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塾講師の将来性は?少子化やAIに負けず定年まで稼ぎ続けられるのか?

みなさんこんにちは。今回は塾講師の将来性についてキャリア20年の私が真剣に語ってみようと思います。

 

  1. 激しく進む少子化
  2. 動画授業の浸透
  3. AIによる自動学習機能

 

この三点から考えてもかなり将来に不安を持っている人も多いのではないでしょうか?

    私自身は学校の多い神奈川で長らく学習塾の講師をしていましたが、ここ数年で統廃合を繰り返し、つぶれてしまう後者も非常に多く見てきました。

    そこで塾業界の将来性について現場からの声を届けようと思います。


    目次

    将来は間違いなく通塾する生徒の数は減っていく

    これは紛れもない事実であり、子供の出生率を見れば一目瞭然です。

    子どもの数は過去最少1,533万人、38年連続で減少…総務省

     

    更にコロナの影響で都内から初の若者減少。オンラン化で学校に通うメリットが減少して受験産業も結構打撃を受けています。

    質の良い学生バイトを雇うのが難しくなる

    また同時に起きているのが学習塾で働いてくれる講師の数の減少です。

    将来教職関係につくためだったり、割と高い時給目当てで昔は優秀な大学生がかなり入ってくれたのですが、今は状況が違います。

    塾業界はブラックといううわさが広まっています。

     

    • テストの採点
    • 生徒補修の付き合い
    • 家庭での連絡や引継ぎノート

     

    自分も経験しましたが、コマとコマの間にはこのような無給での仕事が発生していることが広まりなかなか講師募集が難しいのです。

    となると授業の質という意味で低下が起きているのも現状。

    更にサテライトと格安の動画授業が講師の仕事を奪う

    さらにオンライン授業とアプリの浸透で、一般的な知識の伝達という機能はかなり単価が下がっています。

    最高の授業がそれこそ月に数百円という値段で繰り返し受けられるようになり、当たりはずれのある講師の授業に数時間使うメリットが薄れて生きていると思います。

    特に自学能力のある生徒は、そこまで周りに合わせた教室での集団授業にメリットを感じることはあまりないのではないでしょうか?

     

    点数での評価が塾講師の価値を下げる

    塾講師の最大のデメリットは主に「学校のテストの点数」で評価をされてしまっていることです。

    一般の学校では社会貢献やボランティア活動、その他生徒間での人間関係を総合的に評価する項目があるかと思いますが、学習塾においては点数で塾や講師全体の評価が決まってしまいます。

    さすがに毎月学校のテストや模試の点数が下がっているのに、月に3万~5万のお金を払いたいという親も少なく、その結果点数以外の評価が数値化されないのが現状です。

     

    点数以外の講師の評価は若さとコミュニケーションで評価されやすい

    加えて言うのであれば、学習塾において点数以外の評価は生徒との距離感で生まれることも多いです。

    やっぱり大学でたばかりの若い講師というのは、生徒にとって身近な存在であり、50代の出番は少なくなってきます。

    生徒とのコミュニケーションを取ろうとしても、雑務に追われる中堅どころの講師は生徒との雑談をそこまで使う暇もなく、授業以外の評価をされにくい傾向になるかと思います。

    こうなると年を取るごとに不利になる面もあるのは間違いないです。生徒アンケートも若い先生の方が良かったりします。

    やはり平均年齢40代、50代の塾よりも、20代、30代の若手が頑張っている塾の方が地域から評価されやすいのです。

    進路指導の規準がAIでデータベース化されてしまう

    親が塾に信頼をおいている基準の一つがデータです。

     

    やはり学校は生徒がいる建前、進路指導においては他の生徒との具体的な差別発言をするわけにはいきません。

    だから進路指導はオブラートに包んだいい方になる。

    間違っても「絶対落ちる」みたいな発言は言えません。

    そこに比べると地域差を超えて他校と客観的に点数差が見える塾はデーターを握っています

    ただ、そのデーターからの判別がAIによりどんどん一般化しているのも事実です。

    大手の学習塾は独自の模試や長年のテスト結果を蓄積しているのですが、フランチャイズや新規の塾というのは、独自データが少なく、それゆえ別業者の模擬試験のデーターを進路指導の参考にします。

    データー+教師の直感なのですが、これがAIにより徐々に補正されているかと思います。

    そう言う意味では進路指導のスキルがある程度AIによって奪われてしまうのかもしれません・・・。

    結局学習塾の講師に将来性はあるのか?給料は上がる?

    以上の事から考えても、学習塾講師の将来性はそこまで高いとは言えないでしょう。

    規模拡大と出世というのはセットですが、教室展開のスピードは確実に落ちていますし、従来道理のやり方では行き詰る日が見えるでしょう。

    女性は30代、男性は40代を過ぎると一気に転職に不利になるということもあり、早めに副業をやるか別業界への転職を考える時期に来ているのかもしれません。

    将来の希望はオンライン授業にある

    ただ、完全に塾講師の将来が閉ざされたかというとそうではなく、今は個人と個人がSNSで繋がり、地域や値段の格差を超えて個性豊かな授業をオンラインで受けられる時代です。

    一人でYouTubeでの学習塾を作ったり、SNSの情報発信から個別の家庭教師を引き受けたり、田舎にいながらZOOMで仕事を獲得したりと、今の仕事の取り方は一昔前と大違いです。

    そのためには個人で情報発信をしながら見込み客を集める集客スキルが必要になってくるかと思います。

    講師のスキル自体には将来性を大いに感じる

    さらに講師自体のスキルには将来性を多く感じます。

     

    • 大人数の前で落ち着いて理論的に話す訓練
    • 綺麗に分かりやすく板書をまとめる訓練
    • 論理的な解説と生徒を気遣ったエンターテイメント性のある語り
    • 専門的な知識を優しく中高生に解説する技術

     

    今の時代のITスキルと非常に相性の良いこともあるわけで、ちょっと業界をずらして実力を発揮していけば良いのではないかと思います。

     



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