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小学校教師の多忙化の実態!ブラックな職場環境は本当です。

「将来の夢は小学校の先生になることです!」そんなふうに夢を語る小学生も多いはず。小学生のなりたい職業ランキングの10位以内に入っている、とても魅力的な仕事。

小学生にとって、両親の次に身近な大人で、その先生がとても魅力的であれば、そんな夢をもつのも不思議ではありません。

そして、小学校教師を目指す人の多くは「子供が好き!」という気持ちが強いことでしょう。

かつて私もその一人。憧れの先生みたいになりたくて、一生懸命勉強して、教員養成課程の大学に入学しました。

教員採用試験の勉強をして、はれて夢の小学校の先生に。子供と関わる仕事はやっぱり魅力的で、やりがいを感じることがたくさんありました。

しかし・・・・「子供が好き」というだけでは決して務まらないのが現実。

想像していたこととと違う仕事や、新しいことを学ぼうとしない管理職ばかりの現実。

新型コロナウイルスも相まって、さらに多忙化する小学校教師の実態をお伝えします。

目次

勤務時間は守られず本当にブラック企業と変わらない

私が小学校教師を勤めていたとき、勤務時間内に帰ってきたことは、一度もありませんでした。独身のころは、朝5時に行って、帰りは9時過ぎ。正式な勤務時間なんて、あることすら忘れていました。

先輩の先生に、「一番若い人は、一番早く行った方がいいよ」と言われ、誰よりも早くいかなくてはいけないんだなぁ・・・となんとなく思っていました。

「一番早くっていったい何時?」と思って様子をみていると、教頭先生が朝6時に来て、校長のお茶の準備をしたり、見回りをしたり・・・

「教頭先生より早くこなくちゃいけないのか」と思い、通勤に1時間かかっていたので、4時近くに出る生活が続いたこともありました。

「早く来てえらいね」なんて言ってるけど、それが当然という空気がヒシヒシと伝わってきました。

実際世界で比較しても日本の教員の勤務時間は世界一です!

 

OECD(経済協力開発機構)が世界の小中学校で働く先生たちの実態調査を行った。中学校は世界48の国と地域、小学校は世界15の国と地域を対象に、 1週間あたりの教員の勤務時間を調査した。

<1週間あたりの小学校教員の勤務時間>
1位 日本         54.4時間
2位 イングランド     48.3時間
3位 ベトナム       43.7時間
3位 オーストラリア    43.7時間
………………
最下位トルコ       31.7時間

参考:FNNプライム

 

働き方改革と真逆の残業時間

放課後には授業以外の雑務が残っています。

  • 職員会議
  • 部活の指導
  • 子供のプリントの丸付けやノートのチェック
  • 突発的な会議や問題のある家庭訪問
  • ほとんど見ていない資料のなおし
  • 市教委に提出するものの準備
  • 会計の処理
  • 校庭のライン引き
  • 草むしり、先輩の先生とのお茶会

 

・・・・際限なく、やればやるほど仕事が増えていくような感じでした。

しかし、それに対して疑問を唱える先生はほとんどいなくて、「早く帰る人は仕事してない」みたいな空気感がありました。「早く帰る」ことをよしとしない古い慣習がそこにはありました。私も「そういうものなんだな。」とすっかりその空気染まっていました。

教員の世界にも「働き方改革」という言葉が出回ってはいますが、まさに真逆をいく感じです。

めんどくさい親の対応で仕事時間が伸びまくる

私が保護者と接していて感じたことは、思ったよりも学校や教師に親和的で協力的、一緒に子供を育てていこうとする保護者ばかりということ。

ほとんどの保護者は、学校や教師を信頼してくれて、温かい心の持ち主です。

しかし、ほんのわずかですが、クラスに2〜3人はいる無理難題を言ってきたり、なんでもかんでも教師のせいにしてくる保護者。

ほとんどの保護者の方は協力的で魅力ある大人でも、そういう一定数の保護者によってうつ病に追い込まれ、辞職していった先生を何人も見てきました。

彼らは共通して、自分の子供の言うことを全て鵜呑みにし、「そうか分かった。じゃあ、先生に文句いってくるから!」といった感じになるのです。

また、ひどい保護者は、グループラインで先生の悪口を回したり、子供の前で批判したり。

「なんで私の娘が給食を食べるのみてくれなかったんですか?」

「なんで自主学習に毎日5行以上コメントしてくれないんですか?」

「なんでうちの子はこの成績なんですか?もっと頑張ってるって言ってました」

 

子供は多かれ少なかれ、嘘をついたり、自分の都合のよいように話を変えたりするものです。大人も同じです。それ事態は普通のことで、話をすることで自分の中で噛み砕いたり、発散したりしているのです。

その話を親がよく聞いてあげることは、大切なことです。しかし、それをそのまま鵜呑みにするのは本当に子供のためになっているのでしょうか?

そんな保護者対応に追われると、1週間、長ければ半年以上その問題への対処で放課後のほとんどの時間が奪われ、一番大事な授業準備に時間をとることができないまま過ごすことになるのです。

家庭訪問とその後のフォローを当然のように勘違いし、四六時中校長に電話する保護者もいたりします。

子供の成績や体調を盾にクレームを入れたりするのですが、調べてみると実は家庭内が崩壊しているなんてことも・・・。

教師の休憩時間はなきがごとし!労働基準法はどこへやら

私の一番の楽しみは、昼休みに子供たちとドッジボールをすることでした。

しかし、そもそ休憩時間は法律で定められていますし、昼休みだって30分ぐらい取りたいもの。

ただ実態はそうなっていません。

 

  • 「その日のうちに宿題は返してほしい」
  • 「自主学習は全てコメントしてほしい」
  • 「廊下に飾る絵が終わってない子の指導をお願いします。」
  • 「九九ができない子は、昼休みに個別指導してください」
  • 「昼休みに職員会議の資料とじをしましょう」

子供の実態を把握するのに一番よいのは子供と遊ぶことだと私は思っています。しかし、それがなかなか保護者からの要求と食い違って叶いません。

何とか給食をほとんど食べずになんとか終わらそうとしましたが、今度は「うちの子が給食を食べるところを先生は見てくれない」とクレームが入り、もう八方塞がり・・・といった感じでした。

後から知ったのですが、教員にも一応「昼休み」は保証されているのです。

でも、いったい給食を食べたあと、「休んでいる」先生が何人いるのか?

少なくともゆっくりお茶を飲んでいるのは校長先生以外見たことありません。

子供と遊びたくても、一緒に遊べないのが現状です。

つまり小学校の仕事は一切休憩時間がないのです。

教育委員会に頭が上がらず理不尽な仕事も舞い込む

「明日は教育長がくるので、クラスの子供たちがいつも以上に元気よく明るく挨拶できるようご指導ください。また、掲示物も隣のクラスと差がないようにお願いします。それから花壇の整備もお願いします。」

これを聞いた時、私は疑問しかわきませんでした。

挨拶ってそういうものなの?誰かえらい人がくるから、元気よくしなくちゃいけないの?それって、子供になんて伝えればいいの・・・・?

子供だって、大きな声で挨拶したくない気分のときもあるし、必要性を感じて自らするもの。それに、隣のクラスと掲示物をそろえることって本当に意味あるの?それ本当に子供のため?

今、花壇の整備より授業の準備したいんだけどな。

子供のためではありません。学校としての見栄と体裁を守るためです。

でも、そういう仕事がなかなか減らないのが現状です。教育委員会からのお達しは絶対で、教員はなかなか意見を言うことができません。

ほとんどの先生が疑問を感じながらも、真面目な性格な方が多いので、黙ってやっているのが現状です。

ブラックな小学校の実態まとめ

いかかでしたでしょうか?

各自治体や学校によって差があり、とてもいい環境で働けるところもあると思いますが、こういうブラックな学校現場であることは間違いありません。

このような事実が広がり、今小学校の教師のなり手が減り、退職者が増えてますます現場が疲弊するという悪循環がおきています。

「子のためになること」が最優先され、余計な仕事はどんどん減っていってほしい。

働き方改革が少しでも進み、子供のために力を尽くしている現場の先生の負担が少しでも軽減されていけばいいなと思います。

そうしないと日本の将来は危ないのではないでしょうか?



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