今回は塾講師のタブーについてです。学校教師以上に営業職の強い塾業界では絶対にやってはいけないことがあります。
以下の罰則に触れると、言い訳無用でほとんどクビになるので要注意です。
- 生徒を他校に引き抜いたり個別で教える
- 生徒と連絡先を交換して塾以外で合う
- 生徒との講師が付き合っているのがバレる
- 生徒に手をあげてしまう
この4つは間違いないです。要は「会社の信頼を落とすってな」ってことなんですけど、他にもあるので詳しく解説します。
塾講師がクビになる主な理由とその対策について
まず経営者としては絶対に保護者に悪いうわさが立たないように心がけます。ただでさえ少子化で過当競争の時代です。
ママさんつながり、生徒つながりで一発でうわさが広まるようなことだけは避けたい。
そのために事前に誓約書を書かされる場合が多いです。
生徒を個別に教えたらクビになる可能性大
塾の先生をやっていると、保護者面談や会話、または生徒から直接「自宅で勉強を密かに教えてくれないか?」なんて打診されることがたまにあります。
自分が生徒の近所に住んでいて、食事するところがおなじだったり、スポーツジムや英会話など、塾とは直接関係ないところで生徒とや保護者と仲良くなってしまっている場合なんかもありますよね?
そういう時にちょっとした話題で「家庭教師」のようなことを打診されて、ついつい引き受けてしまったらアウトです。
これ塾にばれたらほぼクビになります。特に小中学校はやばいです。
こちらにそんな気持ちはなくても「特定の生徒をひいきしている」という噂が立ってしまうので経営者としては見逃せない。
連絡先の交換もダメ!恋愛はご法度
この前段階で、生徒との連絡先の交換だけでもクビになる可能性はかなり高いです。結構塾の先生って「生徒の文化祭・体育祭」なんかに行ったりして、そこでちょっと仲良くなります。
また、補習を個別でやっている時なんかもそうですね。「夏休みに一緒に遊びに行こう!」とか結構誘われるんですが、ここで連絡先を交換したのがバレたらクビです。
恋愛しているのがバレたら超やばい
クラスの中にはかわいい子やかっこいい生徒いると思います。そういう好みの相手から誘われちゃったりするとついつい心が動くのですが、恋愛関係がバレたら大変。
「あの塾の先生は未成年と付き合っている・・らしい」
事実でなくてもアウトなのに、LINEの交換記録、プリクラ写真などが出回ったら経営者は目も当てられません。
間違いなくクビですね。別校舎に飛ばされるとか、クラスの担当を外されるなどでは済まないと思います。
若い20代前半の先生はよく生徒に誘われるので気を付けて下さい。
中高年の方もマジで自分から誘ったのがバレたら最悪ニュースになりますよ?
どんなにむかつく生徒がいても手をあげたらクビ!
思春期の子供は正直で言葉のいい方にとげがある時が多々あります。
- 前の先生に戻してほしい
- 別の先生に変えて欲しい
- 先生が変わったから成績が下がった
- 授業が超つまらない
- テスト範囲以外を勉強させられている
- 学校の進路とあわない
塾講師をやっていたら一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
集団授業では学校の進路とあわないこともあるし、クラス替えや校舎移動もシステム的にどうしようもないこともあります。
「全然勉強していないくせに教師のせいにするな!」
「隣の生徒と話すな!テストのときカンニングするな!」
「補習に遅れるな!勝手に休むな!いい加減に宿題をやってこい!」
言いたいことは沢山あるかと思います。
初対面でこちらがあまり強くものが言えないと分かると一気に責め立てられ理不尽で乱暴な言葉遣いをする生徒もいますが、そこで手をあげたらおしまいです。
保護者に子供から伝わって、塾にクレームが入り、かなりの率でクビになります。
机をたたく、椅子をけるくらいなら・・私もやったことありますが、直接手をあげるのだけは絶対にダメです。
正義感の強い先生は「他の生徒に暴力をふるっている」みたいなシーンをみちゃうと思わずカットなってしまうのですが、それでも手をあげるのはダメ。
塾は生徒の退会制度があって、本当の問題児ならこちら側から辞めさせることができますが、でも、それは最終手段です。
生徒の成績下降とクラスの退会が続くとクビになる可能性もある
学習塾に保護者が求めるのはなんだかんだ言って成績アップです。そして受験合格です。それが塾経営の命綱なので、クレームよりも成績下降と、生徒の退会は注意ですね。
予備校は早いと3か月。集団指導は半年、個別指導塾でもコマを減らされて最後はクビになってしまうケースもあります。
生徒の成績オンリーでクビになる講師は少ない
ただ、生徒の成績が下がったというだけですぐにクビになるケースは少なく、退会につながらなければそこまでびくびくしなくても大丈夫。
ただ、一番危険なのは「成績が下がった理由」を講師側が把握しておらず、そして保護者にそれを伝えて理解してもらっていない場合です。
- 部活の全国大会前で勉強がおろそかになった
- 学校の担任が変わってテストの傾向が変わった
- 生徒の体調不良が続いて満足に勉強ができなかった
- 保護者の希望で学力が足りない子が上位クラスに入った
こういうことはよくあるんです。
保護者も「人生で一度も成績が下がったことなんてない」という人はいないです。
だから、すべてを1人の塾講師のせいにするなんていうケースはレアです。
それよりも、ミニテストの点数を甘くつけたり、宿題を見逃したり、表面上は成績が伸びているように見えても実はサボっていた・・・なんていうのを気が付かない講師は危険ですね。
正社員は担当クラスの生徒人数でかなり厳しく管理される
アルバイトはそこまで厳しく見られないかもしれませんが、大手塾の正社員は生徒人数には気を付けた方が良いです。
1人の成績が抜群に上がっても3人やめていったら危険信号。
結構ども立ちどうして丸ごと塾を変えてしまう生徒もいたりして、成績だけの理由以外でも生徒て辞めちゃうんです。
これ続くと経営がままなりません。月に3名とか辞めたらめちゃくちゃ危機感を持ってください。
先輩講師や室長に逆らったらクビになるケースもある
これはね、結構若いうちは起こるんです。どうしても理不尽で納得いかない先輩講師や意味不明な支持を出してくる室長とか経営者・・仕事を全部押し付けるとかね。
で、本当にキレそうになると思いますが、上に行けば行くほど自分に跳ね返ってくる責任も大きくなります。
私はフランチャイズ系の塾にもいましたが、そもそも経営者が駐車場が開いたからという理由だけでやっていて、まともに教育を考えていなかった。
フランチャイズ塾の募集を見れば分かりますが「塾経営が稼げる」という触れ込みで経営者を募集している大手もあって、金儲け第一で手を出した経営者に当たると大変です。
ただ、そう言う人でも人事権を持ってますので、逆らったら即刻クビになるケースもあります。
フランチャイズって生徒が減ってもオーナーから先にお金を取ってるからそこまで関与しなくても売り上げ伸びるなんて裏事情もありますから。
この辺が塾業界がブラックな理由の一つ。
私はむかつきすぎて3か月ぐらいで辞めたことがあります。
先輩講師にむかついたら1日置いて別の人に相談
後は偉そうな先輩講師とそりが合わないなんてこともあるでしょう。部活とかもそうですが、偉そうにする人に限って実力なかったりしますから・・。
ただ、新人講師のころは自分の方が授業が下手だったりして、なんとも逆らい難いこと。
本当に理不尽だと思ったら1日我慢して、次の日に室長に相談ですね。
その他クビまではいかずとも厳重注意される事項
他にもいきなりの懲戒免職にはならずとも厳重注意され、続くとクビになってしまうケースがあります。
もちろん、遅刻とか無断欠勤とかは論外ですよ?
以下の行為は禁止事項に当たります。
- 授業中にもの(お菓子)などを配っての人気取り
- 直接成績UPと関係ない雑談の連続
- 許可なしのオリジナル教材の配布
- 華美な服装や化粧・香水など
- 他講師の批判・生徒を必要以上にからかう
- 度重なるテストの採点ミスや作成教材の間違い
やってしまいたくなるんですよね・・。分かります。
茶髪や香水つけるのはNG
若い先生は服装規定がうるさすぎる、そんな恰好では大学生として生きていけない・・なんて思う人も多いはずですが、保護者の信頼、悪い噂を流されないように・・・ということで小中対象の塾は厳しめです。
オリジナル教材作るときは要注意
後は自分の経験を活かしたオリジナル教材の配布ですね。
推奨してくれる地域塾もあるのですが、塾でオリジナルの教材作っている所はダメです。とくにそれが間違っていてテストにでちゃったら最悪です。
室長に許可をとってみましょう。
雑談は良いが成績に結び付けろ!
後は雑談!いや、雑談のうまい先生って人気出るんですが、それが成績につながらなければ塾講師としてはダメだという判断をされやすいです。
生徒が完全に勉強がきらいでくる補習塾なんかは「塾に通ってくれさえすればよい」という親もいてここはバランスですが、進学塾では辞めておきましょう。
全員にギャグがウケているとは限らないし、家で一人の子が「今日は雑談ばかりで全然授業が進まなかった・・・」というクレームを親に言うとめんどくさいことになります。
講師同士の批判と陰口はやめよう!
いや、結構講師どうして教え方の違いや、指導のスタンスってあるんです。今まで受けてきた教育観がちがいますから。
「あいつの授業は見ちゃいられない」ということもあるかもしないし、生徒が「○○先生の方が良いよ?もとに戻ってよ?」なんて言われると話に乗ってしまいそうですが・・。
塾経営はバランスなので、講師がそれでやる気をなくして辞めちゃうのも困るんです。
「先生が先生の悪口を言っていた・・」といううわさが広まるは避けたいことろなんです。
いうのであれば職員室で言うのが正解です。
まとめ
とにかくクビになる三大原因は
- 生徒との連絡交換
- 退塾の連続
- 生徒への暴力
です。
自分の中には結構正当性があったとしても、その塾を続けたいと思うのなら注意してください。
気軽にどうぞ♪