こんにちは。
今日は中学校 学年主任の仕事について紹介させていただきます。
担任や教科の先生だとイメージは湧きやすいですが、「学年主任はただ怖い」というイメージを持たれがちです。
私はこんなに優しいのに(笑)
今日はどんな仕事をして、大変だと思うことまで、細かく説明できればと思っていますので、最後までよろしくお付き合いください。
学年主任の仕事って何するの?
さて、早速本題に入っていきますね。
学年主任の仕事は大きく分ければ以下の5つです。
- 行事運営
- 担任統括
- 生徒指導
- PTA関連
- 保護者対応
では、1つずつ説明していきます。
①学校行事の運営
学年行事の企画・運営は学年主任の重要な役割です。
規模が大きい学校や高校になると、【副主任】という人がいてサポートにまわるようですが、私の学校は主任が学年で一人なので、副などはいないのです。
なお、学年主任が運営する行事には主に以下のようなものがあります。(私の学校の場合)
- 入学式、卒業式
- 校外学習(春・秋)
- 修学旅行
では、1つずつ学年主任の関わりについて説明していきます。
入学式、卒業式
入学式、卒業式でやることはまず、資料の作成・保護者案内文の作成と配布になります。教務からテンプレートをもらって主任が作成します。
そして人数の把握と教育委員会への報告を行い、次に生徒用物品の作成に入ります。
入学式であればクラスのメンバーを考えたり、卒業式であれば証書への名入れを頼むなど、慎重に慎重を期す作業が入ってきます。
また、卒業式に市長賞などがあればその候補も選ばなくてはいけません。他にも来客(PTAとか議員とか)への案内文作成や座席の配置を考えます。
入場から退場までの段取りを考え、文書にして先生方に説明するのも主任の仕事です。
一言でいえば、「場をまわす」のが仕事ですね。
ちなみに私の学校では式での司会は教頭先生ですが、進行表を作成するのは学年主任なんです。
校外学習
どこに行くかは学年の先生同士で楽しく決めます。
下見は学年主任の特権(笑)
私は自分が行くのが好きなので自分で行くようにしています。一人で行くと見落としも多くなるため、2~3人で行っています。
道中、「危険なところはないか。誘惑はないか?」など、くまなくチェックしながら下見をしていきます。
「寄り道厳禁!」と言っても目を離したすきに誘惑にかられるのが子供というものですから。
終わればしおりの作成。これは一緒に下見した先生が中心になって作成します。それをチェックして管理職に見てもらい、OKが出れば印刷です。
しおりを配布し、生徒関係はこれで終わり。当日に向けて、最終確認をします。
電車なので向かう場合は鉄道会社に事前に連絡を取り、列車貸切をお願いしたり、地元警察にも協力してもらい、万が一の対策もします。
全て完璧にできれば当日!!
8時に学校集合であれば6時には来て有事に備えます。そんな感じで校外学習の準備・運営がお仕事の内容です。
(生徒が来れば担任と同じ動きになりますのでここでは割愛します)
修学旅行
最もきつい行事がこれです。
今は予算のことがありますので、できる修学旅行がかなり限られます。大阪でU〇Jに行っていた時代が懐かしい(笑)
今年は特にコロナですので、各学校とも対応には苦労されていると思います。今年の多くはバスで隣県に向かい、1~2泊というパターンが一般的ではないでしょうか?
学年主任が修学旅行でやることは事前の旅行者の打ち合わせとしおりの作成、生徒や保護者向けの修学旅行説明会や事前学習の準備ではないでしょうか。
何度かやっているとこのへんの動きは慣れてきます。
校外学習とは違ってこちらから渉外をするのが旅行者だけなので、ストレスは少ないかと思います。
ちなみに、良く問題になる、【修学旅行代を着服】ですが、今は基本的には現金振り込みなので、安心してくださいね(笑)
②担任統括
公立学校って、新任の先生や他校から転勤してきた先生でもいきなり担任なんですよ。
人がいないんですね!!
ですので、そこに数年いるベテランが担任をまとめることになります。私は今の学校に赴任して数年たっていますので、まとめる立場になります。
日々のHRの連絡や担任業務、保護者対応のやり方など、一から色々と教えるのも我々学年主任の仕事です。
ただ、私も担任を持っていますので実際にどういう立ち振る舞いをしているかまでは見ることができません。
しかし、事前の準備さえしっかりとしておけば、最低限は大丈夫だろうと勝手に思っています(笑)
あとは、他校から転勤されてきた先生に学校のやり方を伝達するのも私たちの仕事です。教える…というと角が立ちますので、ここでは伝達、引継ぎという言い方が一般的なのです。
ある程度のベテランの先生になればどこの学校にいても勝手が分かるので大丈夫なのですが、2校目で赴任されるぐらいの先生にはしっかりと伝えておかないと、前任校との勝手が違いトラブルになることも。
いろんな先生を「まとめる」仕事も学年主任の仕事です。
③生徒指導
①にも若干通じるところではあるのですが、生徒指導は担任以上に学年主任にまわってくることも多いです。
例えば学年集会を例にとってみましょう。
最初はなかなか座れない中学生たちを一喝して(笑)おとなしくさせます。
その後、学校のルールや集団でのルールというのを話していきます。
「一律に座らせて指導するのは良くない」という批判はありますが、オトナになれば誰もが必要な「人の話を静かに聞く」というのをわからせる指導法としては最適だと思います。
そういう「大きな集団」でのルールを教え込むのは学年主任の仕事ですね。
また、担任では手に負えない生徒を指導したりもします。
学校になかなか出てこずふらふらしている生徒は、担任の言うこともなかなか聞けません。
ただ、そういう生徒ほど個別になればおとなしくなるものです。
担任や保護者といった「親近者」から少し距離を取らせて学年主任として話を聞いてやると、意外にも本音が出たりします。
近くにいる人には恥ずかしくて言えない、そんな気持ちがあるのでしょう。
生活指導は学年主任の大きな仕事の1つですね。
④PTA関連
これは大変なことに入りますので、ここでは扱いません 笑
後半をお楽しみに…。
⑤保護者対応
生活指導事の中には、担任で処理できるもの、できないものがあります。
担任で処理できるものは例えば、
- 髪を染めてきた。
- 小さな喧嘩
- 授業がうるさい
などです。
担任で処理できないものとしては、
- SNSトラブル
- いじめ(これはもっと大事になりますが)
- 教師がらみのトラブル
などですかね…。
ここは書き出すと本当にたくさんあるのですが、ちょっとインターネットでは書けないような内容のものも存在します(苦笑)
一般的に言う「少し大きな声の保護者様(モンスターペアレント)」の対応も私が中心になって行います。
この保護者対応はいわゆる「慣れ」ですので、年をきちんと取ればだんだんと上手になりますね。
学年主任の仕事で大変なのはPTA対応
さて、学年主任をしていて大変なことです。
誰に聞いても「学年主任なんて大変なことしかない。」とみんな言うでしょう(笑)
なので全てが大変なのですが、ここではとりあえず書ける範囲で大変なことを1つだけ挙げてお話したいと思います。
上で溜めていたPTA関連についてお話します。
PTAとは「Parent-Teacher Associaiton」の略です。要するに先生と保護者の組織なんですね。
さてこの組織。いったい何をするのかというと…。
決まってないんですよね、ちゃんと(笑)
正直、なくても学校はまわります。
というのも、昔は保護者は原則全員がPTAに入っていたのですが、今はそうではありません。
PTAも会員制なのです。
なので、PTAに入っている保護者の生徒と、入っていない生徒がクラスに混在しています。
ということはですよ・・・。
例えばPTAから一人ずつにノートの寄付がありました、となった時に、学校に届くノートの量は、「PTA会員分」なんです。
つまり、PTA会員でない生徒の分はないのです。
ということは配布の時に全員分にノートがいかないわけですよね。
では、足りない生徒分はどうするのか?
買うんです、教師が・・・。
つまり、現状ではPTA事業のオシリを拭くのは教師なんです…。
あと、PTAは【行事】と称して年間で色々な活動をしています。
例えば、親睦ソフトボール大会なんてものが私の学校ではあるんですが、それどこでやるかっていうと、学校のグランドでやるんですよね。
ということは、必然的に部活動ができないのです。
うちは大丈夫ですが、タチの悪い地区だとグランドでタバコを吸い、その吸殻を捨てて帰ることもあるのだそう…。
もはや何のための親睦なんだかわかりませんね。
しかも若い先生の駆り出しもあるという。
私の地区では正直、PTAの存在意義は見えていません。
今年はコロナウイルスも流行っているので、入学式を保護者やPTAなしでやりましたが、滞りなく終えることができました(笑)
これからもこれでやりたいですね。
以上、PTAの文句…ではなく、学年主任としてPTAに思うこと、もとい、大変だと感じるものでした‼︎
まとめ
いかがでしたか?
少し話は逸れてしまいましたが、学年主任は慣れるまでが大変な仕事です。
まさに中間管理職という感じがしますよ(笑)
30代に差し掛かる人は覚悟しておきましょう。
気軽にどうぞ♪