夜遅くまで授業を担当し、帰宅するのは日付が変わる頃。塾講師という仕事は、子どもたちの未来を支える素晴らしい職業ですが、その生活リズムは世間一般とは大きくかけ離れていますよね。
私も長年、塾業界に身を置いていたので、深夜に帰宅してからの「あの独特の疲れと興奮」が入り混じった感覚、本当によくわかります。
実は、塾講師の約7割が「夜型の生活リズムによる体調不良」に悩んでいると言われています。でも、諦めないでください。
ちょっとした生活習慣の工夫で、深夜帰宅でもバテない体は作れるんです。この記事では、私が実際に試して効果を実感した、夜型講師のための健康管理術を具体的にお伝えします。
読み終わる頃には、明日からの生活が少しだけ楽に、そして前向きに感じられるはずですよ。
塾講師が「夜型生活」で体調を崩しやすい理由と共通の悩み

なぜ塾講師は、これほどまでに体調を崩しやすいのでしょうか。それは単に「夜が遅いから」だけではありません。
午後から出勤し、深夜に帰宅するという特殊なサイクルが、私たちの体に想像以上の負荷をかけているからです。まずは、私たちが直面している現実を整理してみましょう。
多くの講師が抱える「太りやすくなった」「朝が起きられない」という悩みは、決してあなたの意志が弱いせいではありません。職業特有の環境が、自律神経や代謝に影響を与えているのです。
このセクションでは、塾講師が抱えがちな健康リスクの正体について、自身の経験を交えながら詳しく見ていきますね。
現状を知ることは、正しい対策への第一歩です。自分だけが辛いのではないと知るだけでも、少し心が軽くなるかもしれません。
勤務時間は午後から深夜へ。特殊な生活リズムの現実
塾講師のメインの仕事場は、生徒が学校を終えた後の時間帯です。これが全ての「時差」の始まりなんですよね。
一般的な会社員が「お疲れ様」と退社する頃、私たちは一番の勝負どころである夜の授業に突入します。22時を過ぎてようやく授業が終わり、そこから報告書の作成や明日の準備。
校舎を出るのは23時過ぎ、帰宅は深夜1時……。そんな毎日を繰り返していると、体内時計はボロボロになりがちです。
この「世間との逆転現象」が、心身にじわじわとストレスを与えていくのです。
生活リズムの悩み3選
- 深夜の帰宅時間
- 午前中の倦怠感
- 休日の寝溜め
この3つの悩みが重なることで、塾講師の体は常に「時差ボケ」のような状態に陥ります。特に休日の寝溜めは、体内時計をさらに狂わせる大きな原因になってしまうのです。
帰宅後の「自分時間」が睡眠を削る
深夜1時に帰宅した後、すぐに眠れればいいのですが、現実はそう甘くありませんよね。授業の興奮が冷めず、ついスマホを触ったり、録画していた番組を観たりして「自分だけの時間」を確保しようとしてしまいます。
私も以前は、深夜2時からアニメを観るのが唯一の癒やしでした。しかし、これが睡眠不足の引き金となり、翌日のパフォーマンスを著しく下げてしまうのです。
この「報復性夜更かし」こそが、塾講師の健康を蝕む隠れた敵なのです。
朝起きられないことへの罪悪感
昼過ぎに出勤すればいいとはいえ、午前10時や11時まで寝ている自分に対して「なんてだらしないんだ」と罪悪感を持ってしまうことはありませんか?太陽が昇っているのに布団の中にいると、社会から取り残されたような気分になるものです。しかし、深夜まで働いている以上、その睡眠時間は本来必要なもの。
この心理的な葛藤がストレスとなり、さらに自律神経を乱すという悪循環に陥っている講師の方は非常に多いと感じます。
「太りやすい」「疲れが取れない」塾講師特有の健康リスク
「塾講師になってから5キロ太った」という話、職員室でよく耳にしませんか?実はこれ、塾講師あるあるなんです。
深夜の帰宅後は、どうしてもお腹が空きます。空腹に耐えかねて、帰り道にある24時間営業のラーメン店や牛丼屋に吸い寄せられてしまう……。
私も何度、深夜の背脂ラーメンに救われ、そして翌朝の後悔に沈んだかわかりません。夜遅い食事は脂肪として蓄積されやすいだけでなく、内臓を休ませる時間を奪うため、翌朝のひどい倦怠感に繋がります。
また、長時間の立ち仕事による足のむくみや、チョークの粉による喉のトラブルなど、この仕事特有のリスクは枚挙にいとまがありません。
講師が抱える健康リスク
- 深夜の過食
- 運動不足の蓄積
- 慢性的な喉枯れ
これらのリスクは、日々の小さな積み重ねで深刻化していきます。特に「深夜の食事」と「運動不足」のコンボは、30代を過ぎたあたりから急激に体型と体力に現れ始めるので注意が必要です。
深夜のラーメンが至高という罠
仕事終わりの空腹状態で食べるラーメンは、正直に言って「最高」ですよね。脳が強い報酬を求めているため、脂っこいものや塩分の高いものが異常に美味しく感じられます。
しかし、深夜2時の炭水化物は、血糖値を急上昇させ、インスリンの過剰分泌を招きます。これが繰り返されると、脂肪がつきやすくなるだけでなく、糖尿病予備軍になってしまう危険性も。
一時の幸福感と引き換えに、私たちは大切な健康を削っているという自覚を持つことが、体質改善の第一歩となります。
立ち仕事による下半身の疲弊
塾講師は意外とハードな肉体労働です。50分から100分の授業中、ずっと立ちっぱなしで板書をし、教室内を歩き回ります。
これを1日3〜4コマこなすと、足はパンパンにむくんでしまいます。血流が滞ることで代謝が落ち、冷え性や慢性疲労の原因にもなります。
特に冬場の教室内は乾燥しており、足元の冷えが全身の不調を招くことも少なくありません。「ただ立っているだけ」と思って侮っていると、気づかないうちに体力が削られていくのがこの仕事の怖いところです。
孤独感やストレスを感じやすい「世間との時差」
「友達と予定が合わない」「家族と会話する時間がない」といった悩みも、塾講師にはつきものです。
世の中の多くの人が休んでいる土日に仕事があり、平日の夜も仕事。友人の結婚式や飲み会に参加できないことが続くと、どうしても孤独感を感じやすくなります。
また、帰宅した時には家族が寝静まっているという環境は、精神的な支えを失いやすく、仕事のストレスを一人で抱え込む原因にもなりがちです。この「精神的な孤立」が、メンタルヘルスを崩す大きな要因となっているケースも少なくありません。
私たちは、体だけでなく心の健康管理にも人一倍気を使う必要があるのです。
メンタル面の悩みリスト
- 交友関係の縮小
- 家族との疎遠化
- 仕事の孤独感
世間とのズレを「仕方ない」と割り切る強さも必要ですが、それ以上に自分を労わる時間を作ることが大切です。孤独を感じた時は、同じ境遇の同僚と話すだけでも救われます。
友人のランチ誘いを断る切なさ
平日の昼間、地元の友人から「ランチ行かない?」と誘われても、私たちは出勤準備の真っ最中。あるいは、土日のイベントに誘われても「講習があるから無理」と断り続けることになります。
何度も断っているうちに誘われなくなり、SNSで楽しそうに集まっている友人たちの写真を見て、ふと寂しさが込み上げる……。そんな経験、ありませんか?この「社会的な機会損失」が積み重なると、仕事に対するモチベーション維持も難しくなってしまうのです。
家族が寝静まった後の静かな帰宅
深夜、鍵を開けて暗い玄関に入り、物音を立てないように着替える。キッチンに用意された冷めた夕食を一人で食べる時間は、なんとも言えない寂しさがありますよね。
家族のために働いているはずなのに、その家族と顔を合わせる時間がほとんどない。そんな矛盾に悩み、心が折れそうになる夜もあります。
特に子どもがいる家庭では、成長を間近で見られない辛さを抱えている講師も多く、心のケアが急務となっています。
深夜帰宅でもバテない!健康を維持する5つの生活習慣

塾講師の過酷な現状を確認したところで、ここからは具体的な解決策を見ていきましょう。深夜帰宅という変えられない現実の中で、いかにして体調を守り抜くか。
その鍵となるのは、日常のほんの少しの「習慣化」です。
これから紹介する5つの習慣は、どれも明日から始められる簡単なものばかりです。全てを完璧にこなそうとする必要はありません。
「これならできそう」と思えるものから、一つずつ取り入れてみてください。私の経験上、特に「睡眠」と「食事」のコントロールができるようになると、朝起きた時の体の軽さが劇的に変わりますよ。
夜型生活を「呪い」にするのではなく、自分に合った「リズム」へと変えていきましょう。そのための具体的なステップを解説します。
1.【睡眠】遮光カーテンと入浴法で「短時間でも深い眠り」を確保する
塾講師にとって、睡眠の「質」は「量」以上に重要です。深夜2時に寝て、朝9時に起きる7時間睡眠をいかに深くするかが勝負です。
まず絶対に取り入れてほしいのが「完全遮光カーテン」です。朝日を浴びることは体内時計のリセットに役立ちますが、寝るべき時間に光が入ってくると脳が覚醒してしまいます。
特に夏場は早朝から明るくなるため、遮光カーテンで「夜」を作り出すことが不可欠です。また、帰宅後すぐに寝るのではなく、あえて40度程度のぬるめのお湯に15分ほど浸かることで、副交感神経が優位になり、スムーズに入眠できるようになります。
シャワーだけで済ませるのは、実はもったいないですよ。
快眠のための必須アイテム
- 一級遮光カーテン
- アイマスク
- 入浴剤(炭酸系)
これらのアイテムを活用することで、寝室を「最高の休息空間」に変えることができます。特にアイマスクは、遮光カーテンを突き抜けてくるわずかな光さえも遮断してくれる優れものです。
遮光カーテンで「夜」を作り出す
塾講師の睡眠時間は、世間が活動を始める時間帯と重なります。外から聞こえる車の音や、窓から差し込む明るい日差しは、深い睡眠を妨げる大きな要因です。
一級遮光カーテンを導入すると、昼間でも部屋を真っ暗に保つことができ、脳に「今は夜だ」と錯覚させることが可能になります。私はこのカーテンを導入してから、中途覚醒(夜中に目が覚めること)が格段に減り、短時間の睡眠でも頭がスッキリするようになりました。
投資価値のある数千円です。
帰宅後すぐのシャワーより「湯船」
仕事の興奮を冷ますには、深部体温を一度上げてから下げるのが最も効果的です。深夜1時に帰宅して「早く寝なきゃ」とシャワーだけで済ませると、脳が覚醒したまま布団に入ることになり、結局なかなか寝付けません。
あえて15分、ぬるめのお湯に浸かる時間を作ってください。お風呂から上がって30分〜1時間後、体温が下がっていくタイミングで強烈な眠気がやってきます。
これが、塾講師が「質の高い睡眠」を手に入れるための最短ルートなのです。
2.【食事】深夜のドカ食いを防ぐ「分食」と低GI食品の活用
深夜のドカ食いを防ぐ最大のコツは、夜に空腹のピークを持ってこないことです。そのために有効なのが「分食」という考え方です。
16時〜17時頃、つまり授業が本格的に始まる前に、おにぎりやサンドイッチなどの「軽い夕食」を済ませておきます。そうすることで、22時の授業終了時に「お腹が空きすぎて倒れそう」という状態を防げます。
帰宅後の食事は、スープや豆腐、サラダチキンなどの低糖質・低GI食品に絞りましょう。これなら胃腸への負担も少なく、脂肪にもなりにくいですよ。
空腹を我慢するのではなく、タイミングをずらすのが賢い塾講師の食事術です。
おすすめの分食メニュー
- コンビニおにぎり
- ミックスナッツ
- バナナ
これらを授業の合間に少しずつ口にするだけで、深夜の暴食欲求を驚くほど抑えることができます。特にナッツは噛み応えがあり、脳の活性化にも役立つので講師には最適です。
授業の合間に「捕食」を挟む
塾の休憩時間は短く、ゆっくり食事をする暇はありませんよね。だからといって何も食べずに3〜4コマ連続で授業を行うと、脳は極度のエネルギー不足を感じ、深夜に「高カロリーなものを食べろ!」という命令を出します。
これを防ぐために、5分〜10分の休み時間で「捕食」を摂りましょう。私はカバンに常におにぎりやプロテインバーを忍ばせておき、チャイムが鳴るたびに一口食べていました。
これだけで帰宅後の「ラーメン欲」が嘘のように消え去ります。
血糖値を急上昇させない工夫
どうしても深夜に炭水化物が食べたくなった時は、食べる順番を意識してください。いきなりご飯やパンを口にするのではなく、まずはコップ一杯の水か、温かいスープを飲みます。
次に食物繊維(サラダや海藻)を摂り、最後にメインの炭水化物を。この順番を守るだけで、血糖値の急上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐことができます。
また、低GI食品である玄米やそば、全粒粉パンなどを選ぶようにすると、腹持ちも良く、翌朝の胃もたれも防げますよ。
3.【日光】遅い起床でも日光を浴びて体内時計をリセットする
夜型生活の最大の弱点は、日光を浴びる時間が極端に短いことです。これが自律神経を乱す大きな原因になります。
たとえ11時に起きたとしても、まずはカーテンを全開にして太陽の光を浴びましょう。窓際で5分〜10分過ごすだけで、脳内で「セロトニン」という幸せホルモンが分泌されます。
セロトニンは夜になると睡眠ホルモンである「メラトニン」に変化するため、午前中に光を浴びることは、その日の夜の快眠予約をしているようなものなんです。ベランダに出て深呼吸をするだけでも効果は絶大ですよ。
朝の光を「目」から入れることを意識してみてください。
朝の日光浴ルーティン
- カーテンを全開に
- ベランダで深呼吸
- 窓際で朝食を摂る
これらを行うだけで、重だるかった頭がシャキッと動き始めます。「もっと早く起きなきゃ」と焦る必要はありません。
起きた時間があなたの「朝」なのですから。
昼過ぎの太陽でも効果はある
「もうお昼だし、今さら日光なんて……」と諦めないでください。正午を過ぎた太陽の光でも、体内時計を調整する力は十分にあります。
大切なのは、強い光を網膜に入れることです。私は出勤前に一駅分だけ歩いたり、あえて日当たりの良いカフェで授業準備をしたりして、意識的に光を浴びるようにしていました。
これにより、夜型特有の「一日中ボーッとする感覚」が解消され、午後からの仕事に集中して取り組めるようになります。日光は無料の特効薬です。
カーテンを開けて寝る裏技
「どうしても朝自力で起きられない」という方におすすめなのが、カーテンを10センチほど開けて寝ることです。こうすると、夜明けとともに少しずつ部屋が明るくなり、脳が自然に覚醒の準備を始めてくれます。
真っ暗な部屋で爆音のアラームに起こされるよりも、はるかに目覚めがスムーズになります。もちろん、街灯が眩しい場合は難しいですが、朝日が差し込む環境ならぜひ試してみてください。
自然な光で起きる心地よさは、一度体験すると病みつきになりますよ。
4.【運動】授業の合間や帰宅後にできる「5分間ストレッチ」
「ジムに行く時間なんてない!」という塾講師こそ、隙間時間のストレッチが命綱になります。
長時間の立ち仕事や板書で、講師の体はガチガチに固まっています。特に肩甲骨周りとふくらはぎの血流を改善することが、疲労回復への近道です。
授業の合間に肩を大きく回したり、自習室の見回り中にこっそりかかとの上げ下げ運動をしたりするだけで、血行が促進されます。帰宅後、お風呂上がりに行う5分間のストレッチは、筋肉の緊張を解きほぐし、翌日の筋肉痛やだるさを軽減してくれます。
激しい運動は不要、まずは「ほぐす」ことから始めましょう。
おすすめの簡単運動
- 肩甲骨はがし
- かかと上げ下げ
- 足首回し
この3つなら、スーツを着たままでも、あるいは寝る前の布団の上でもできますよね。血流を促すことは、脳に新鮮な酸素を送り、授業のパフォーマンスを上げることにも直結します。
授業中の「隠れストレッチ」
板書をしている最中、生徒がノートを取っている隙にできるストレッチがあります。例えば、黒板に向かったまま両手を後ろで組み、胸を大きく開く動作。
これだけで、丸まりがちな背中がリセットされます。また、机の間を歩きながら、アキレス腱を伸ばすような動作をさりげなく取り入れるのも効果的です。
私は「授業中にいかに疲れを溜めないか」をゲーム感覚で楽しんでいました。小さな動作の積み重ねが、帰宅時の疲労感を大きく変えてくれます。
寝る前の足上げポーズ
一日の終わりに、壁に足を立てかけて5分間キープする「足上げポーズ」を試してみてください。立ち仕事で下半身に溜まった血液やリンパ液を心臓に戻すことができ、むくみが驚くほど解消されます。
重だるかった足が軽くなるだけでなく、全身の巡りが良くなることでリラックス効果も得られます。スマホを見ながらでも構いません。
この習慣を持つだけで、翌朝の足の軽さが全く違います。塾講師にとって、足のケアは仕事道具のメンテナンスと同じくらい大切なのです。
5.【メンタル】仕事の興奮を鎮める「自分だけの入眠ルーティン」
授業直後の脳は、アドレナリンが出て「超・興奮状態」にあります。これをいかに鎮めるかが、塾講師のメンタル管理の肝です。
帰宅してからも仕事の反省をしたり、明日の授業計画を考えたりしていませんか?それでは脳が休まりません。帰宅後は「仕事モード」を強制終了させるためのルーティンを作りましょう。
お気に入りのハーブティーを飲む、好きな香りのアロマを焚く、あるいは「この本を3ページだけ読む」といった、自分なりの儀式を決めるのです。脳に「ここからは休む時間だよ」と教えてあげることで、深夜特有の不安感やイライラを抑え、穏やかな眠りにつくことができます。
入眠ルーティンの例
- スマホを隠す
- 温かい飲み物
- 軽い読書
特にスマホのブルーライトは、脳を昼間だと勘違いさせてしまうため、寝る30分前には物理的に距離を置くのが理想です。デジタルデトックスの時間を少しでも設けることが、心の平穏に繋がります。
ブルーライトを物理的に遮断
深夜、一人でスマホを眺めていると、ついSNSをチェックしたり、ニュースサイトを読み漁ったりしてしまいますよね。しかし、深夜の脳はネガティブな情報に反応しやすく、余計な不安を煽られることも多いのです。
私は寝室にスマホを持ち込まないようにし、代わりにリビングの充電器に置くことを徹底しました。最初は落ち着かないかもしれませんが、数日続けると「スマホを見ない夜」の静けさが心地よくなります。
脳を休ませるために、デジタル情報を遮断する勇気を持ちましょう。
脳を「オフ」にする読書習慣
寝る前の読書は、最高の睡眠薬になります。ただし、仕事に関係する参考書や、ハラハラするミステリー小説は避けてください。
おすすめは、エッセイや短編小説、あるいは一度読んだことのあるお気に入りの本です。文字を追うことで意識が「今ここ」に集中し、仕事の悩みや明日の不安から解放されます。
私は3ページ読んだら寝る、というルールを作っていました。不思議なもので、活字を目で追っているうちに自然と瞼が重くなり、気づけば夢の中……という理想的な入眠ができるようになります。
夜型塾講師のための「太らない&胃もたれしない」食事術

健康管理の中でも、特に悩みが深いのが「食事」ではないでしょうか。深夜帰宅後の食事は、塾講師にとって数少ない楽しみの一つであると同時に、最大の体調不良の原因にもなります。
私も現役時代は、深夜に食べる背徳感たっぷりのコンビニ弁当がやめられず、肌荒れと体重増加に悩まされました。
しかし、食事の「内容」と「タイミング」を少し工夫するだけで、その悩みは解消できます。深夜に食べても罪悪感がなく、翌朝の胃もたれも防げる。
そんな塾講師に特化した食事術を、より具体的に掘り下げていきましょう。コンビニを賢く利用すれば、忙しい毎日でも健康的な食生活は十分に可能です。
我慢しすぎず、賢く食べる。それが長く講師を続けるための秘訣です。
授業前・授業間のエネルギー補給で「夜の空腹感」をコントロール
深夜のドカ食いを防ぐ最大の武器は、夕方の「先回り食い」です。脳にエネルギーを補給しつつ、胃を満たしておきましょう。
授業が始まる前の16時〜17時、あるいは授業の合間の20時頃に、しっかりとした「補食」を摂ることがポイントです。ここで炭水化物を適量摂取しておくことで、脳の回転を維持し、授業後の極端な低血糖状態を防ぐことができます。
おにぎりやバナナ、プロテインシェイクなど、手軽に摂れるものがベスト。この「小分けにして食べる」習慣が身につくと、深夜に「もう何でもいいからお腹いっぱい食べたい!」という衝動が劇的に減るのを実感できるはずです。
おすすめの補食タイミング
- 出勤直後の16時
- 休憩時間の20時
- 授業直前の5分
このタイミングで少しずつお腹に入れておくことで、一日を通した血糖値の波が穏やかになります。結果として、集中力が持続し、イライラしにくくなるというメリットもありますよ。
16時の「おにぎり」が夜を救う
出勤してすぐ、まだ本格的に忙しくなる前の16時頃に食べるおにぎり一つ。これが、あなたの健康を守る最強の防波堤になります。
空腹状態で夜の授業に突入すると、アドレナリンの影響で一時的に空腹を感じなくなりますが、仕事が終わった瞬間にその反動がやってきます。16時にお米を食べておくことで、夜の空腹のピークを低く抑えることができるのです。
私はこれで、深夜のコンビニ買い出しの量を半分以下に減らすことに成功しました。おにぎりは具材を鮭や昆布にすれば、より健康的です。
プロテインの活用
「食べる時間すら惜しい」という忙しい日には、プロテインシェイクを活用しましょう。タンパク質は腹持ちが良く、筋肉の維持にも役立ちます。
最近ではコンビニでも美味しいプロテインドリンクが手に入りますよね。授業の合間にサッと飲むだけで、空腹感を紛らわせつつ、講師に不足しがちな栄養素を補給できます。
特に立ち仕事で疲れやすい講師にとって、タンパク質不足は禁物。甘いお菓子に手を伸ばす代わりに、プロテインを飲む習慣をぜひ取り入れてみてください。
コンビニでも選べる!深夜に食べても罪悪感のないメニュー例
帰り道、つい寄ってしまうコンビニ。そこは誘惑の宝庫ですが、選び方次第で「健康の味方」にもなります。
深夜帰宅後に食べるなら、キーワードは「高タンパク・低糖質・温かい」です。冷たいサラダだけでは胃腸が冷えて消化が悪くなるため、スープや鍋物を選ぶのが正解。
最近のコンビニは健康志向のメニューが充実しており、一人用の寄せ鍋や、具沢山の豚汁、サラダチキン入りのスープなどが豊富に揃っています。これらは満足感が高いわりにカロリーが低く、消化も良いため、塾講師の深夜食には最適です。
揚げ物コーナーに目を向けず、真っ直ぐチルドコーナーへ向かいましょう。
深夜のコンビニ神メニュー
- 具沢山の豚汁
- おでん(大根・卵)
- 豆腐バー
これらを選ぶことで、お腹を満たしながらも翌朝の体への負担を最小限に抑えられます。特におでんは冬場の塾講師にとって、低カロリーで体を温めてくれる最高の味方です。
サラダチキンとスープの黄金比
深夜にどうしてもお腹が空いて「しっかり食べたい」と感じた時の私の定番は、カップスープにサラダチキンをちぎって入れるスタイルです。タンパク質がしっかり摂れる上に、温かいスープが満足感を高めてくれます。
これに少しの春雨やオートミールを加えれば、立派な健康夜食の完成です。噛む回数が増えることで満腹中枢も刺激され、食べ終わる頃には「ラーメンを食べたい」という欲求もどこかへ消えてしまいます。
手軽で安上がりなのも、忙しい講師には嬉しいポイントです。
おでんの選び方
コンビニのおでんは、塾講師にとって救世主のような存在です。しかし、何でも選んでいいわけではありません。
大根、卵、こんにゃく、白滝といった低カロリーな具材を中心に選びましょう。逆に、ちくわぶや餅巾着などの炭水化物が多めの具材は、深夜には避けるのが無難です。
おでんの出汁は塩分が高いため、飲み干さないように注意するのも忘れずに。温かい出汁を少しずつ飲むことで、仕事の緊張が解け、入眠しやすい状態を作ることができます。
アルコールやカフェインとの上手な付き合い方
仕事終わりの一杯や、授業中のコーヒー。これらは塾講師の「ガソリン」のようなものですが、摂り方を間違えると睡眠の質を破壊します。
まずカフェインですが、就寝の6〜8時間前までには切り上げるのが理想です。深夜1時に寝るなら、夕方17時以降のコーヒーは控えましょう。
カフェインは想像以上に長く体内に残り、眠りを浅くします。また、寝酒としてのアルコールも厳禁です。
お酒を飲むと寝付きは良くなりますが、アルコールの分解過程で睡眠の質が著しく低下し、夜中に目が覚める原因になります。「疲れを取るための酒」が、実は「疲れを溜める原因」になっていることが多いのです。
飲むなら適量を、早い時間に楽しみましょう。
飲み物のマイルール
- 17時以降はノンカフェ
- 寝酒は週2回まで
- 白湯を飲む習慣
夜はハーブティーや炭酸水など、カフェインやアルコールを含まない飲み物にシフトしましょう。特に温かい白湯は、内臓を温めて代謝を上げ、デトックス効果も期待できる優れものです。
寝酒が睡眠の質を下げる理由
お酒を飲んで寝ると、確かにすぐ眠りにつけますよね。しかし、アルコールが分解される時に発生するアセトアルデヒドには交感神経を刺激する作用があります。
そのため、数時間後に急激に眠りが浅くなり、早朝に目が覚めてしまったり、嫌な夢を見たりしやすくなるのです。翌朝、「たくさん寝たはずなのに体が重い」と感じるのは、アルコールのせいで脳と体が十分に休めていない証拠。
晩酌をするなら、食事と一緒に早めに済ませ、寝る前は水分補給に徹するのが鉄則です。
20時以降のコーヒーは厳禁
最後の授業の前に気合を入れるため、一杯のコーヒーを飲む。その気持ち、痛いほどわかります。
しかし、そのカフェインが深夜2時のあなたの眠りを妨げているとしたらどうでしょう?カフェインの効果は長く続き、特に年齢を重ねるほど分解に時間がかかるようになります。私は20時以降はカフェインレスのコーヒーや、ルイボスティーに切り替えました。
これだけで、帰宅後の「目が冴えて眠れない」という現象が激減しました。気合を入れるなら、冷たい水で顔を洗うなど、カフェイン以外の方法を見つけましょう。
長く働き続けるために。夜型生活と上手に付き合うメンタルケア
健康管理は、体だけの問題ではありません。むしろ、塾講師という特殊な環境で長く働き続けるためには「心の健康」こそが重要です。
世間との生活リズムのズレは、時に私たちに強い疎外感やストレスを与えます。友人との時間が合わないことへの焦り、家族への申し訳なさ、そして「いつまでこの生活を続けられるのか」という漠然とした不安……。
こうしたメンタル面の課題を放置しておくと、ある日突然、糸が切れたように燃え尽きてしまうことがあります。そうなる前に、夜型生活を「前向きに受け入れ、コントロールする」ための考え方を身につけましょう。
自分を責めるのではなく、自分を一番の味方にするためのケア方法をお伝えします。
心が元気であれば、多少の不規則な生活も乗り越えられます。あなた自身を大切にするための、メンタルケアのコツを見ていきましょう。
周囲との生活リズムのズレを解消するコミュニケーションの工夫
「自分は夜型だから」と周囲との壁を作ってしまうのはもったいないことです。ズレているからこそ、丁寧なコミュニケーションが必要になります。
家族や友人に対して、自分の勤務スケジュールをオープンに伝え、理解を求めておきましょう。「午前中は寝ているけれど、12時から14時なら電話ができる」「土日は忙しいけれど、平日の昼間ならランチに行ける」といった、具体的な「活動可能時間」を共有するのです。
また、SNSなどで友人の近況をチェックする際は、自分と比較して落ち込むのではなく「自分は夜の教育現場を守っているんだ」という誇りを持って接するようにしましょう。自分から歩み寄ることで、孤立感は解消されます。
孤立を防ぐ3つの習慣
- 予定表の共有
- 平日ランチの活用
- 感謝の言葉を伝える
特に家族に対しては、顔を合わせる時間が短い分、書き置きやLINEなどで「いつもありがとう」と伝えることが大切です。物理的な距離を、言葉の力で埋めていきましょう。
「夜型なんです」を公言する
自分の生活スタイルを隠したり、引け目に感じたりする必要はありません。むしろ「私は塾講師なので、夜がメインの活動時間なんです」と周囲に明るく公言してしまいましょう。
そうすることで、友人たちも「あいつは夜遅くまで頑張っているから、昼間は寝かせておこう」と配慮してくれるようになります。変に世間に合わせようとして無理をするより、自分のリズムを周囲に認知してもらう方が、精神的なストレスは格段に少なくなります。
プロフェッショナルとしての「夜型」を堂々と生きましょう。
午前中の時間を趣味に充てる
塾講師の特権は、平日の午前中が自由に使えることです。世間が慌ただしく働いている時間に、空いている映画館に行ったり、ジムで汗を流したり、人気のカフェでゆっくり過ごしたり。
この「特権」を最大限に楽しむことが、メンタル維持には非常に効果的です。私は午前中を「自分を甘やかす時間」と決め、週に一度は少し遠出をして温泉に行ったりしていました。
仕事が始まる前に心が満たされていれば、夜の長丁場も笑顔で乗り切ることができますよ。
講習期間中の「超・夜型」から通常モードへ戻す調整のコツ
夏期講習や冬期講習。朝から晩まで授業が続くこの期間は、塾講師にとって最大の試練であり、生活リズムが崩壊する時期でもあります。
講習が終わった直後、多くの講師が「講習ロス」による体調不良に陥ります。これを防ぐには、講習終了の3日前から「戻し」の準備を始めることが重要です。
一気にリズムを変えるのではなく、寝る時間と起きる時間を毎日30分ずつ、通常モードに近づけていきます。また、講習明けの最初の休日は、あえて何も予定を入れず、ひたすら「日光を浴びて、ゆっくり食事を摂る」ことに専念してください。
無理に活動しようとせず、体をニュートラルに戻す期間を設けるのがプロの知恵です。
講習明けの調整ステップ
- 睡眠を30分ずつズラす
- 消化の良い食事を意識
- 軽い散歩で日光浴
この3ステップを守るだけで、講習明けの「燃え尽き症候群」を回避できます。特に食事をリセットすることは、内臓の疲れを取り、全身の活力を取り戻すために不可欠です。
講習最終日の過ごし方が鍵
講習が全て終わった解放感から、最終日の夜に同僚と飲み明かしたくなる気持ち……わかります。でも、そこはグッと堪えてください。
講習期間中の体は、極限の緊張状態にあります。そこでアルコールや夜更かしの追い打ちをかけると、翌日から数日間動けなくなるほどのダメージを負いかねません。
最終日こそ早めに帰宅し、ゆっくりとお風呂に浸かって、いつもより1時間早く寝る。この「自分への労わり」ができるかどうかが、翌週からの通常授業の質を左右します。
太陽の力を借りて戻す
講習期間中は、室内にこもりきりで太陽をほとんど見ない生活になりがちです。リズムを戻すために最も効果的なのは、やはり日光です。
講習が終わった翌朝は、どんなに眠くても一度8時か9時に起きて、ベランダで15分ほど日光を浴びてください。その後、どうしても眠ければ昼寝をしても構いません。
一度「朝の光」を脳に入れることで、狂った体内時計の針が強制的にリセットされます。太陽の光は、私たちが思っている以上に強力な「リズム調整剤」なのです。
「辞めたい」と感じる前に。心身のサインに気づくセルフチェック法
「最近、仕事が楽しくない」「生徒の質問にイライラしてしまう」。そんなサインが出てきたら、それは心が限界に近い証拠です。
塾講師は責任感が強く、自分の不調を後回しにしてしまいがちです。しかし、あなたが倒れてしまっては元も子もありません。
週に一度は、自分の心と体の状態を客観的にチェックする時間を持ちましょう。食欲はあるか、睡眠は取れているか、休日に趣味を楽しむ気力が湧くか。
もし「以前は楽しかったことが楽しくなくなった」と感じるなら、それは危険信号です。早めに有給休暇を取る、信頼できる上司や同僚に相談するなど、自分を守るためのアクションを起こしましょう。
心のSOSサイン
- 朝起きてすぐの動悸
- 些細なことへの怒り
- 趣味への関心の低下
これらのサインを見逃さないでください。塾講師を辞めたいと思う原因の多くは、仕事内容そのものではなく、こうした心身の不調からくる「余裕のなさ」であることが多いのです。
趣味が楽しくなくなったら危険
私自身、以前メンタルを崩しかけた時の最初の予兆は「大好きだったゲームに全く興味が持てなくなったこと」でした。休日になってもテレビをつける気力が起きず、ただぼんやりと天井を眺めて過ごす……。
これは脳が「感情を動かすエネルギーすら残っていない」と悲鳴を上げている状態です。もしあなたが今、自分の好きなことに対して「面倒くさい」と感じているなら、それは相当なストレスが溜まっている証拠。
すぐにでも休息を取るべきタイミングだと自覚してください。
朝の動悸を見逃さない
「さあ、今日も仕事だ」と思った瞬間に、心臓がバクバクしたり、息苦しさを感じたりすることはありませんか?これは自律神経が過剰に反応しているサインです。塾講師は常に生徒や保護者からの視線にさらされ、高い緊張感を強いられる仕事。
その緊張が解けないまま翌日を迎えると、体が拒否反応を示すようになります。朝の動悸を感じたら、まずは深呼吸をして、その日は「60点の出来でいい」と自分に言い聞かせてください。
完璧を目指しすぎないことも、長く続けるための重要なスキルです。
まとめ
塾講師という仕事は、夜型という特殊な生活を強いられる一方で、子どもたちの成長を一番近くで応援できる、代えがたいやりがいに満ちた仕事です。その素晴らしい仕事を長く、元気に続けていくためには、自分自身を一番大切にする「セルフマネジメント」が欠かせません。
今回ご紹介した5つの習慣や食事術、そしてメンタルケアの方法。これら全てを一度に完璧にこなす必要はありません。
まずは「今夜、お風呂にゆっくり浸かってみる」「明日の出勤前に16時のおにぎりを買ってみる」といった、小さな一歩から始めてみてください。その小さな積み重ねが、数ヶ月後のあなたの体と心を劇的に軽くしてくれるはずです。
夜型の生活リズムを「敵」にするのではなく、上手に乗りこなすコツを掴んで、あなたらしい講師生活を送ってくださいね。あなたの健康が、目の前の生徒たちの輝く未来に繋がっています。
応援しています!

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