こんにちは!!
今日は教師のボーナスについて書きたいと思います。
今年はコロナウイルスの影響でボーナスがカットになっている企業も多いと思います。
そんな中教師のボーナスはどうなっているのか。詳しく書きたいと思います。
また、教師はお金をいったい何に使っているのでしょうか?
学校の先生は非常に忙しいので、その使い道も気になるところです。私の身を切りながら(笑)お話しできればと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
中学教師の冬のボーナスについて
学校の先生は給与以外にボーナスが出ます。…当たり前ですよね。
筆者も教師ですので、ボーナスはもらっています。
では、いったいいくらぐらいもらっているのでしょうか?
公立学校のボーナス
まず公立学校からいきます。公立学校の教員は公務員ですので、ボーナスは給与と同じくHP等に公開されています。大阪府の例を取ってみてみましょう。
リンク:職員一人当たりの給料・諸手当一覧
大阪府の教育公務員の平均年齢は39.7歳、平均月額給与は417,055円となっています。
期末手当の支給月額は4.45月ですので、上記金額に4.45を乗じた金額つまり1,735,454円がボーナスとなります。
ただしこの額は夏+冬の額ですので、冬のボーナスはだいたいその半分ぐらいの額になります。これは額面になりますので、実際にはここから税金を引かれ、手取りとなります。
コロナウイルスのせいでボーナスが減っているというニュースを見ますが、学校の先生は公務員で営利目的ではないので、今年に関しても一応満額ボーナスが出ます。
これに関しても「一般企業は出てないのに教師だけずるい」というご不満を直接学校に電話される方もいますが、休校期間中でも教員は出勤し、生徒指導やオンラインでの授業準備をしていましたので、満額出てもおかしくないかと思います。
またこの支給月額については各都道府県によって異なりますので、各自治体HPを参照してみてください。
夏のボーナスとの比較は?
先ほどのリンク先を見ていただければわかるのですが、教師の、というか公務員のボーナスには期末手当と勤勉手当の2種類があったかと思います。
簡単に言えば、勤勉手当が夏のボーナス、期末手当が冬のボーナスになります。一般企業と同じく、冬のボーナスの方が多いですね。
冬は何かと入用ですので、少し多めに設定していただけるとありがたいですね。
ボーナスの使い道について
さて、使い道についてです。これは私の過去の経験とわたしの周りの先生方のお話を総合しながら書いていきたいと思います。先に言っておきますが、意外にみんな質素です 笑
Case 1 独身の場合
独身の先生は当然全てのお金は自由です。なので、自分に使います。
一番多いのは車を買うことではないでしょうか。今の世の中は若い人を含めあまり車に乗らなくなってきましたが、学校の先生って車に乗る人が多いんですよね。
なぜか考えてみたんですが、やはり家庭訪問や部活動で移動があることも要因なのではないでしょうか?
きっと都会だと車移動など教師でさえ必要ないのでしょうが、少し田舎に行くと、部活動の荷物運搬や緊急時のために、車を持っていることの方が有利なことが出てきます。
先日某県で部活動の遠征に生徒を乗せて運転した教員が大量処分をされていましたが、公共交通機関が不便な地域ではまだまだ教員の自家用車での遠征は多そうです。
そういう意味でも、ボーナスが出ると学校の先生は車を買いがちです。私もそうですが、ミニバンが多いです。部活動の荷物が載るので(笑)
ボーナス自腹で部活の道具を買う教師もいる
そしてもう一つ。これは部活動を通した「闇」の部分ですが、自分のボーナスを使って部活動の道具を買う先生方も一定数いるでしょう。
これは結婚しているとなかなか難しいので独身の先生方に多いのです。
「部活動は部費が出ているだろう」と一般の方が思われるでしょう。
しかし、中学校単体での部費というのは、1クラブ年間で1万円程度、などという中学生のお年玉より少ない額しか支給されません。
私は野球部の顧問をしていますが、野球はボールが一球当たり700円ほどしますので、1ダース買えばそれでおしまいです。
試合をするために1試合当たり2球の新球が必要になりますので、そうなると年間で6試合ほどしかできません。
ほとんどの部活動では【部費】と称して年間でいくらか集めるのですが、経済的に厳しい地区の学校や人数の少ない学校は部費が出せません。
顧問が自腹をきったり、学校に借金をして運営することも多くあります。
ボーナスで部をまわすのはそういった意味合いもあるのです。
さらに、最近では部活動で使う用具の値段高騰も目立っています。例えば、野球のバットやグローブでも4万円を軽く超えるモデルが発売されています。
バットは値段によって飛距離が変わるものです。「勝ちたい!勝たせたい!」という思いの強い顧問ほど、熱心にボーナスをつぎ込んでいます。
このように、自分に使うだけならまだしも、自分の仕事に再度身銭を投じてしまうような教師もいるのです。
Case 2 結婚している場合
結婚している教師のボーナスの使い方はずばり、住宅購入資金です。別の記事でも書きましたが、教師は住宅を購入する人が比較的多いです。
その購入資金に充てる人、またはローンの繰り上げ返済に利用するという人が圧倒的に多いです。
ローンを繰り上げ返済することによって、老後の資金計画にかなり余裕が出てきます。また、子どもがいる場合は子どもの教育資金に充てることもできるでしょう。
私の知り合いで夫婦ともに教師という人がいますが、繰り上げに繰り上げを重ねて15年程度で4000万近いローンを完済した人もいます。
まぁ、年間300万近く返すことができれば4000万円にはとどくのでそれほど高いハードルではありませんが、それでもそれだけ早く返せる人はやはり少ないですね。
では、なぜ教師はローン返済にお金を使うのでしょうか?
理由は大きく分けて2つです。1つ目は、そもそも教師は休みが少ない職業です。
土日祝は休み…と言われても、やれ部活動やら地域の祭りやらPTA行事やらで結局は連休を取れることなどほとんどありません。
なのでゆっくり旅行に行くなどというお金の使い方はあまりしないのです。
2つ目は、貯蓄です。
ローン、というものはいわば借金です。
借金を早く返して貯蓄にできれば持っていきたい。その心理が働くので、早め早めにローンを返していくのです。この考え方は一般企業でも同じなのではないでしょうか?
私の知る限り、あまり「もらった分だけ使う」という教師は見たことがないですね。
まとめ
いかがでしたか?
後半はかなりリアルなところを書きましたので、教師の【生の部分】がお判りいただけたかと思います。
まとめると、
- 教師の冬のボーナスとは、期末手当と呼ばれるものである。特別に多いわけではない。
- 使い道は割と堅実。
- 独身であれば部活動に投資をする人も!!
みなさんは冬のボーナスをどのように使われますか?
本日もありがとうございました。
気軽にどうぞ♪