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学校専任教師の給料比較!公立・私立を年齢別にグラフ化した!一番稼げるのはどこ?

2020年、色々な場所で子供たちに「将来なりたい職業」のアンケートを取ったところ、公立中学の一部で「教師」が第一位となったという記事がありました。

これを聞いて、教師はもちろん生徒たちの間でも「えっ?」と疑いの目を持つくらい、教師の仕事はブラックという言葉が浸透しています。

それでは、なぜ一位になったのでしょう?

推測される理由としてあげられるのは、コロナ禍でも安定し給料が良いということではないかということです。

それでは、本当に学校教師は給料が良いのでしょうか?

学校教師の年齢と給料について考えてみましょう。

目次

教師ってそんなに稼げるの?他業種と比較して解説します

 

同年齢の給料を比較する時、皆さんはどんなものを資料としますか?

まずは、初任給でしょうか。しかし、この中には「基本給」しか含まれない会社と、基本給に様々な手当てが含まれる会社があります。

他にも、ボーナスの違いや福利厚生など色々と細かい点では違ってきます。退職等の条件なども一律ではありません。

また、災害などが理由で左右される会社、職種もたくさんあります。

 

その中で、左右されない職種の一つが教師です。コロナ禍で飲食、旅行業界、自営業など様々な職種で仕事をする人は大変な打撃を受けました。

こういった家族や親を持つ子供の中には、あらゆる時勢に左右されない教師という職業が「将来なりたい職業」の一つになったのかもしれません。

2020年度はコロナ禍で、飲食や観光業、販売業などでは、仕事を失ったり給料が削減された人が大勢いました。

観光業の大手JTBは、2020年まで大卒が入りたい企業のトップ10に君臨していました。

2019年度まで大卒5~7年くらいの20代後半の年収は400~500万円。

これは、同年齢の大卒者の平均年収の1.2倍以上になります。

 

月収がおよそ手取りで30万以上、ボーナスが年間180万円前後だったそうです。

しかし、コロナ禍で旅行業界は大打撃を受け、2021年度、月収は13万円前後に、ボーナスは0円になってしまいました。

これは、元々の基本給が20~22万円くらいで、ここに出張や営業成績による手当などがつき、30万円を超えていたということのようです。

しかし、基本給が4割カット、ボーナスなしとなったとたんに、年収は200万円以下に。これはJTB以外にも多くの飲食や旅行関係、交通関係の会社で同様の給料削減が行われていることです。

このように、ただ給料だけを見て就きたい仕事を選ぶ、というのは難しいことですね。

 

また、月給はそこそこだけどボーナスが良い、ボーナスは出ないけれど月給が高いといった企業もあります。

そこで、安定し一定の収入が見込める「教師」になりたい、と思う中学生が増えたのかもしれません。

そこで、こちらでは細かい企業比較ははさておき、職種別の一般的な平均年収で比較してみることにしました。

私立講師の給料は人気のIT・弁護士とほぼ同じ年収

【 各社転職サイト公表の平均値をまとめました 】

職種別で見ると、当然のことながら医師、パイロットはダントツで高くなります。

サラリーマンはその人が所属する企業や部署、地位によって全く異なりますが、企業内でも資格職は採用が異なるため給料が違ってくる場合があるようです。

大手建設会社などの建築士や、大手製薬会社の薬剤師となると、一般職よりも高収入になるようです。

そして、人気のパイロットですが、コロナ禍の旅客業界の低迷で大変とはいえ、年収は1000万円を超えます。

医師、パイロットはある意味「危険手当」も含まれる感が高いのかもしれませんね。

 

しかし、警察官や消防官はさらに危険なのですが比較的低賃金です。

公務員という安定で括られてしまっているのが、申し訳ないくらいです。

そして、こういったグラフを見てもわかるように、私立教師の年収は、IT関連や建築士、弁護士に並ぶ高収入、ということがわかります。

特に、コロナ禍で収益が減少した会社や旅行業界、格差が広がった建築業界や飲食を考えると、私立教師は給料もよく、安定しているということがわかります。

公立教師と私立教師はどちらが稼げるのか?


全体の平均を見ると、公立教師と私立教師では、年収に100万円の違いがあります。

同じ教師でも公立教師と比較すると、私立の年収は100万円以上多いということになります。

しかし、私立教師が給料をたくさんもらう一方で、同じ私立で働く非常勤講師が、その半分以下の賃金で働いている、ということも知っていてください。

また、私立教師は学校によって給料格差も大きく、初任給でいきなり月収30万を超える学校から、18万円と高卒並の学校まで様々です。

そのため、「私立教師だからと言って一概に年収が600万円を超えている」ということではないようです。

グラフを見ると面白いのが、20代と50代では公立よりも私立の平均年収の方が良いのに、30代、40代は公立の方が良いということです。

平均値だけを見ると、ここに公立と私立の採用に仕方が見えてきます

私立教師の給料は30代になってから一気に上がる

それは、公立はほとんどの教師が20代で採用試験に合格し専任になることに比べ、私立は最初の数年は非常勤講師、常勤講師と渡り歩き、30代になってやっと「専任教師」になれる人が多いということです。

そのため、同じ30代でも一つの所属で勤続10年を超える公立教師と、数年の私立教師では年齢以外の「勤続年数」という点で年収が低くなってしまうということです。

一方、20代で専任の教師になれた人は、公立と比較し高収入になります。

そのまま同じ学校で勤続年数を重ねている人は、私立教師でも30代で600万円という学校もたくさんあります。

一方、公立教師は公務員のため、2021年現在「年功序列」の方式になります。

ここ数年、色々な企業は年功序列方式を止め、経験値と実際の職能を掛け合わせた給料体制になっていますが、公立教師はベテランになればなるほど給料は良くなります。

とはいっても、学校教師もすべてが年功序列というわけではありません。

例えば、教頭・校長といった管理者になると、管理者手当のようなものが付きます。また、同じ公立教師でも、自治体によって予算が異なるため給料も違ってきます。

唯一公立教師が良い点は、「政令指定都市」以外では都道府県の職員になります。

 

一般の公務員では潤っている自治体とそうでない自治体では、年収に300万円近い差があります。しかし、教師は都道府県職員のため、地方都市でも一般の地方公務員ほどの差はありません。

私立教師は学校によってかなりの格差があり、有名大学の附属と新進の進学校ではかなり違うようです。

私立教師の給料は学校ランクで決まる

私立中学や高校教師の中で、有名大学の附属校は一般的に給料が高くなります。

早慶やGMARCH、と呼ばれる大学の附属ですね。

こういったところは、卒業生の数も多く、寄付も集まりやすいです。

大学での収益が高く、附属学校の受験者数が多いなど様々な理由で給料が高くなります。

同時に保障も良く、某大学では附属校・系列校も含め職員全員が医学部附属病院が無料で受診できる、というところもあるようです。

こういった大学の附属や、昔ながらの進学校は企業でいう「大企業」ということになります。

新設私立高校は若いうちだけ給料が高い

新進の進学校の中にも、専任の教師の給料がとても良い、という学校もあります。

こういった学校はベンチャー企業と思ってもらえると良いでしょう。しかし、こういった学校が抱えているのが、専任教師の確保が難しいうえに、卒業生が少ないため寄付金などの集まりにくい点です。

校舎の建て替えや機材の確保を、卒業生の寄付で賄える古くからの名門校と違い、在学中の学生の親の寄付や施設設備から充当します。

必然的に教職員の給料にも影響は出ます。そこで、新進の私立学校の多くは、色々な工夫をして良い教師を集めています。

ある学校では、若手の良い教師を集めるために、初任給で30万円だしとにかく知名度を上げることに注力しています。

その代わり、中堅教師の給料アップは緩やかです。

経験や年齢を重ねてもあまり給料が上がることはありません。

そのため、経験を積むと年齢に対して自分の給料に見合った学校を見つけて辞めてしまいます。

逆に、最初は公立教師よりも給料が低くても、中堅の教師になるとどんどんと給料が良くなる、という学校もあります。

一般的に私立学校の教師は公立教師よりも給料が良い、中堅や管理者になるとさらに良いようです。

私立学校では管理者になると年収1000万円以上のようです。(公表はしていません)

月の家賃が40万円と言われる千代田区の一等地では「し」が付く仕事をしている人しか住めない、と言います。

「医師」「弁護士」「税理士」「博士」「代議士」「教師」等だそうです。

都内の私立教師は、それだけ給料が良い、ということかもしれません。

公立教師の年代別の給料比較

先ほどもお話しましたが、公立教師は公務員です。

そのため、公務員規定に基づいて、給与も支払われています。

公立の教師は年齢を重ねると、必ずと言っていいほど給料が上がります。

公務員と同じです。そして、60歳になると定年となり、その後非常勤講師になったり、ゆとりのある人は、大学に行き直したり、海外など自分が老後住んでみたい地に移住する人もいます。

育児介護休業も、病気休業も、退職金も保障され、よほどのことがない限りは途中で辞めるということはありません。これが公立教師の年代別の給料と生活保障です。

もちろん、公立教師の採用試験もすぐに合格するわけではありません。何年もかけて非常勤講師や臨時採用から合格する人もたくさんいます。

それでも、私立教師と比較し、専任になれる率は高いため、年齢が上がると必然的に勤続年数、経験年数も上がるため、給料も上がるようです。

こういったことを見ているからこそ、コロナ禍では公立中学生の多くがなりたい仕事に選んだのでしょう。

正社員の教師は何だかんだ安定職

教師の仕事に時間外労働の手当てはありません。

プライベートがない地域もあります。荒廃した学校では身の危険を感じる学校もあるようです。

それでも、災害に強い、不況に強い、株価に左右されにくいこれが教師の仕事です。

命の危険も「0」ではありませんが、それは一般のサラリーマンも同じです。

教師という仕事以外の職種経験のない人は、教師は「ブラック」と言います。

しかし、介護や看護、保育、土木、配送、清掃、警備…ブラックではない仕事ってあるのでしょうか?

こういった様々な職種と比較しても、専任教師の給料は年齢によって確実に上がる、子供が憧れる仕事なのかもしれません。

非常勤には辛いところですが、不況が続く現在正社員はやっぱり給料が良いのかなと思います。



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