高卒から塾講師になれる?不安を持ったまま動いた人の話

高卒から塾講師になれるの解説イメージ

高卒から塾講師になれるのか、調べれば調べるほど不安になる。そういう状態に、今いませんか。

求人を見ると「大卒以上」という文字が目に入る。

学歴不問と書いてある塾を見つけても、なぜか自信を持って応募できない。そのまま検索を閉じて、また翌日また同じページを開く、という繰り返し。

ただ、高卒でも塾講師として実際に働いている人はいます。最初から完璧な状態で動いたわけではなく、不安を持ったまま動き出した人が。

特に、最初の一歩をどこに踏み出すかで結果が変わってくるので、そこを整理して書きました。

目次

高卒から塾講師を目指すとき、最初の壁は「応募ページ」だった

高卒から塾講師を目指すとき、最初の壁は「応募ページ」だった

「高卒から塾講師になれる」と聞いて、求人を探してみた。けれど、最初にぶつかる壁は意外と具体的なところにあります。

「大学名の欄がある」と気づいたとき、応募を諦めた

大手チェーンの塾の応募フォームを開くと、学歴の欄に「大学名」「学部・学科」を入力する箇所があります。

書くことがない。

そう気づいた瞬間、フォームを閉じてしまう。珍しくない反応です。

これは学力や指導力の問題ではなく、単純に「採用基準に大卒を明記している塾には通りにくい」という現実で、諦めた自分が間違っているわけではないんです。

  • 大手チェーン塾は大卒条件が多い
  • 応募フォームに大学名欄あり
  • 書類選考で止まるケースも
  • 正社員はさらに厳しい傾向

ただ、この「壁」は大手チェーンに限った話です。

塾と一口に言っても、種類によって採用基準はかなり違います。

そこを理解していないと、最初に一番厳しい場所に飛び込んで「やっぱり無理だった」と終わってしまいます。

学歴不問と書いてあっても、なぜか自信を持って動けないでいる

求人サイトで「学歴不問」「高卒OK」と書いてある塾を見つけたとして、それでも躊躇する気持ち、分かります。

「本当に採ってもらえるのか」「面接で高卒だとわかったら態度が変わるんじゃないか」という不安は、求人票の文字だけでは消えません。これは情報の問題ではなく、感覚の問題なので、どれだけ調べても解消されないんです。

正直、ここは迷いました。「動けない理由は学歴じゃなくて、動くことへの怖さではないか」という話を後で書くので、少し待ってください。

不安を抱えたまま動いた人が実際にいる、という話から始めていく

個人契約の家庭教師として活動しながら塾講師も続けているある人の記録によると、高卒の状態から神奈川県内で指導を始め、1年以上継続して現在は累計30人に指導経験を持っています。

最初から完璧な状態ではなかった。個人契約まで8ヶ月かかったとも書いてあります。

「8ヶ月も」と思うか、「8ヶ月で取れた」と思うか。

どちらの見方が正しいかは分かりませんが、少なくとも動かなかったら0のままでした。不安を持ったまま動いた、という事実だけは確かです。

高卒が塾講師を目指すとき、本当のハードルはどこにあるかがわかる

高卒が塾講師を目指すとき、本当のハードルはどこにあるかがわかる

結論から言うと、高卒の方が最初に狙うべきは個別指導塾・補習塾・個人契約の家庭教師です。大手の集団指導塾は最初のターゲットから外していい。

理由をここで整理します。

大手チェーン塾と個人・補習塾では、採用基準がまったく異なっている

塾を大きく分けると、集団指導の大手チェーン・個別指導塾・小規模補習塾・個人契約の家庭教師、という種類があります。

スクロールできます
大手集団指導個別指導塾小規模補習塾個人契約
高卒の応募
条件次第
学歴の重視度高い中程度低いほぼ関係ない
採用難易度高い中程度低め自分次第
時給の目安1500円〜1200円〜1200円〜交渉次第

大手の集団指導塾については、採用条件に大卒以上を明記しているケースが多く、高卒での応募は現実的に難しいことがあります。一方で個別指導塾や補習塾は、学力と指導力を重視する傾向があり、高卒でも採用されているケースはあります。

個人契約に至っては、そもそも採用という概念がなく、生徒や保護者と直接契約を結ぶ形なので、学歴は関係ない場面の方が多いです。

学歴よりも先に問われる「中学・高校レベルの学力があるか」という現実

個別指導塾の面接や、小規模補習塾の採用では、多くの場合「簡単な学力テスト」があります。

英語・数学・国語の中学〜高校レベルの問題です。

ここで大事なことがあります。

「大学を出ているから学力がある」とは限らないし、「高卒だから学力がない」とも限らない。塾の面接官が見ているのは卒業証書ではなく、目の前にある答案用紙です。

高校レベルの数学や英語の基礎がきちんと理解できている人なら、学力の面でのハードルは超えられます。逆に言うと、学歴の話をする前に、まずここを確認した方がいいです。

面接官が短時間で見ているのは、学歴ではなく「生徒に伝わるか」だ

塾の採用担当者が面接で確認しているのは、「この人は生徒に分かりやすく説明できるか」という一点だと言っても大げさではないです。

ある塾の元関係者の話によると、高卒の社会人で応募してくる人はほとんどいなかったが、学力と指導経験がある場合は大卒と同様に扱えるケースもある、という話も残っています。「諦め」ではなく「条件次第」なんですよ。

学歴は面接前に判断されるフィルターとして機能することはあります。でも、個別指導塾や補習塾の面接まで進んだなら、そこからは話し方・表情・説明の仕方が評価の中心になってきます。

「生徒に伝わるか」が全てです。

高卒でも採用された人が、最初にやっていたことがある

高卒でも採用された人が、最初にやっていたことがある

ここが一番大事なところです。動き方に再現性があるので、少し丁寧に書きます。

補習塾・個別指導塾から始めて、指導実績を1本積んだ

高卒から塾講師になった人の多くが、最初のステップとして選んでいるのは「小規模の個別指導塾か補習塾でのアルバイト」か「個人契約の家庭教師」です。

大きな理由は一つ。

実績がないと次に進めないからです。

個別指導塾でのアルバイトから始めて指導経験を1年以上積んだ後、他の塾への応募や個人契約につなげていく。このルートが、高卒から塾講師になった人の間で実際に使われている道筋です。

  • 小規模補習塾にまず応募する
  • 個別指導塾のバイトから始める
  • 個人契約で家庭教師を試みる
  • 実績を1本つくってから次へ

迷ったら、まず1本。実績ゼロと実績1本の差は、思っているより大きいです。

高卒から塾講師になれるかは、英語と数学の仕上がりで変わっていた

「学力が不安」という人は、全科目を完璧にしようとしなくていいです。

個別指導塾では、担当科目を指定できる場合がほとんどです。英語か数学、どちらか一方を中学〜高校入試レベルで確実に教えられる状態にしておくことが、採用可能性を高める最短ルートです。

「英語と数学から先に仕上げる」という話を聞いてから、準備の方向がシンプルになったという声は少なくありません。得意科目を一つ磨いておくだけで、応募できる求人の幅が変わります。

候補として「全科目を網羅してから応募する」という方法もありますが、準備が長引いて動けないまま終わりやすいので、現実的ではないと思います。

まず一科目に絞る方が動き出しが早くなります。

指導力よりも先に効いた、話し方と表情という準備

塾の採用に関わる人の観察によると、実際の指導の場合高い学歴や指導歴が役立つのは面接時くらいで、指導現場では性格や生徒との接し方の方がはるかに大きく機能するという意見があります。

これは「指導力がいらない」という話ではなく、「指導力を発揮するための土台が、まず話し方や表情にある」という話です。

「生徒の立場に立って話せるか」「明るくはっきり伝えられるか」。この二つは、資格でも学歴でも補えない部分で、逆に言えば学歴がなくても磨ける部分です。

  • 明るく話す練習をする
  • 生徒目線で言葉を選ぶ
  • 毎回の接し方を意識する
  • 笑顔を作る習慣をつける

シンプルですが、面接でも指導でも、これが一番効きます。

高卒から塾講師を目指す人に伝えたい、動くための順番がある

ここからは、動き方の話です。不安があっても動けた人の共通点は、順番を決めていたことでした。

まず問い合わせる塾の種類と、書類で詰まらない書き方を確認しておく

「高卒から塾講師になれる」という可能性は実在しますが、応募先を間違えると書類段階で止まります。個別指導塾・補習塾・学習塾の中でも学力補助に特化した小規模のところを優先して探すのが現実的です。

  • 個別指導塾を優先する
  • 補習メインの塾を探す
  • 学歴不問の記載を確認する
  • 地域密着の小規模塾も候補

書類については、「学歴」欄には正直に高卒と書きます。ごまかす必要も、過度に謝罪する必要もなく、その代わり「得意科目・指導可能科目」「生徒に接した経験」「指導したい理由」を具体的に書くことで、学歴以外の部分を見てもらえる確率が上がります。

面接で高卒を「弱点」にしない一言を持っていく

面接で「高卒ですが…」と先に謝罪的に言ってしまうパターンは、損です。

「中学・高校の範囲は得意で、特に数学は自信があります。実際に〇〇の問題を解いて確認してきました」という一言の方が、面接官には刺さります。

これは見方を変えれば「学歴のなさを話術でカバーする」ではなく、「採用担当者が本当に知りたい情報を先に出す」という話です。塾の面接で学歴を聞くのは、「この人は教えられるか」を判断するためなので、その問いに直接答えてしまえばいいんです。

学歴がないことは事実として変えられません。でも、「高卒だけど、この科目は確実に教えられます」という一言は、準備さえすれば誰でも持っていけます。

採用されなかった場合も、次につながる経験として積み上げていける

最初に応募した塾に落ちることは、珍しくないです。高卒だからという理由だけでなく、単純に定員や相性の問題もあります。

ただ、一度面接まで進んだ経験は残ります。「どんな質問があったか」「どこで詰まったか」。

次の応募に向けた情報として使えます。採用されなかった面接は失敗ではなく、次のための練習だったと後で気づくことも少なくありません。

意気込んで応募したのに書類で落ちる、面接まで行けたのに最終で落ちる。そういうパターンは誰でも経験します。

1社目がうまくいかなくても、動いたことは確実に次につながっています。

個人契約から始めるのは、高卒には意外な近道だった

上位サイトの多くは「まず補習塾か個別指導塾から」という話をしています。それは間違いではありませんが、特定の条件の人には「個人契約の家庭教師から始める」方が話が早い場合があります。

個人契約とは、塾を通さず保護者と直接契約する形です。

採用試験がなく、学歴フィルターが存在しない。実際に個人契約で2時間5600円という報酬を得ているケースも報告されています。

特に近隣の知り合いや口コミで声がかかる環境にある人、SNSで発信できる人、地域コミュニティに入っている人は、塾への応募よりも個人契約の方が最初の実績をつくりやすいことがあります。

ただ、個人契約は自分で生徒を見つける必要があり、最初の契約まで時間がかかることも多いです。

実際に8ヶ月かかった事例もある。すぐに収入につながるとは限らないので、並行して塾へのアルバイト応募も続ける方が安全です。

「塾への応募が主、個人契約は並行して」という動き方が、バランスとしては現実的です。

高卒から塾講師になれるかどうかは、動いた数で変わっていく

ここまで読んで、「分かった、でも一歩踏み出せるかが問題なんだ」と感じている人は、多分そこが本当の話です。

「どうせ無理」と思っていた自分が、1社目の面接で変わった話

「高卒だから採ってもくれない」と思って動けない状態は、ある意味でとても楽な状態です。動かなければ傷つかないから。

でも実際に応募フォームを送って、面接の連絡が来て、面接会場に行く。その一連を経験した後で「あ、思ったよりちゃんと話せた」と気づく人は少なくないです。

学歴についての質問が来ても、答える言葉を準備していれば動揺しなくて済む。

面接官の目を見て、自分の得意科目の話ができれば、それだけでかなり違います。

「どうせ無理」という思い込みは、動く前にしか存在できない種類のものです。

あと、これは正直ここだけの話なんですが、塾の面接は就職活動の中では比較的「緊張しやすいタイプの場所」ではないです。生徒に教えることが好きかどうかを見ている場なので、そこさえ伝われば話が進むことが多い。

学歴ゼロでも信頼をつくれる職場が、確かに存在している

「学歴」と「信頼」は別物です。これは塾に限らず言えることですが、特に指導の場ではその差が大きく出ます。

生徒が「この先生に教わりたい」と思う理由に、学歴は入っていないことがほとんどです。

「分かりやすく教えてくれる」「質問しやすい雰囲気」「テストの点が上がった」。そういう積み重ねが、職場での信頼になります。

個別指導塾では1対1または1対2、3人程度の少人数指導が中心で、そこでの指導の質が評価の中心になります。学歴不問で採用された後は、結果を出すかどうかが全てです。

そして「結果を出す」ことと「高卒であること」は、正直なんの関係もないです。

これは「高卒でも頑張れば大丈夫」という根拠のない励ましではなく、指導の評価軸の話です。採用後の勝負は学歴ではなく指導力で決まる。

その土台を先に作れるかどうかが分かれ目です。

よくある質問

高卒から塾講師になれる塾は、どんなところを探せばいいですか?

個別指導塾や補習塾、地域密着の小規模塾を優先して探すのがおすすめです。求人票に「学歴不問」「高卒可」と書いてある塾を選び、大手の集団指導塾は最初から狙わない方が現実的です。

高卒でも塾講師のアルバイトはできますか?

個別指導塾のアルバイトは、高卒でも採用されているケースがあります。学力テストや面接で判断される塾が多いので、担当したい科目の基礎力を事前に確認しておくと安心です。

高卒から塾講師になるのに、何か資格は必要ですか?

特定の資格は必須ではありません。塾講師には教員免許も原則として不要で、学力と指導力、生徒への接し方が採用の判断材料になります。ただし学力テストを実施する塾もあるため、担当科目の準備は必要です。

高卒でも個人契約の家庭教師はできますか?

個人契約の家庭教師は学歴フィルターが存在しないため、高卒でも始められます。ただし自分で生徒を見つける必要があり、最初の契約まで時間がかかるケースが多いです。塾へのアルバイト応募と並行して進めるのが現実的です。

高卒から塾講師として正社員になることはできますか?

大手チェーンの正社員は大卒条件が厳しいケースが多いですが、小規模塾や補習塾では高卒でも正社員として採用されることがあります。まずアルバイトや個別指導塾で実績を積み、その後正社員を目指すというルートが現実的です。

まとめ:高卒から塾講師を目指すなら、動く場所を選ぶことから始まる

高卒から塾講師になれるかどうか、答えは「どこに動くかによる」です。大手の集団指導塾に飛び込めば壁は高い。

でも個別指導塾・補習塾・個人契約を最初のターゲットにすれば、現実的に動けます。

学歴という事実は変えられないですが、動く先と動き方は今日から変えられます。英語か数学を一科目仕上げる。

個別指導塾に一社応募してみる。

そのくらいのことから始まります。

「不安を持ったまま動いた」という話をこの記事の冒頭で書きました。不安がゼロになってから動ける人はほとんどいないです。

動きながら不安が小さくなっていく、という順番の方が多い。

高卒から塾講師になれるかは、まだ分かりません。

ただ、動かなければ確実になれない。動けば、なれる可能性が出てくる。

それだけは確かです。

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