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特別支援学校は大変でマジきつい?給料と仕事を本音で公開!!

今回特集するのは学校の特別支援クラスの様子について現場の声を届けます。特別支援学校教員の仕事は本当に人を選びますね・・。

個人的にはものすごく価値があると思います。政府からのサポートもあるし、「少人数で給料が高いので満足」という先生がいる一方、学校によるクラス人数や担当の割り当てで全然運営がちがうんです。

昭和時代の教師は結構普通クラスに特別支援学級の生徒も入れて遊んでましたが、今は事情が違います。

そこで、現役の先生方に現状を語ってもらいました!

目次

特別支援学級の担任が大変だと言われる主な理由

まず、特別支援学級の仕事が大変なのは以下の理由です。

  1. 1人の生徒を複数教師で担当する
  2. 行動が読めないのでそばを離れられない
  3. 発言に抑制が効かない生徒もいるのでメンタルをやられる

かなりデリケートです。実際保護者の方は協力的かつ勉強している方が多いです。ただ、中には完全に学校に放任という家もあってその指導となると大変です。

特別支援学校は人材不足

本来なら専門の先生がカバーに入るべきですが、ただでさえ小学校は教員不足であり、人手が回っていないのが現状です。

日本の特別支援教育の状況について(令和元年:文部科学省)

小学校教員の倍率が史上最低になるなかで、首都圏では教室も教師の数も不足しています。

普通クラスの担任に加え、特別支援クラスの担当も掛け持ちとなるとどれほどハードワークになるのかが分かるかと思います。

「一人ひとり違う」のが当たり前

普通のクラスでは、一斉授業が主流ですよね。でも、特別支援学校では、生徒一人ひとりがまるで別世界。一人は音に敏感、もう一人は文字が苦手、といった具合です。

ここでの教育は、まるでパズルのよう。生徒のニーズに合わせて、一人一人に最適な教育をデザインする必要があります。想像してみてください、30人の生徒がいれば、それは30種類の教育プランを考えなければいけません。

コミュニケーションは一筋縄ではいかない

通常の学校では、言葉を使ったコミュニケーションが中心ですが、特別支援学校ではそうもいきません。言葉以外の方法でコミュニケーションをとる必要があります。手話やピクトグラム(絵文字)、身振り手振り…いわば、毎日が「言葉探しの冒険」です。

行動の「なぜ?」を理解するのが難しい

生徒が突然大声を出したり、机を叩いたり。そんな時、「なぜ?」がすぐには分からないんです。背景には、感覚過敏やストレスが隠れていることも。これを理解し、適切に対応するのは、まさに「心理学者」のような役割が求められるんです。

「十人十色」の評価方法

特別支援学校では、テストの点数だけが全てじゃありません。生徒一人ひとりの成長や努力を見て、個別に評価する必要があります。これは、まるで毎日が「オーダーメイドの服を作る仕事」。生徒の「今」に合った評価をするためには、常に柔軟な発想が求められます。

保護者とのこまめな連携が必要

保護者との連携って、本当に重要。でもこれが、なかなか一筋縄ではいかないんです。保護者とのコミュニケーションは、まるでダンスのよう。一歩進んで、二歩下がって…という感じ。保護者が何を期待しているのか、何に困っているのかを理解するのは、時に難しいけれど、その努力が生徒の成長に直結します。

複数の専門家との連携も難しい

特別支援学校では、他の教育専門家や支援スタッフとの協働が不可欠です。これは、まるでスポーツチームのよう。心理学者、言語療法士、作業療法士など、様々な専門家がチームを組みます。一人の教師が全てを担うのではなく、それぞれの専門性を活かして、生徒に最適なサポートを提供するわけです。

普通学級とは違った専門家の意見を聞き、それを指導に活かす必要性が出てきます。

大変な分、特別支学校の給料は普通学級より高い

国からの補助金の割合もやっぱり特別支援というだけあって高いです。

例えば東京都

小・中・高等学校 約247,500円 約226,100円

特別支援学校 約260,400円 約238,000円

新卒採用で10万円、年間100万円以上の差があります。

参照:東京都教育委員会採用情報より。

ADHDに関しては特に振り分けが難しく、ギリギリ普通科なのか?特別支援なのか?プロでも判断に迷うんだそうです。一般の大人がこの試験受けるとかなり当てはまるんだとか?

  • 計画性を立てた作業が困難
  • じっくり考える課題を遅らせたことがある
  • 急に何かに駆り立てられたり、不安になる
  • 職場にものを置き忘れる

思い当たる節ありませんか?

ADHD診断テスト(成人用)

実際今までは普通科クラスに入っていた人もようやく政府の対応が始まっているのですが、まだまだ現場は追いつかず、そのしわ寄せが教員にあつまっています。

特別支援学校の担当教師の本音

では実際に担当されている先生の本音の声を紹介します。実際現場で働いている教員が感じる悩みを知ってください。

1、特別支援学校は大変過ぎてうつ病になった

28歳、女性、地方(南九州)の特別支援学校の元教師です。

特別支援学校への赴任前は公立の小学校で3年生の担任を受け持ちました。

健常の子どもたちの中で苦労しながらも自分なりに一生懸命楽しく生活をする支援が必要な子を見て、そういう子ども達により大きく寄り添った仕事がしたいと思い、特別支援学校で働きたいと強く希望を抱くようになりました。

特別支援学校では小学校1年生3名(主に自閉症児)を副担任として担当しました。

子どもたちへの対応は、覚悟はしていたものの想像以上で、それ以前に働いていた公立の小学校の何倍も大変でした。

小学校1年生を担当したのですが、まず入学式の日からすごく大変で、入学式のあいだじゅう1人の子どもをだき抱えたまま過ごしました。

入学式の会場から教室への移動、そして教室に足を踏み入れるまでがとても時間がかかり、根気強くこの子たちと向き合って行かなければいけないという覚悟を改めて感じさせられる1日になりました。

離職した理由としては子どもたちが原因ではなく、自分が副担任だったクラスの担任教師(男性)との人間関係に悩んだことが大きな原因です。

パワハラやセクハラに悩み、家を出ようとすると動悸やめまいがして病院で「うつ」の診断を受けました。

強力なプラス思考がないと辛い

子どもたちが好きなことは第一条件ですが、特別支援学校へ入学してくる子どもたちは様々なことが一筋縄ではいきません。

特に支援が必要な子どもたちと深く関わった経験が少ない方にとってはなかなか難しい現場になると思います。

必要となるのは強力なプラス思考と、究極のスルースキルだと考えます。

「できない」「うまくいかない」があふれる支援が必要な子どもたちに対して、どうすればできるのか、もしくはその物事自体に対して満足してくれるのかを考えなければなりません。

また、個性あふれる子どもたちの現場にいる大人(教師)はもっと個性が強い方が多くいます。

そういった方との人間関係がうまくいかないと自分の心と身体を傷つけてしまうことになるので、この2つが必要なのではないかと考えます。

2,特別支援学校は複数担当なので大変!

現在30歳で主婦をしています。過去に特別支援学校で勤務した経験があります。学年は小学部の低学年クラスで肢体不自由で車いすで生活する子どもたちと一緒に授業を行いました。

教員数が多い分急なお休みでも対応しやすく、お互いにカバーすることが出来ていました

夏休みなど年末年始などの長期休みもあり、休みが充実していました

担当が複数いるので人間関係が辛い

教員数が多い分担任の数も多く、やはり合わない性格の人と一緒に仕事をすることもどうしても多くなっていきます。

優しい方もたくさんいるのですが、気の強い人もたくさんいて、怖いなと感じることもあるかもしれません。

小学校などは担任が1人で、職場の人間関係で悩むことはあまりないかもしれませんが、特別支援学校では適応しなければなりません。

また、心理士も含め講師の方もたくさんいるので短期間だけで勤務される人や、子どもたちの介助をする中で腰を痛めてしまい傷病休暇を取られる方も多いです。

その間新しい方が入ってというように、人の入れ替わりが非常に激しいので、顔も見たこともない人がいて、辞めるまでに名前を覚えきることができませんでした。

ネガティブな言葉は気にしないこと

このクラスは人が好きで、コミニケションが上手に取れる人が向いていると思います。あまりストレスを感じにくいことも大切です。

たくさんの人がいる中で、誰にどのような言葉をかけられるか分かりません。嬉しい言葉は喜んでいいと思いますが、ネガティブな言葉にに対してもあまり気にせず、深く受け止めないようにすることが職場環境に対応するコツなのだと考えます。

仕事が分からないときはすぐに聞くことができるし、助け合って働く楽しさを実感できる人が長く続けられると思います。

また、小さい子どもがいる働く女性に対しても、子どもが熱を出して急なお休みを取ることが多いことから、担任の数が多く、仕事をカバーし合える特別支援学校が向いていると思います。

働いている頃は辞めたくなったことはありません。

3,特別支援学校は体力勝負!職場環境は悪くない(体育担当)

はじめまして、私たち昨年より福岡で特別支援学校で体育を教えている32歳男性です。教えているは中学生の年齢の子達です。

以前は一般の公立中学で体育を教えていました。待遇自体は、以前とそこまで変わりません。

もちろん学校の先生特別な手当もつくわけでもありません。学校内では2年目なのでまだまだ他の先生に教えてもらうことばかりです。

特別支援学校で大変だったことは、やっぱり基礎疾患を患った子だったりが登校してくることですね・・。

今の、このご時世で新型コロナウイルス対策は特に念入りにしてます。

私たち教員がコロナの感染源になってしまったらもしかすると生徒たちの命に関わるため気をつけています。

生徒は予想外の動きをしますし、「突然走り出したり」と、やっぱり普通学級のクラスに比べると指示が通らないことが多いです。

昨年は修学旅行が京都へ行く予定だったのですが遠出が出来ず地元だったので、他の先生方から伺った話では移動だったりとても大変だと聞いていたので修学旅行がとても大変と聞いております。

トイレをさせるのも一苦労でありますし、今年はどうなるかわかりません。

人間関係は私の職場は、特に嫌な事はありません。皆さん良い人です。ましては以前の公立中学校で勤務していた時の方が教員の昔の悪い風習があったので嫌でした。

特別支援学校で働く事に向いている方はまずは生徒に教えることが好きな方だと思います。

ハンデがあるかも無い子も私としては特に変わらず授業を楽しく受けてくれたらと思い生徒ができる体育の授業を日々考えています。先日なんかはボーリングをしました。笑

子供たちも一般の子供たちと比べて短い命ではあります。

だからその短い期間の中の楽しい思い出になればと思い授業をしてます。

辞めたくなった事は有りません。確かに先日ギックリ腰をして大変ではありましたが、抱えたり中腰は多いので・・。これは体育教師で体力があるからかもしれませんが(笑)

むしろ前職の土日も部活動に拘束される方が私はしんどかったです。

是非、依頼者さんも授業を教えるのが好きで福祉も学びたいとの事でしたら物凄くいい仕事だとおもいますよ。

とにかくこの仕事は体力勝負です。

4,特別支援クラスの中学部は普通科とは大違い

49歳男性です。もともとは中学校教員で、ずっと中学校勤務だったのですが、平成28年4月から31年3月までの4年間、特別支援学校に勤務しました。

最初の2年間は小学部中学年を、あとの2年は中学部を担任しました。待遇は良く、手取りで月28万円程度で、冬季間には暖房費として寒冷地手当ても支給され、月収で800万円程度でした。

安全面でとにかく気が休まる間がない

初めて勤務したこともあり、最初は慣れるのに精一杯でした。

一番大変なのは、子どもから目が離せない、ということでした。

特に、小学部の児童については、給食時には、必要に応じて食べやすい大きさにカットしたり、小分けにして出したり、という配慮が必要で、昼休みに遊具等で遊ぶ際には、安全面からも、常に子どものそばにいなければいけませんでした。

そのため、腰を落ち着けられるのは下校してからです。

私が担当した小学部の児童は、言葉で意思表示ができず、思うようにならないと泣いて噛みつく、と言うこともありました。

そういう意味では、意思を読み取るのに苦労しました。人間関係についてですが、1人で抱え込まないで、周りに相談やヘルプを求めることで、仕事を効率よく進めることができました。

向き不向きがはっきりしている

中学校とは180度環境が異なり、体が慣れないせいもあって、最初は辞めたくなったことがあります。特別支援学校に向いているのは、まず子どもが好きな人です。特別支援学校に限らず、子供と関わる以上は、好きであることが大事です。

次に、いろいろアイデアを出せる人だと思います。教科書はないので、自分たちのオリジナルで授業をやるためです。

ネットで授業のネタを探すのもいいですが、プラスアルファの部分があるとなおいいと思います。次に、粘り強さがある人だと思います。

児童生徒、まして障がいのある児童生徒を相手にするわけでから、自分の思ったように動いてくれるとは限りません。そんな時でも、手を替え品を替え、めげずに関わっていくことが大事です。

保護者との協力がうまくいかないと本当に大変

42歳 小学校 支援学級教諭です。担任(低学年1・2・3年)指導経験10年以上。

学校は総児童数約700人のうち 支援学級の児童18人支援学級2学級、支援学級担任数6人となっています。

教諭:3人 期限付き教諭:3人 年齢構成は20代が2人、30代1人、40代1人、50代2人の構成です。

知的障害と情緒障害を併せ持つ子が多く、学習の難易度別で小グループを作り、指導にあたっています。

友達や教師に向かって、暴力的な行動で自分の気持ちを伝えようとする児童との対応が大変でした。

児童だけならまだよいのですが、児童の保護者が学校のことをよく思っていないときは、児童と一緒に学校に対して攻撃をしてくるので、改善策をたててもなかなかうまくいかないことが多く、身体的にも精神的にもつらい時がありました。

支援学級の大変な保護者は大きく分けると2通り大変な保護者がいました。

一人は過保護タイプです。

自分の児童をもっと手厚い指導をしてほしいと強く願い、一生懸命なのですが、教師に対して注文が多い人。

もう一人は、放任タイプ。

児童に興味がなく、学校からのお便りをほとんど見てくれず、忘れ物が非常に多い。また、服や靴がボロボロでやぶけていても新しいものを買ってもらえない子もいました。どちらも保護者対応が大変で、管理職など含めて団結して保護者対応にあたりました。

職場では、支援学級の担任同士、協力して行事を行うことが多くあります。分担してみんなで進めていくのですが、支援級担任の中には先生自体に問題がある人がいて(どこの職場でもいそうですね)たいした仕事の量ではないのですが、仕事が遅く、周りの先生方に迷惑かけている人もいました。

児童の障害を理解し、どんな支援がよいのかを考えて児童へ対して支援できる方が向いていると思います。

教師間の能力差も出てきつい

主に辞めたくなった理由は、周りの職員との関係です。生徒指導能力が低い教員や、パソコンの作業が苦手な教員、能力が低い方との一緒に組んで仕事をすると、できる方に仕事が多く偏りが生じてくるのが大変でした。

支援学級は、1クラスに担任が複数いることが多く、周りの教師の様子を見ながら自分の動きを考えて協力して取り組むことが多くありました。自分と合わない方と一緒だと本当に大変な思いをしました。

一番大事なのは、児童のことを一番に考えてあげること。

どんなことに興味をもっているのか、どんなことが嫌なのか、児童の将来を見据えてどんなことが必要なのか、一緒に悩みながら児童の成長を近くで見届けることができるのは、教師の喜びにつながるところだと思います。

まとめ:特別支援はやりがいときつい現実がある

障碍も天から与えられた才能とポジティブに考え、本当に子供と共に一緒に成長していきたいと思う先生方が集まっても、その手法や思想が必ずしも一致するわけではありません。

また、保護者との連携も学校担任同様、一筋縄ではいかないもの。

向き不向きもありますし学校格差も多いです。簡単にはいかないですね。



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