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【大切!】大学非常勤講師の一コマの給料と時給の計算方法を詳しく解説!

教師や講師と呼ばれる人の仕事場所には、小学校や中学校、高校、大学、専門学校、学習塾、予備校と色々な場所があります。

この中で「教員免許」を必要とするのは「小学校」「中学校」「高校」です。大学は教員免許を必要としていません。

教員免許がなくでもできる、大学の非常勤講師の給料についてご紹介をしましょう。

目次

大学の非常勤講師になるのは大変だが給料は安い

大学の教員には教授や准教授・助教授の他に、常勤講師・専任講師と非常勤講師、教育助手の仕事があります。

教育助手は、教授や准教授について研究や授業の手伝いをし、のちのと専任講師や教授職を目指す人の仕事です。

大学の教員は「教師」という仕事ですが「教員免許」を必要としていません。

その代わり、ほとんどの教員は「大学院」で修士、博士課程を修了しています。中には、大学院で研究をしながら教育助手をし大学で教える立場になる人もいます。

大学で仕事するためには、自分が所属する研究室の教授等の推薦と、一般公募があります。

公募でも推薦を必要とする場合もあるため、できるだけ恩師との関係を良くすること、学会などでたくさんの研究発表をすることが大切です。

また、大学の非常勤講師に教員免許は不要になります。

特に理系の大学の場合は研究職のまま大学の教員になる人が多いため、教員免許よりも学術論文の数や質を求められます。

免許は不要ですが、持っていても不都合はありません。学部や学科によっては教員免許がある人を優先する場合もあります。

非常勤講師になるためのハードルは高い大学の非常勤講師ですが、意外と給料は安い大学が多いのが現状です。

付属大学の非常勤は運営母体によって給料が違う

ここで注意したいのが系列校や付属校です。これは運営母体が大学と同じであるのか?別法人が管理しているのか?その違いです。

運営母体が違う場合は、同じ名前でも給料が違います。大抵下がることがあるので注意してみましょう。

非常勤講師のコマの給料も付属ごとに違う

大学の非常勤講師の給料は意外と安く、付属高校などがあると「学園規定」に基づいて中高の非常勤講師と同じ時給の場合もあります。

某女子大では附属高校の非常勤講師の時給が2,500円、大学の非常勤講師も2,500円でした。

大学非常勤講師のコマの計算方法

ここで気になるのは1コマの時間ですね。例えば、中学高校は1コマがおおよそ50分ですが、大学は90分や100分になります。

そこで、高校の非常勤講師の時給が2,500円の大学なら、時給は2500円でも1コマは2倍の5,000円となるようです。

それなら納得と思う人もいるかもしれませんが、2倍の授業を行っている分、2倍もらえるのは当然です。

しかし、大学では講義なら1コマ、実技や実験は1.5コマ、2コマという授業もあります。理系の大学では実験が3コマ分という時もあるようです。

この場合は、どのように計算するのでしょう?

大学職員の給与は専任の講師や教授でさえ、大学差が存在します。

しかし、複数コマで1講座とする大学では、しっかりと時給で計算してもらえる大学がほとんどです。

そこで、100分授業を行えば2時間分、150分授業を行えば3時間分と計算をしてもらえるようです。

非常勤講師が任されるコマ数は少ない

ところが、中高の非常勤講師が一つの学校で8コマから18コマ受け持つことができるのに対して、大学の非常勤講師は2コマからせいぜい5コマです。

一般教養の講師なら受講生も多いので、もう少しコマ数が多いかもしれません。

しかし、授業形態が講義の場合は、受講生が200人から300人と多いためコマ数は少なくなります。

大学は中学や高校のように、1クラス30人以内、40人以内といった決まりはありません。

数少ない講義を広い講義室で大人数が受講するのは、大学では一般的なことですね。

またたくさんの講座を担当してもらうなら、大学側も非常勤講師ではなく専任講師を採用します。

そのため、非常勤講師がもらえるコマ数は、数コマで週1~2日になります。

大学は午前中に2コマ、午後に3コマ程度になるため、週1日を全時間講義をしても5コマ10時間です。

一つの大学で受けられるのが5コマの場合は、週25,000円、一か月10万円

週1日で一か月10万円は高給取りかもしれませんが、他の仕事がないと生活費としては不十分ですね。

そしてこれは1日10時間フルで講義をした場合、授業準備や片付け、移動などを入れた、やはり4コマが限界でしょう。

一つの大学の仕事しかない場合は1か月8万円~10万円と、予備校講師よりも割が良くないかもしれません。

こういった事情から大学の非常勤講師の多くは、予備校や中高の非常勤講師と兼任をしているのでしょう。

しかし、高校よりも高学歴を求められる大学の教員ということで、1時間3,000円~3,500円を提示している大学もあります。

この場合1コマ100分で7000円、週4コマで月11万2千円になり、研究をしながらのアルバイトと考えればよいかもしれません。

ところが、ここでも1時間5000円(1コマ)と書いてある募集もありますので、仕事を請ける前に確認してみましょう。

月の給与が提示される大学非常勤講師の給料体系について

大学によっては、1か月10万円と固定で募集をしているところもあります。

10万円と固定で募集している大学の中には、週2日で1日2コマ、計4コマ8時間程度という大学もあれば、10時間という大学もあります。

これは、中高の非常勤講師でもよくあります。

時間給にすると3125円で、時給2,500円の大学よりも割高です。

時給が2,500円よりは割高ですが、3,500円になると、微妙なところですね・・・。

もちろん、コマ数によってはさらに割高になるので、固定給の方がいいかもしれません。

大学の常勤講師と非常勤講師どちらがお得?

非常勤講師でも1か月4コマ10万円、3大学を兼任して30万円になるとします。一方、常勤講師や専任講師の場合は1か月25万円~30万円です。

非常勤講師なら自分が受け持つ授業だけ大学へ行き30万円になるため、空き時間や仕事がない曜日は研究ができます。

常勤の場合は自由はあまりありません。

大学非常勤講師の長期休みと給料の関係

時間給3,500円の大学の場合は月の収入は良く、週4コマで一か月112,000円です。

非常勤講師の場合は常勤講師と違い、フリーの時間が多く夏休みや春休みの負担も少なくなります。

しかし、ここでも大学による差がおこり、大学によっては授業を行わない夏休みや春休み分も含めて、支払ってくれる学校もあります

ところが、長期休みの多い大学では授業時間を受けた時間のみ支払う、という大学もあります。

研究を続けながら大学で働く非常勤講師にとっては、本業優先でそれでも良いかもしれません。

また、予備校講師との兼任なら、むしろ長期休みは夏期講習、春期講習があるため忙しく、臨時給与も入るため好都合です。

しかし大学の非常勤講師だけを渡り歩く人にとっては、収入が0円となります。

もし、1コマ当たりの時給がよくても長期休み0円なら、少なくても給与保証をしてくれる大学の方がお得です。

こういった違いをしっかりと調べてから、仕事を請けることをお勧めします。

大学の非常勤講師の待遇とボーナスについて

常勤講師や専任講師と非常勤講師の違いは、社会保険に入れるか入れないか、という違いです。

中高の非常勤講師には、週4~5日勤務15コマ以上の場合は社会保険に入れるという制度もあり、利用している学校も増えてきました。

しかし、大学の非常勤講師ではコマ数が不足するため、社会保険に加入できる大学はほぼありません

時給換算すると高額でも社会保険に入れない非常勤講師は、雇用保険を受け取ることができず、年金も私学共済等に入ることができないため、専業主婦と全く同じ額になってしまいます。

ボーナスに関しても、大学差があり常勤講師や専任講師は1か月から3ヶ月分もらえる場合もあり非常勤講師よりも年収は安定します

非常勤講師の場合はボーナス0円という大学もあるため、どちらが「得」なのかは、正確には判別しずらいでしょう。

大学の非常勤でも高時給がもらえるケース

大学の非常勤講師の中には、他の大学の教授や准教授もいます。

こういった肩書を持った人でも、受け入れる大学によって時給は違います。新人の教師と大差ない大学もあれば、破格な時給で雇われている非常勤講師もいます。

専任の仕事をしながらも、安い非常勤講師を勤める人の中にはこういった人もいます。

例えば「A大学は首都圏の有名大学で、いずれはA大学の教授職に就きたいため、A大学のB教授と懇意にしておきたい」。

しかし「現在は空きがないため、地方のC大学の専任講師をしながら、A大学のB教授の穴埋めになる非常勤講師の仕事を兼任している」という場合です。

しかし有名大学の教授は同じ非常勤講師でも、一コマ数万円以上という人がほとんどです。

本業の大学で教授職として仕事をしている先生です。

先生の名前が欲しいために地方の私立大学では、T大学教授がこちらでも教えているという「肩書」が欲しい、このように知名度の高い教授には破格の時間給を支払います。

こういった教員は、自分が所属している大学で年収1000万円以上、さらに非常勤講師でも年間200万円以上を受け取っています。

同じ非常勤講師でも、コマ数や計算はこのような事情でかなり違いが出てきます。

世知辛い話ですが、知名度が上がれば上がるほど「儲かる」のは、どの世界でも同じということですね。

大学の非常勤は様々

大学の非常勤講師は、このように大学や教員によって様々です。首都圏の大学か地方の私学か、文系大学か理系、医歯薬系の大学なのか。学生の授業料や学生数によっても違います。

学生が支払う授業料そのものが、年間100万円の文系大学と1000万円の医学部系大学では、講師の給与が違うのも当然ですね。

その結果教える側のコマ数や1コマ当たりの時給にも差が出るということですね。

このように大学の非常勤講師は、一概に〇〇円~✕✕円です、と言えません。

そこで少しでも自分が優位な大学に入職できるように、他人の目に触れる良い論文や研究をすることが大切かもしれません。



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