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家庭科教師の働き方と掛け持ち副業の現状について

家庭科の先生には大きく分けると4つのタイプがあります。

専任か非常勤講師でまず分けられますが、非常勤講師にも複数のタイプがいます。今回はタイプ別におすすめの掛け持ち副業をまとめます。

目次

家庭科教師働き方と採用の流れ

では家庭科教師の働き方ついて4パターン紹介しようと思います。

  1. 専任講師
  2. 既婚者非常勤講師
  3. 独身非常講師
  4. 兼業主婦講師

 

1つ目は専任の先生です。

大学を卒業後、他の世界を知ることなく専任を勤める先生が多く、まじめで学術肌の人が多くいます。公立の先生はほぼ既婚者ですが、私学の先生には独身者が多くいます。

2つ目は、非常勤講師です。

家庭科はこの非常勤講師が多く、そのうちの半分以上は兼業主婦です。家庭を大切にするため、配偶者の扶養の範囲内で仕事をしています。

3つ目は、同じ非常勤講師ですが、若く独身の先生です。専任を目指したくさん授業を受け持ち、他の資格を取るための勉強などもしています。

4つ目は、子育てや介護も一段落し、非常勤講師としてある程度の時間を受け持ち、子供の学費など経済的な支えをになっている兼業主婦です。

一つの学校で18時間以上受け持っている場合は、そこでバリバリと仕事をしますが、8~10時間の場合は、2校以上を掛け持ちしています。

それでは、家庭科教師の中で今回は3つ目と4つ目のタイプに注目したお話をしましょう。

独身の非常勤講師の働き方

技術家庭は多い学校では、専任や非常勤講師がそれぞれ、18以上のコマ数を持ち、ほぼ1週間休みなく働いています。

待遇が良い学校なら18コマでも月に20万円くらいになり、さらにボーナスも出るため、あまり掛け持ちをすることはありません。

さらに「年金」「健康保険」に入れる場合は、非常勤講師といっても落ち着いて授業に取り組むことができます。

しかし、ほとんどの非常勤講師の場合はそこから「年金」「健康保険」の支払いなどがあるため、掛け持ちで仕事をしている人が多くいます。

特に独身で一人暮らしをすると、アパートの家賃や生活費で、ほとんど残りません。さらに、安定を目指して公立の採用試験を受けている人もいます。

クラス数が少ない学校では、一人8~10コマしかないため、他の学校との掛け持ちをする先生も多くいます。

公立の学校との掛け持ち

公立を目指す非常勤の先生は、週2~3日私学の非常勤講師、週2~3日公立の非常勤講師と掛け持ちをしています。私学で専任になれる率は本当にわずかです。

そこで、公立と掛け持ちをすることで、公立の先生とのつながりを作ります

公立はどんな都道府県でも、毎年採用試験が行われます。

さらに、千葉や埼玉、神奈川などでは政令指定都市が、別枠で採用試験を行っています。

県の採用試験よりも採用数は少ないものの、受験者数も少なくさらに「都市部」での仕事が確約されているため、受験者が増えています。

そして、こういった試験を受ける時に有利になるのが公立での非常勤講師経験です。

公立で非常勤講師をしていると、必ずと言っていいほど「採用試験」を受けるように促されます。

さらに、数年非常勤講師としての仕事を経験することで、「校長推薦」や「校長面接」等、仕事先の校長先生が色々と優遇してくれます。

公立は県や市できちんと予算をとって、それに合わせて順番に調理室や被服室をきれいに整えます。私立のようにどうでも良い科目という意識もなく、どの学校に行っても家庭科の授業が安定してできるのが人気の理由です。

また、公立の先生になると公務員になるため安定するだけでなく、年金や退職金も私立よりはるかに良いのです。そのため、技術家庭でも公立の教員を目指す人が多くいます。そのために、公立と掛け持ちをします。

独身の先生の多くは、私立の非常勤講師はあくまでも経済的な理由で公立との掛け持ちメインとし、いずれ公立の先生になることを目指しています。

独身の先生の中には、私立学校同士の掛け持ちをしている人もいますが、どちらも専任を採用しない可能性が高くあります。

さらに、双方の学校のやり方の違いに戸惑うこともありますので、あまりおすすめしたい方法ではありません。

他の業種との掛け持ち講師

家庭科の非常勤講師だからと、他の教科と違うか、というとあまり違わないということもあります。

特に若い先生の場合は大学を卒業後間もないため、主要教科にも精通しています。

そこで、塾講師などと掛け持ちをしたり、通信添削などの仕事と掛け持ちしている人もいます。

しかし、どうしても大手塾や予備校となると専門の知識を求めるため、家庭科の免許ではあまり歓迎されないこともあります。

そこで、パン作りやお菓子作りなどの資格を取って、料理教室、手芸教室などの講師との掛け持ちをする人もいます。

また、調理師や栄養士の免許を持っていることもあるため、ブログなどを書いて、副業としている人もいるようです。

ここで、YouTubeなどの動画投稿は、というとその人の目指す方向によっては、あまりおすすめできない副業になります。

「公立」の教員を目指すと、InstagramやYouTubeなどSNSで顔ばれをしている人は歓迎されないことがあります。

公立の採用試験を目指すなら、こういった副業は我慢をしましょう。

若い先生の中には、お金のためには時間や健康を犠牲にしている人もいます。

昼間学校で授業をして、夜になるとコールセンターなどでオペレーターの仕事をする、居酒屋の店員をするといった副業です。

すでに、どちらが副業かわからないくらい、仕事をすることになります。大学生なら授業をさぼった、授業中寝ていた、ということがあっても多少は目をつぶってもらえるかもしれません。しかし、教師は別です。

こういった副業をして休み時間に居眠りをしてしまい、そのまま授業をさぼって解雇になった、という先生もいますので注意してください。

既婚の非常勤講師の働き方について

独身者も経済的な安定が必要ですが、既婚の非常勤講師の中にもしっかりと収入を確保するために掛け持ちをしている先生も大勢います。実は、家庭を持つ家庭科の非常勤講師もお金が必要なのです。

コマ数の少ない学校では、週に8~10コマを担当し、扶養の範囲内で仕事をする先生もいます。

子育てに合わせて仕事のやり方を変える

ここでちょっと考えて欲しいことがあります。

親が子育てのために使うものは、一体何でしょうか?お金ですか?それとも時間でしょうか?

実は、子供の成長によって変わります。

子供が乳幼児の時は「体力」と「時間」です。そして、小学生から中学生になると「時間」と「精神力」になります。

高校生をすぎて就職や結婚をするまでは「精神力」と「経済力」です。

子供手当などというものが出ていますが、なぜかあまり必要がない時期にもらえるという不思議なことが世界中で起こっています。

さすがに自分で子育てをしない人たちが考える制度ですね・・・。

小学生中学生にかかるお金と、高校生以上、特に大学生にかかるお金は「桁」が違います。その代わり、時間に余裕が出てきます。

「小学生までは学校から帰るまでに自分も帰宅したい、習い事の送り迎えがある」などの理由であまり無理な授業時間を持つことができません。

しかし、中学生以上になると塾も一人で通うようになり、部活もあるため帰宅も遅く、夏休みも家にいないことが増えていきます。

そこで、既婚の非常勤講師は子供が中学生くらいになると、時間よりもお金を求めて「掛け持ち」をするようになるのです。

高校生、大学生では親も時間よりも「お金」が必要になります。大学受験の受験料だけで10万円以上、入学金に100万円以上、毎年の授業料に文系で100万円、一人暮らしをするとさらに月10万円、と驚くくらいお金が必要です。

子供が小さいときは、家事と育児を優先していた非常勤講師の先生が、中学生くらいになると急にコマ数を増やし、高校生以上になると、掛け持ちをするようになるようです。

家庭科の教師は仕事と家庭の両立を優先する人が多い

家庭科の非常勤講師が多いのは、学校側のコマ数の少なさだけでなく、仕事をする先生も「家庭科」という特殊な授業を行うために、「家庭」を蔑ろにしない人が多いのです。

よく保護者の中には、独身の家庭科の先生に「子育てをしたことがないのに親の気持ちはわかるはずがない」とおっしゃる人がいます。まあ、当然です。

しかし、子育てを経験している家庭科の非常勤講師は、そんなことは言わせません!という姿勢の人がほとんどです。子育ての苦労も授業の糧にし、さらに介護の経験もあると無敵です。

頑張る教師は掛け持ちもする

仕事と家事、育児を両立する既婚の先生の中には、配偶者の扶養に入ることなくずっと仕事をしている先生もたくさんいます。

夏休みがある、部活など放課後に拘束されることもない、という利点を生かし、昼間の授業に集中します。

放課後から翌朝までは家事・育児に集中する、という充実した人生の中で一番欲張りな生き方を選んでいます。

自分で軸にする学校を持ち、常に16~20時間をキープ、減少した時は他の私立や公立の学校を兼任し、掛け持ちで常時18前後になるようにしています。

私立ではあまりありませんが、公立では「4コマ」週1日だけ、という学校もあります。少ないときに、いつでも公立の非常勤講師を勤められるようにつながりを持って、上手に仕事を続けています。

中には通信の学校と掛け持ちをすることで、不足する数時間をカバーするような方法を取っている先生もいます。

家庭科の教員免許を活かせる仕事

正直、他の教科と異なり家庭科の教員免許を活かせる副業はほとんどありません

塾や予備校でも、英語や数学の先生の方がいくらでも仕事があります。

そのため、教員というよりも「食物」「被服」「保育」の知識を活かした仕事を副業としています。

調理師の資格を活かしたお料理レシピの作成やブログ、お料理教室の先生。編み物や手芸の講師などです。

しかし、こういった仕事のほとんどは、専門の学校を卒業してパティシエや調理師として仕事をしていた人も参入しています。

中には、ABCクッキングやベターホーム協会などで資格を取り先生をする人もいますが、非常勤講師の先生が家庭と資格を取る勉強を掛け持ちすることが難しく、こういった副業は簡単ではないようです。

保育では「学童保育」の先生や、幼児教室の先生などの仕事がありますが「時間的に学校の授業のほうが時給が良い」ということで、よほどのことがない限り学校の掛け持ちを選ぶ先生がほとんどです。

まとめ:家庭科教師の現状と掛け持ち

  • 専任講師は公立の既婚者が多く非常勤は私立の独身者が多い
  • 家庭科の非常勤講師の半分は主婦をやりながら仕事をしている
  • 非常勤の掛け持ちをしながら専任を目指す人もいる
  • 子育てと介護が終わり経済優先で稼ぐ非常勤講師がいる
  • 家庭科教師の副業は「食物」「被服」「保育」の知識を活かした仕事

このような状況になっています。

 

家庭科の教員はすごく不足しています。

副業をあえて探すことなく、2つ3つの学校を掛け持ちしている先生もいます。

中には、週に27コマ、月曜から金曜日までほとんど6時間授業をびっしりとこなしていた、という先生もいるそうです。

午前中と、午後で2つの学校をはしごして掛け持ちしているという先生もいます。

27コマ持っても、事務仕事がない、部活などの指導がない、保護者対応がない、という条件なら確かに週に働く時間は30~35時間くらいですので、普通の仕事と大差ありません。

家庭科の非常勤講師は、働く学校次第で、いくらでも掛け持ちが可能です。家庭科の教員免許を活かす副業は教員、ということですね。



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