃない」という実感を持てるのが、精神的な支えになりました。
軽い運動でセロトニンを出す習慣
夜型生活で不足しがちな「日光」を浴びるために、出勤前に一駅分歩くようにしました。激しい運動でなくても、20分程度のウォーキングで十分です。
歩きながらその日の授業の構成をぼんやり考えたり、好きな音楽を聴いたり。太陽の光を浴びると、脳がシャキッと目覚めるのが分かります。
この習慣を始めてから、夕方の授業の開始時に感じていた「どんよりとした眠気」がほとんどなくなりました。
3. タスク管理を徹底し、授業後の事務作業を最小限に抑える
帰宅時間が遅くなる最大の原因である「授業後の残業」を減らすには、仕事の進め方そのものを見直す必要があります。「夜遅いのは当たり前」という諦めを捨てて、いかに1分でも早く校舎を出るかに執着してみてください。
ポイントは、隙間時間の活用と優先順位の明確化です。授業と授業の間の10分、生徒が演習をしている最中の5分。
こうした「塵も積もれば」の時間をかき集めて、報告書の下書きを終わらせたり、翌日の準備を済ませたりします。また、「今日必ずやるべきこと」と「明日でもいいこと」を厳格に分ける。
完璧主義を少しだけ手放して、80点の完成度でスピーディーに仕事を回すことが、自分を守るためのスキルになります。
時短のための工夫
- 報告書のテンプレ化
- 隙間時間の予習
- 退勤時間の宣言
報告書の型を決め、隙間時間を徹底活用し、周囲に「○時に帰る」と宣言する。この仕組み作りによって、授業後のダラダラ残業を大幅にカットすることが可能になります。
授業の合間に報告書を終わらせる
かつての私は、全ての授業が終わってから「さて、書くか」と腰を上げていました。でも、それでは遅いんです。
今は、生徒が小テストを受けている最中や、自習を見守っている時間に、タブレットやPCでその日のポイントをメモするようにしています。授業終了時には報告書の8割が完成している状態。
これを目指すようになってから、授業後に校舎に残る時間が平均45分も短縮されました。鮮度が良いうちに書くので、内容もより具体的になりますよ。
優先順位を明確にして「捨てる」勇気
真面目な講師ほど、掲示物の作成や細かな教材の手直しに時間をかけすぎてしまいます。もちろん大切ですが、それで自分の健康を害しては本末転倒です。
私は「この作業は本当に生徒の成績に直結するか?」という基準で仕事を仕分けるようにしました。直結しない事務作業は、思い切って簡略化するか、余裕がある時に回す。
全てを完璧にやろうとせず、重要な2割の仕事に集中することで、結果的に生徒からの信頼も高まり、早く帰れるようになりました。
「夜遅いのがもう限界…」と感じた時のキャリアの考え方
色々と工夫をしてみても、どうしても体質的に夜型が合わない、あるいは家族との時間をこれ以上犠牲にしたくないと感じる時が来るかもしれません。それは決して、あなたが講師として失格だということではありません。
人生のステージによって、最適な働き方は変わっていくものです。
もし「もう限界だ」と感じているなら、一度立ち止まってキャリアの再点検をしてみませんか?塾講師として培ったスキルは、実は他の業界や、同じ塾業界の中でも別の職種で非常に高く評価されます。「教えるのが好き」という気持ちを大切にしながら、より健康的な生活を手に入れる道は必ずあります。
今の苦しみが一生続くわけではありません。少し視野を広げて、あなたの未来の可能性を探ってみましょう。
塾業界の中でも「早めに帰れる」職場を見極めるポイント
「塾講師」と一括りにされがちですが、実は運営形態によって勤務実態は大きく異なります。今の塾の環境が辛いなら、別のタイプの塾へ移るだけで、驚くほど生活が改善することもあるんです。
例えば、映像授業主体の塾や、社会人・公務員試験向けの予備校などは、小中高生向けの塾に比べて閉校時間が早い傾向にあります。また、大手塾の中でも「働き方改革」に本気で取り組んでおり、22時半には強制的にPCがシャットダウンされる仕組みを導入しているところもあります。
転職を考える際は、ネームバリューだけでなく「実際の退勤時間」や「残業への考え方」を徹底的にリサーチすることが重要です。
ホワイトな塾の特徴
- PC強制終了の導入
- 事務専任スタッフ有
- 映像授業がメイン
PCの強制終了や事務スタッフの配置は、講師が授業に専念し、早く帰れる環境が整っている証拠です。こうした仕組みがある職場を選ぶことで、講師業を続けつつ生活を整えられます。
映像授業や個別指導の運営職
集団授業の講師ではなく、映像授業塾のアドバイザーや、個別指導塾の「教室長」としての道もあります。これらは自ら教壇に立つ時間が少ない分、スケジュールの調整がつきやすいのがメリットです。
もちろん運営の忙しさはありますが、授業時間という「動かせない枠」に縛られにくいため、自分の裁量で仕事を効率化し、早めに切り上げることが可能になります。教える楽しさとはまた別の、マネジメントの面白さを発見できるかもしれません。
定時退社を推奨する大手塾の裏側
最近はコンプライアンス意識の高まりから、残業を厳格に制限する大手塾も増えています。私が知っているある塾では、22時15分には全スタッフが校舎を出ることが義務付けられています。
そのため、会議は全てオンラインかつ短時間で行い、報告書もスマホで入力できる簡略化されたシステムを導入しています。こうした「仕組みで解決している塾」を見極めることが、夜遅い生活から脱却する近道になります。
塾講師のスキルを活かせる「日勤メイン」の転職先候補
「もう塾業界からは離れたい、でも自分のスキルが他で通用するか不安……」。そんな声をよく聞きますが、心配はいりません。
塾講師が毎日当たり前に行っている「分かりやすく伝える力」「相手の意図を汲み取る力」「目標達成に向けた計画立案力」は、あらゆる業界で求められている最強のポータブルスキルです。
特に、教育ICT(EdTech)企業や、企業の教育・研修部門、さらには営業職など、人と深く関わる仕事では塾講師経験者は即戦力として重宝されます。これらの職種は一般的な「9時〜18時」の勤務がメイン。
夜型から朝型へのシフトをスムーズに行いつつ、キャリアアップも目指せる魅力的な選択肢です。
おすすめの転職先
- 教育系企業の営業
- 人事・研修担当
- カスタマーサクセス
教育関連の営業や人事、そして顧客の成功を支援するカスタマーサクセスは、講師時代の「伴走する力」を最大限に活かせます。日勤メインの生活を手に入れつつ、スキルも活かせる道です。
人事や広報など「伝える」仕事
塾講師の「人前で堂々と話すスキル」や「難しい内容を噛み砕いて説明するスキル」は、企業の人事採用や広報の仕事で非常に高く評価されます。就活生に向けて自社の魅力を語ったり、社内研修で講師を務めたり。
舞台が変わるだけで、やっていることの本質は塾講師と同じです。実際に転職した元同僚は、「夜19時には家で夕飯を食べている生活が信じられないくらい幸せ」と語っていました。
教育ICT企業でのカスタマーサクセス
今、教育現場にタブレットや学習アプリを導入する企業が急成長しています。そうした企業で、導入後の学校や塾をサポートする「カスタマーサクセス」という職種が注目されています。
現場の苦労が分かる元講師だからこそ、ユーザーの悩みに深く共感し、的確なアドバイスができる。この「現場感覚」は、未経験からIT業界に飛び込む際の強力な武器になります。
土日休みで夜も早い、そんな新しい働き方が手に入ります。
就活・転職前に再確認したい「理想のワークライフバランス」
キャリアの転換点を迎えた時に、最も大切なのは「自分にとっての幸せとは何か」を定義することです。お金、やりがい、時間、健康……。
全てを手に入れるのは難しいかもしれませんが、優先順位をつけることはできます。
今のあなたが「夜遅いのが辛い」と感じているのは、あなたの価値観が「健康」や「大切な人との時間」を求めているサインかもしれません。その心の声を無視して走り続けると、いつかポキッと折れてしまいます。
転職活動を始める前に、あるいは今の職場で働き方を変える前に、自分がどんな1日を過ごせたら「今日も良い日だった」と思えるのか、具体的イメージを膨らませてみてください。
価値観の再確認リスト
- 夕食を誰と食べたいか
- 休日の過ごし方の理想
- 10年後の健康状態
理想の夕食、休日のイメージ、将来の健康。これらを具体的に書き出すことで、自分が本当に求める働き方が見えてきます。
その理想こそが、次のキャリアを選ぶ際の北極星になります。
自分が一番大切にしたいものは何か
「生徒の笑顔が見られるなら、寝不足なんて平気だ!」と思える時期も確かにあります。でも、それは一生続くものではありません。
親の介護が必要になったり、自分の家族ができたり、あるいは趣味に没頭したくなったり。人生のフェーズが変われば、大切にしたいものも変わります。
今の自分に問いかけてみてください。「今の働き方は、今の自分が一番大切にしたいものを守れていますか?」その答えがNOなら、変化を恐れずに動く時かもしれません。
10年後の自分を想像してみる
今の生活をあと10年続けた時、あなたはどうなっているでしょうか?体力は今より落ち、責任は重くなっているはずです。その姿を想像してワクワクできるなら、今の道を突き進むべきです。
でも、もし「ボロボロになっている自分」しか見えないのであれば、今この瞬間が軌道修正のチャンスです。10年後の自分が「あの時決断してくれてありがとう」と言ってくれるような選択を、自分自身のためにしてあげてくださいね。
まとめ:塾講師の夜遅い現状を把握し、自分に合った働き方を選ぼう
塾講師という仕事は、誰かの人生を豊かにする素晴らしい職業です。しかし、その一方で「夜遅い」という構造的な課題が、講師自身の人生を圧迫してしまう側面があるのも事実です。
リアルな帰宅時間や、それによって生じる体調・人間関係の悩みは、決して甘えではなく、この業界で働く誰もが直面する切実な問題なんです。
大切なのは、今の状況を「仕方ない」と諦めないこと。帰宅後のルーティンを整えたり、昼間の時間を自分のために使ったり、仕事の進め方を工夫したりすることで、今の環境でも心身を守ることは可能です。
そして、どうしても今のスタイルが合わないと感じた時は、業界内での転職や異業種への挑戦という道も開けています。あなたのスキルは、夜の校舎の外でも必ず輝きます。
まずは今日、帰宅途中にコンビニに寄るのを一度やめて、温かいお風呂に浸かることから始めてみませんか?自分を大切にできない人に、生徒の未来を支え続けることはできません。あなたが心身ともに健やかで、笑顔で教壇に立てる(あるいは新しい職場で活躍できる)ことを、心から応援しています。
塾講師としての経験は、どんな形であれ、これからのあなたの人生の大きな糧になるはずですよ。

コメント