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家庭科教師の需要と不足の深刻な問題!社会で必用な力が認められない事実。

2020年現在、仕事がなくて路上生活を余儀なくされる人がいる一方、人材が不足し成り立たない仕事もたくさんあります。例えば、福祉や保育、看護、運送といった「苦労しても儲からない」と思われている仕事です。

保育、看護は10年以上前から比べると、かなり改善されています。福祉や運送業も新任で30万円と、かなりの月収を保証している企業もあります。非正規雇用でもしっかりと社会保険に入ることが可能で、教育の現場と比較すると、かなり高待遇になっています。

ところが、教育はそうではありません。

その理由が「夏休み」や「冬休み」など長期休暇がある、という理由です。

しかし、それを差し引いても割が合わないのが「家庭科」です。そこで、家庭科教師の実態をご紹介しましょう。

目次

家庭科教師不足の根本的な原因

全国的に「家庭科教師」が不足していることをご存じですか?

「家庭科」という特殊な教科で、あまりピンとこない世代の人も多いようですが、20年ほど前から男女共修となり、現在は男子も女子も受けてる必修科目です。

ところが、「家庭科」の教員免許を取得できる大学そのものが少なく、そこから教員不足が始まっています。

  1. 家庭科の免許を取得できる大学が少ない
  2. 家政学部系大学では教員免許よりも魅力的な資格が多くとれる
  3. 学校の管理者に理解力がなく家庭科教師が冷遇されている
  4. 家庭科の専任の募集が少ないため教員を希望する若い人が少ない
  5. 家庭科の内容が多岐にわたるためそれを教えるだけの経験が必要

このような問題点が指摘されています。

 

家庭科の免許を取得できる大学が少ない

教員免許をとれる大学には二つのタイプがあります。

まずは、教員を目指す人が進学する教育学部です。

教育学部は、それぞれの専攻で、五教科はもちろん、体育科、家庭科、技術科、芸術科、養護教諭などの免許が取得できます。

もう一つは、それぞれの学部や学科が設けている教員免許です。

例えば、理学部や工学部なら「理科」「数学」「工業」など、法学部、経済学部、社会学部などは「社会」といった免許です。

この中で、家庭科以外の免許はグローバルな大学のほとんどが修得可能です。

ところが、体育、芸術、家庭科は特殊でそれぞれが、「体育大学」「音大・美大」「家政学部」などでしが修得することができません。

しかも、体育大学や美大、音大と異なり、家政学部は女子大がほとんどです。

一部、農学部や生命科学部などでも家庭科の免許を可能としている大学もあるようですが、それはかなり希少になります。

つまり絶対的にと言っていいほど1/2の人間しか家庭科の免許は修得できないのです。

しかし他の教科と比較しても圧倒的に教師の分母が少ないのに、中学・高校では男女の両方が受ける必修科目となっているということです。

家政学部系大学では教員免許よりも魅力的な資格が多い

大学では、色々な資格を取ることができます。

例えば「理科」の免許がとれる理学部系では「食品管理責任者」「放射線管理責任者」等を受験、または修得することができます。

  • 家政学部保育学科:「保育士、幼稚園教諭」
  • 住居学科:「二級建築士」「インテリアコーディネーター」等
  • 被服学科:「衣料管理士」「繊維製品品質管理士」「カラーコーディネーター」
  • 食物学科:「栄養士」「調理師」「管理栄養士」

などです。

他にも、家政学部では「図書館司書」や「学芸員」「社会福祉主事」の資格がとれる大学もあります。

それぞれ、専門の業界や企業で使うことができる資格のため、わざわざブラックと言われる教員免許を修得する学生は、教員免許の更新制度が始まった以降、1割にも満たない状態です。

衣料管理士や栄養士が取れれば、それを武器に就活をすることもできます。

さらに、4年間で色々な知識や手に職が就くため、手芸講師や料理教室などにつなげている人もいます。

和裁の修得をすれば、一枚何万円、何十万円の和裁師になることもできるのです。

住居学科に至っては、家庭科教員免許が修得できない大学が多く、修得できても美術の教員免許になります。

漫画「ランウェイで笑って」の舞台となっている文化学園大学では、世界中から「その道」のプロを目指す人が集まっています。

教員の免許を取る「暇」もないくらいです。

お味噌などの開発で有名な女子栄養大学も栄養士や管理栄養士を育てる学校、そんな暇がないという点では同じです。

つまり、教員免許は「家政系」の大学では、ほとんど魅力がない資格になっているのです。

しかし、それは各学校の管理者や大学の教員たちにも原因があるかもしれません。

学校管理者が「無知」なため家庭科教師が冷遇されている

中学、高校の管理者の多くは主要教科出身者です。つまり五教科と呼ばれる科目です。他には体育の教員、芸術の教員で家庭科の教員はほとんどいません。

未だに学校という世界が「男尊女卑」なのです。

「家庭科なんて」という管理者も多く「無知」という他ないのです。そのため、いまだに家庭科が調理や被服だけをやっていると大勘違いのままということです。

ただし一部の親は家庭科教育に理解がある

しかし、家庭科の教員が「実技」をやることなく授業を行う「一流」と呼ばれる学校もあります。

本当に大勢の人が憧れる一流高になります。親も理解力があり「家庭科ができない子供は他の勉強もできない」と知っています。

男女共修、18歳成人と、全ての社会の変化に合わせた学問を履修できるのが「家庭科」という科目です。

内容的には現代ビジネスで取り扱われる以下のようなもの。

  • 「消費者教育」
  • 「環境問題」
  • 「災害問題」
  • 「福祉教育」
  • 「情報教育」
  • 「高齢者問題」
  • 「進路教育」

 

のすべてが家庭科の教科書に入っています。実社会に出てから使うのは5教科の受験科目よりむしろこちらの方です。

 

すでに、英語の長文読解や現代文では、こういった問題が取り上げられていますが、家庭科でしっかりと社会問題と生活を関連付けて学習している子供たちは、入試でも大学に入学してからでも、就職試験でも困らないのです。

  • 高齢者介護
  • 年金問題
  • 環境負荷
  • 生活保護
  • 健康問題

ニュースで話題になるものは全部家庭科の教科書のあちらこちらに入っています。

起源を考えれば理解できると思います。

「生活科」という授業は家庭科で、それが理科と社会に分かれたのですから、当然といえば当然です。

こういったことを知らない似非進学校や二流学校では、いまだに「非常勤講師」で家庭科をすべて回しています。

何もわかっていない無知な管理者が経営する学校では、「家庭科を英語で」などと表向きだけをかっこよく繕って、社会に出てから大切な勉強を教えることをしていません。

5教科重視の勉強には問題があります。危険な土地にゆるゆるの土台で、かっこ良い豪奢な家を建てているようなものです。

地震や台風で、すぐに崩壊しますね。受験と社会で必用とされるスキルは違うのです。

また、「18歳成人」に関する授業は家庭科で行っているということも、社会全般に浸透していないのも問題があります。

科目の重要性が理解されず、教師がやる気をなくす

学校が理解をしていない、社会が理解をしていない、無理難題は押し付ける癖に何の保証もない、これでは家庭科の教員たちもやる気をそがれてしまいます。

そのため、ほとんどの家庭科の教員は疲弊し、一年で教員が変わるという学校も後を絶ちません。

若い先生は公立やより条件の良い学校へ、しかし「隣の芝生」は良く見えて、そこもまた止めてを繰り返す人もいます。

こういった先生の姿を見たら、若い人は誰も家庭科の教員になりたいなんて思わないことでしょう。

家庭科の管理者がいる学校は落ち着いている

公立学校の一部では家庭科の教員が管理者になっている学校があります。

こういった学校の保護者に話を聞くと、学校全体がとても落ち着いていて、保護者の意見がしっかりと反映されている。学校全体がまとまっている。という話を聞きます。

家庭科の教員は、嫌でも理社の授業をカバーすることを平素から行っています。さらに、「人間」を育てる科目のため、人間全体を見ることに長けている人が多くいます。

そのため、女性の中でも一科にだけ特化した先生よりも、広く人を見ている先生が多いということだそうです。

こういった意見に聞く耳を持たない、管理者が経営する私立学校は、一時は人気があってもすぐに傾くダメな経営者の会社と同じかもしれませんね。

専任の募集が少ないため教員を希望する若い人が少ない

家庭科は「非常勤講師」の募集は多くあっても「専任教員」の募集はとても少ないです。大学を出て教員になりたい、と思う女性の多くは独身です。

当然、安定した職に就きたいものです。

そのため、「公立の採用試験」で不合格になったら二つの選択を強いられます。

安定した身分になりたい場合は、教員を諦めて一般企業に、どうしても教員になりたい場合は非常勤講師を続けながら、公立の採用試験合格に、という選択です。

そのため「どうしても」ではない人は、普通の企業に就職してしまいます。

わざわざ、不安定な非常勤講師を選ぶ若い人はいません。専任の募集が少ない、需要がないなら、当然希望者も少ないということになります。

家庭科は内容が広く、全てを教えるだけの経験が必要

家庭科の課題の中には、ローンの計算や給与明細の見方、税金対策、住宅を建てる時の土地の選び方、介護保険制度、年金対策などがあります。

ところが、大学では「被服学科」「食物学科」「家庭経済学科」「教育学部」といったそれぞれの専門の勉強をしたため、大卒の若い先生ではいざ現場に出ると「?」というのが現状です。

非常勤講師でも優秀な先生を抱える私立高校や一貫校では、こういったことも全て指導できる先生が「家庭科」を教えています。

優秀な家庭科教師ができるまでには時間がかかる

まず、公立の採用試験に不合格になり企業に就職します。そのまま結婚、出産を機に仕事を辞めます。中には、介護をきっかけで仕事を辞めた人もいます。

子育てが落ち着き、何か仕事をしようと考えたとき、ふと「教員免許」を持っていたことに気が付きます。元々「教員志望」だったことをきっかけに、普通のパート感覚なら週に2~4日、8コマ月8万円の授業をしながら夫の扶養範囲内で家事・育児との両立が可能となるのです。

さらに、12コマ月12万円までなら税扶養以外は、扶養範囲内になります。

夏休みは子供の休みと一緒、子供が学校や幼稚園に行っている時間だけ仕事をすればよい、と計算して仕事をしている先生もいます。

こういった家庭科の非常勤講師は、「企業」「子育て」「結婚」「家の購入」の経験があるため、ローンの計算や給与明細の見方、税金対策を知っているのです。

営業経験や事務経験がある人も多く、色々なことを生徒に教えることができます。

さらに結婚、出産を機に転職しているため、保育も、家族関係も、介護も経験済みという多岐にわたる授業が可能です。

ところが、ここで一つ大きな壁になってしまったのが「教員免許更新」問題です。

現在、50代、60代の先生の多くは、結婚出産による企業の退職後、免許が切れることなく30代、40代で非常勤講師から教育現場に入ることができました。

しかし、免許更新が始まり、現在の30代、40代の人は免許が失効してしまうのです。

せっかく、色々な経験を活かせる教科なのに、もったいないです。これも、家庭科教員が不足する理由です。

家庭科の仕事の内容と苦労についても語る

家庭科の仕事は、古くから受け継がれる「衣生活」「食生活」「住生活」「保育」の他に、環境、福祉、情報、経済、高齢者問題、家族問題が含まれています。

そのため、調理実習や被服実習をしながら、座学も行います。

上位進学校では大学の医学部や薬学部、生命科学部などで修得する「食品管理者」に匹敵する食の授業も展開しています。

家族関係や高齢者問題では民法を学ぶことも多くあります。

実は家庭科の教員も生物や化学、経済や法律にかなり精通していないと授業が成り立ちません

医学知識も必要となることがあり、日々勉強が必要になります。

二流の学校では「家庭科」なんて、と馬鹿にする生徒や他の教科の教職員、保護者の影響でこういった授業どころか昔からの授業さえもままなりません。

ここでちょっと面白いのが、三流と呼ばれる学校です。

こういった学校ほど、生活が身近で家庭科を馬鹿にしないのです。

調理師や美容師に興味があり、「手に職が就く資格を持って仕事をしたい」と望む子供たちは、家庭科に真剣に向き合ってくれます

ただ、元々の理解力や集中力に欠けるため、まずは興味を持たせることから始めるという苦労があります。

一番苦労をするのが、中途半端な形だけの非進学校です。

五教科重視の学校や保護者の間に立ちながら、一流進学校と同じ内容のことを授業で行わなければならないのです。

 

一流というにはほど遠い生徒は、とにかく底辺脱出、受験合格が命です。

塾や他の教科の勉強で疲れてしまい、家庭科をお休みの授業と勘違いている子もいます。

実はこれが問題で、有名大学の試験は幅広い知識が問われます。暗記だけではどうしようもないテーマの深堀が必要なのです。

英語の長文読解で環境や年金問題が出たときに、家庭科の基礎がないため意味不明になっているのです。

今までは各自の過程ですでに行われてきた教育が伝えられていないため、きちんと勉強しおかないと対応できない子が多いと思います。

女子高出身の家庭科の先生は大変

ここで、一番大変なのは女子高出身の家庭科の先生です。

女子高ではいまだに古き良き家庭科を続けている学校も多く、「衣食保育」で履修科目が終わっているようです。

そのため、私立の家庭科の教員になっても住居を教えられない、税金の違いがわからないという教師も多く、苦労をしています

家庭科がどれくらい大切な学科か?

知らないと人生で損をしてしまう科目であるのか?

こういったことの理解をさせるために、家庭科教師にもそれだけの資質が求められる、という苦労をする教科です。

しかしその分、卒業した生徒たちが口をそろえて「受験が終わったら、家庭科が一番役に立っている」と言ってくれるのも、家庭科の楽しさかもしれません。

中には、小難しい数学や英語、古典は役に立たないけれど、家庭科は役に立つという卒業生もいます。

大人になった時に「子育て」や「年金」等、思わぬことで相談を持ち掛けられることもあります。

しかし「学校経営者」は普通の社会を知りません。教育という世界しか知らないため、結局は一番役に立つ教科を「非常勤講師」で良いと考えるのかもしれません。

大学の偏見で家庭科の教員が育たない

家政系の大学は、いまだに「被服」「食物」「住居」「保育」とそれぞれが一番と、互いにいがみ合ったり他の学科を下に見ています。

こういった古い考えの教授が幅を利かせているため、家庭科の教員を育てる環境にありません。

教育学部や教員養成の大学の中には、「教育(教師)こそ一番の仕事」と思っている教授もいます。

世の中のほとんどの人が教育以外の仕事に就くのですが。おかしな世界です。

こういった考え方も、学校そのものが「家庭科は非常勤講師で良い」という家庭科蔑視の考え方に繋がっています。

本当の先進国になるために重要なこと

日本以外では家庭科という教科はありません。

欧米では「home economics」家庭経済学または「domestic science」広域科学と言います。

生きるために必要な社会と理科という意味ですね。「economy(エコノミー)」の語源がギリシャ語の「家庭」です。

家庭科を英語でグローバルに、と言うなら家庭科の存在意義そのものを、学校が変える必要があります。

戦後75年、いまだに家庭科なんて呼ぶ日本が古い、家庭科を蔑視する社会が古いのですが、それを払拭できる先生を育てていないのも事実です。

やはり欧米の最先端の授業に比べ日本の大学教育は遅れているのです。

本当の先進国を目指すなら、国そのものが「家庭科」に対する考え方を変える必要があるのかもしれません。

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これから家庭科教師を目指すみなさんも、ぜひ問題意識を持って臨んでもらいたいと思います。

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