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塾講師のための職務履歴書の例文と書き方のコツ!最低限入れるべき要素とは?

今回は塾講師から別業界へ転職すための職務履歴書の書き方と例文についてお伝えします。

学校の教師と塾の教師は経営の方針が違います。最終的に教室長・エリアマネージャーと上がっていき、地域全体の運営を任されることが望まれます。

それを踏まえた上でのPRポイント考えることが重要です。以下の要素を入れておくと高評価がもらえます。

  • 教室内の掲示物のPRが得意
  • 入塾案内・生徒勧誘などの営業能力が高い
  • 受験をはじめとした生徒の進路指導先に興味がある
  • 塾の規模を拡大してみたい
  • テストの分析と問題作成に興味がある
  • 積極的な生徒の声掛けに自信がある

こういうものです。

教育熱を伝えるのは当然なところですが、実際に学費の決定権は親にあるため、保護者へのPRが出来なければ塾の経営は成り立たないことも知っておいてください。

目次

塾講師の職務履歴書の具体例とワンポイントアドバイス

では具体的な例文です。今回は教職経験を活かした職務履歴書の書き方になっています。塾講師で必用な経験を踏まえてPRしていきましょう。

講師経験者の職務履歴書例文

職務要約

  • ○○大学卒業後、いわき市立○○○○塾で常勤講師として 1 年間勤務。
  • その後、○○学習塾○○校に入社し、主任として 4 年間勤務。

小学生〜中学生の主要5科目と、高校生の数学・化学・物理を指導。授業の傍ら、教室長のサポートや保護者との面談、生徒との進路面談、講師陣の指導などを行う。

教室運営に関わる事務全般を担い、毎月の生徒の時間割作成や配布するプリントの作成、月謝の入金管理などを行う。

職務履歴

■職務経歴
□2014 年 04 月〜2015 年 03 月 いわき市立○○中学校

期間 業務内容
2014 年 04 月

2015 年 03 月

【担当職務】

  • 中学 1~2 年生の理科指導(授業、授業計画作成、テスト作成、採点)
  • 学年副担任(学習指導、生活指導、進路指導)
  • 剣道部顧問

【業務内で工夫した点】

  • 生徒の習熟度に応じた授業の実施
  • 生徒・保護者の方とのコミニュニケーション
  • 剣道未経験で顧問になったため、生徒と共に道場へ通い、剣道の基礎を学んだ
  • 中学 1~2 年生の理科指導(授業、授業計画作成、テスト作成、採点)
  • 学年副担任(学習指導、生活指導、進路指導)
  • 剣道部顧問

□2015 年 07 月〜2019 年 03 月 ○○学習塾○○校

◆事業内容:塾講師 主任
◆資本金:10000000 円 従業員数:47 名

期間 業務内容
2015 年 07 月

2019 年 03 月

【担当業務】

  • 事務業務全般(アルバイト講師 10 名のシフト管理、備品発注、生徒へ配布するプリント類の作成、月謝の入金管理など)
  • 営業活動:来訪者対応、
  • 広告宣伝戦略立案
  • 実行、保護者向け説明会
  • 生徒向け説明会の立案。
  • アルバイト採用、指導育成
  • 小学生、中学生を対象とした授業および生徒勧誘業務
  • 生徒、保護者との面談(約 20 件/月)
  • 講座の勧誘、体験授業実施(月 10 回・平均 9 名の集客)、その後のフォローの実施

資格・知識・技術等

  • 普通自動車免許第一種
  • 2014 年 03 月 幼稚園教諭 一種
  • 2014 年 03 月 小学校教諭 二種
  • 2014 年 03 月 中学校教諭 一種(理科)
  • 2014 年 03 月 高等学校教諭 一種(理科)
  • 2017 年 07 月 実用数学技能検定 準二級
  • 2017 年 09 月 実用英語技能検定 準二級
  • 2018 年 07 月 実用数学技能検定 二級

実用英語技能検定、実用数学技能検定は学習塾で働く上でのスキルアップのため取得。

自己PR

【柔軟な対応による関係構築力】

前職では毎年進路指導を担当しているため、納得した意思決定の元で進路を決めていただくために、保護者や生徒とどのように関わるのかを常に意識してきました。いわき市の特色や生徒の通う学校にどのような特色があるのかを研究。

生徒との会話では否定するような言葉は絶対に発しないようにし、環境的な制約がない場合の本人の希望を聞き出せるよう粘り強く対話しました。

保護者の方も幅広い層の方々にまずは信頼してもらえるよう、どのようなコミュニケーションが最適なのか人物ごとに考察。

柔軟な対応を続けた結果、協力的な姿勢で対話してくれる方も増え、結果として進学率 100%を達成することができ、「先生の塾に通ってよかった」という言葉をいただくことができました。

【スタッフのマネジメント能力】

前職では主任として、アルバイト講師 10 名を束ね、サポートしていました。10 分程度のミーティングを毎日行い、授業の進捗状況やスケジュールの確認を行いました。

一人ひとりの個性を束ねるのは大変でしたが、講師一人ひとりと時間をかけて話し、仕事上の悩みだけでなくプライベートな悩みにも寄り添いアドバイスを続けました。その結果、毎日の仕事が効率よく進むようになり、各講師のミスも減っていきました。

【広告宣伝戦略立案・実行】

前職では集客のためのプランニングをし、「無料体験授業の実施」を行いました。また、体験授業を行ったあとに無料の進路相談会を実施。

生徒の進路実現に向けて具体的にどのようなアプローチを行っていくかをプレゼンテーションしました。その結果、「他塾も検討したが、ここまで親身に相談に乗ってくれる塾はなかった」という理由で入塾していただくなど、生徒・保護者に大変喜んでいただくことができました。

工夫した点とアドバイス

「塾業界からの転職は厳しい」「教育業界から他業種に行くのは難しい」とネットなどで書かれていたため、自分の強みを分析し、自己PR欄を充実させました。

「柔軟な対応による関係構築力」や「スタッフのマネジメント能力」、「広告宣伝戦略立案・実行」など、小見出しを分かりやすくするように転職アドバイザーの方に言われたため、それを反映させました。

また、塾講師時代に自分がしてきた仕事をひとつひとつ紙に書き出し、それらを分析し、どんな小さな仕事でもアピールポイントに繋げるよう書き方を工夫しました。

自己PRでは「目的・具体的な行動・それによる結果」を順序だてて書くように意識するように転職アドバイザーの方から言われたため、自己PRは特に力を入れて書きました。

塾講師から別業界への職務履歴書の書き方と例文

塾講師から別業界転職する場合は、業務先の仕事内容との親和性を考える必要があります。また塾の経験がどのように職場で活かせるのか?

各項目こと後に追記して面接官に少しでも興味を持ってもらえるように工夫しましょう。

塾講師からIT業界への職務履歴書の例文

職務要約

●●大学を卒業後、高校受験を中心に学習塾の運営を行う株式会社●●に入社。数学・理科の講師として、生徒指導を行う。20xx年に新規開校された●●県の●●教室の教室長へ就任。教室運営や生徒募集を積極的に行い、1年かけて軌道に乗せる。20xx年には、●●教室の教室長へ異動。大きな規模の教室運営を担う。また、同時期に受験生の成績管理も受け持ち、●●のブロックの受験生管理プロジェクトのリーダーとしてもチームを支えるポジションを担う。

職務履歴

株式会社●●(20xx年x月~20xx年x月)
事業内容:教育関係
資本金:x億xxxx万円 売上高:xxx億xxxx万 従業員数:正社員約xxx名(従業員約xxxx名 非常勤講師含む)
業務内容:教室長、講師

[所属歴]

20xx年x月 入社、●●教室に配属
20xx年x月 ●●教室に異動、教室長を担当
20xx年x月 ●●教室に異動、教室長を担当

[教室概要]

指導内容:高校受験指導
対象生徒:小学生・中学生
生徒数:約xx名
講師数:約xx名

[業務内容]

・教室運営
・講師業務(算数・英語・数学・理科を担当)
・進路指導、生徒面談の実施
・保護者との教育相談会の実施
・生徒募集活動(入塾ガイダンス、保護者説明会などの企画・実施)
・●●ブロック受験者の成績管理
・保護者への配布資料作成
・教材作成(主に中学理科を担当)

[実績]
・授業アンケートでは高評価をいただき、安定した講師として信頼を勝ち取っていた。
・担当教室の生徒数は必ず向上させた。その功績が評価され、●●教室では難関高校合格を目指すトップコースも新規開設した。
・掲示物等の教室づくりを徹底し、●●エリアの見本教室として状況共有を求められるようになった。
・エリア全体で使用する会議資料や保護者配布用の案内文の作成を担当していた。
・●●ブロック全体の受験生の成績管理のプロジェクトリーダーを担当した。
・中学理科チームの学年リーダーとして、教材作成の工程管理や最終校正を担当した。

資格・知識・技術等

■ 塾を考えておられる親御様にどういった学習指導を行っているのか入塾説明会を開催したり、学習において悩んでおられる保護者に向けて教育相談や保護者会を行ったりして、さまざまな方と接してきました。

そうした教室責任者としての経験よりコミュニケーション能力はとても高められたと考えております。

また、保護者の方だけでなく、多くの生徒とも接しました。授業ではわかりやすく楽しいと感じてもらえるようクラスによって振る舞いを変えたり、必要に応じてほめたり叱ったりとさまざまな生徒指導も担ってきました。

■ パソコンスキル

Word:議事録・報告書作成、礼状などの基本的な作成は可能です。
Excel:VLOOKUPによるデータ管理、IFなどの基本的な関数は利用することができます。
PowerPoint:プレゼン資料・会議資料の作成などが可能です。
扱えるプログラミング言語:C言語、C#、Java、VB、SQLなど(開発環境:Android Studio、Visual Studio、Eclipse)

■資格
普通自動車第一種運転免許 / 20xx年xx月取得
中学校教諭一種免許状(数学) / 20xx年xx月取得
高等学校教諭一種免許状(数学・情報) / 20xx年xx月取得

自己PR

【1】 新規顧客を勝ち取る提案力とホスピタリティ

学習塾は学校とは異なり、営業成績も上げていかなければなりません。その最も大きな指標の一つが「生徒数」です。そのため、新しく塾を探しに来られた来塾者には、ホスピタリティをもって精神誠意対応してまいりました。

しっかり面談の時間を設け、なぜ塾を探しているのか、お子様の学習で困っていることは何であるのか、ご要望を掘り下げ、ニーズに合わせた授業プランの提案や競合他社と比較をしながら当塾の説明をわかりやすく説明してきました。

また、毎週●曜には塾についてご理解いただくための入塾説明会も開催し、多くの保護者の方々の前で説明をしてきました。せっかく来ていただいた方には、単に塾の情報だけでなく、現在の受検事情など様々な工夫を凝らすことで、満足度の向上と信頼を得てきました。それらの経験から、相手の意見をくみ取り、それに応じた論理的な話題の組み立てを展開する力を身に付けることができました。

【2】成績管理で身に付けたパソコンスキル

●●ブロックにおいて、受験生の成績管理プロジェクトを担当していました。xxx名の受験生の模試や通知表をデータ管理するには、エクセルなどの表計算ソフトを利用しないと難しいと思い、そこからエクセルの関数やマクロの使い方などを猛勉強しました。

その結果、1人でも数百名規模のデータを一元管理できるようになりました。また、それらのパソコンスキルを応用することで、塾の月例通信や保護者の案内文、時間割の作成ツールなども作成し、ブロックにも貢献してきました。

工夫した点と合格アドバイス

教育者としてアピールできる能力は、やはり「説明能力」が一番あると思います。生徒には授業で理解してもらえるようにわかりやすく工夫をし、保護者には教育相談での進路指導や学習課題の提示などをして信頼をいただいていました。

ですので、この論理的に説明できるというところしっかり内容に織り込みました。

また、小学生・中学生から親世代まで言葉や表現を変えて、いろいろ説明に工夫を凝らしているはずなので、そこもアピールポイントです。

私の場合は、転職先にシステム開発などのIT業界を考えていました。ですから、パソコンスキルは面接で話題にしてもらえるようにしました。

もちろん、異業種なのでその当時の段階では初心者レベルなのですが、しっかり学習をつんでいける人柄であることが伝わるようなエピソードを入れることで、いい感触をもってもらえるよう工夫しました。

塾講師から福祉業界の職務履歴書(50代男性)

職務要約

  • 大学へ入学し塾講師のアルバイト。
  • 大学在籍中に私塾を設立

在籍数、売上共に向上し複数校舎を亀あるようになりましたが、教えることと経営は全くの別物で経営に限界(ストレス)を感じつつあり県内中堅学習塾に提携を持ち掛けられた際に買収をしてもらうことを決断し、自身はそのまま入塾に関わった生徒が卒業するまでの期限付きで講師となりました。

かなり無理な条件でしたが、快くこちらの条件を受け入れてくださり、講師としてすべての教え子を送り出したのちに転職、転職先は人との関りのあり競争のない福祉業界を選択しました。

職務履歴

  • アルバイトとして上場企業の学習塾で時間講師を務める。
  • 2年後自身の学習塾を共同で設立し、8年運営初年度
  • 在籍数34名、8年後の在籍数368名
  • 校舎数も3校舎を運営
  • 県内中堅学習塾から提携を持ち掛けられ、売却
  • 3年間の社員としての雇用される
  • その後2年間アルバイトとして雇用される
  • 障害者を支援する社会福祉法人に転職
  • 3年で支援員から管理職へと昇進
  • サービス管理責任者、相談専門支援員等の資格を取得

資格・知識・技術等

  • 大学卒業時に教員免許を取得
  • 福祉職のサービス管理責任者(複数分野)
  • 相談支援専門員
  • 防火管理責任者
  • 救命講習

大学は農学部を卒業、塾講師、福祉職と関連の深い事業での就労をしてきたわけではありません。

教員免許をはじめ、福祉業種の資格も取得しましたが、対行政としての活用は十分できましたが、業務への関連性は非常に低い現実があるともいます。ただし人との関係は常に生じます、話し方、聞き方の技術は身に付けるべき優先項目と考えます。

自己PR

転職期がこれまで2度ありました。大学卒業時を含めると大きく3度の転職機会があり、その機会では幅広い業種を選択肢として探してきました。

とはいえ、何かしらの関連性が見いだせない業種や、入職時点で資格が必要となるような業種の選択はできません。

これまでの経験が何かしらで活かせる業種との選択をしていたともえいますが、どのよな業種でもこれまでの経験を生かせるとの思いはありました。

機会があり、多くの企業の方との採用面接、また、自身が採用する立場となって新卒者の面接、採用、研修にも関わってきました。

多くの人生と触れ合い、様々な生き方のサポートができると思い御社を志望いたします。

工夫した点と合格アドバイス

面接を受けると「何でうちへの転職を考えるの?」との質問をよくされます。他者との比較において何故、我が社を選択したのかの理由を聞きたいのでしょうが、面接を受ける側からすれば仕事が欲しいからの他なりません。

他業種にわたる転職歴の評価は二分します。好意的な人、否定的な人です。いずれにせよ妥当な判断との認識を持ちますが、経歴による評価の二分には疑問を持ちます。

多くの面接をしてみて、あれだけの機会で人は正当に評価できないとの思いがあるからです。でも選ばねばならぬ現実と、確かに存在する仕事のうまくない人材、そのすべてをうまく活用するのが理想ですが、それほどゆとりがないのもまた現実でしょう。

極論すれば印象が左右するように感じます。

多くの面接でそれほどの実績があるのなら起業すればいいのにと言われます。「それなら資金出してくれますか」と笑顔で応じますが、他業種ですからねと苦笑されます。

中には他業種での実績をプラスに取らない側面もあることは知っておく必要があり、面接で必要なのはそこそこ使えそうとの印象を持たせることが重要なように感じます。

福祉業界は人手不足のこともあり、そこまで面接等は厳しくないです。忍耐強く長く働ける人材が好まれるように思います。

50代からの転職履歴書で工夫した点

私のように50代からの転職は不安も多いかと思います。個人的にはありのままの評価を知りたいので、職務経歴を省略せずに記載をしています。

同時に丁寧にに記すことを意識しています。達筆な場合は自著の経歴書が好印象を持たれるように感じます。自身が、採用に携わる場面でも達筆は好印象を持つ要因になっていました。自著は手間がかかります。意気込みを表現する手法としては有効に感じます。

また、転職が多い場合には「入職」「自己都合により退職」の表記が繰り返されます。

いたし方のない側面ですが、「自己都合により退職」との表記を「退職」との表記にあえてとどめています。繰り返されることですぐに自分の都合で止める人との思いを抱かせたくないからです。

さらに、面接官に自身に対する好奇心を持ってもらえるような表現をあえて途中に挟みます。

ます。好奇心を持ってもらえれば自ずと質問がなされます。それに対する返答の機会が多ければ多いほど自信をアピールする機会が得られると考えるからです。



気軽にどうぞ♪

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